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この本はかなり濃密で、いくつかの漢字はなんと読むかもわからない。 こちらの知識不足もあり十分読めたとは言い難いが、不思議な話を読むようにも楽しむことができ、現代怪談に関わる人にも大変刺激的だろうと思う。

  • 囲碁の民話学
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  • 出版社:せりか書房
囲碁の民話学
それほど、囲碁の話題が出てこずに、中国のコスモロジー的な部分、世界の仕組みのようなことに、話題が集中している。
囲碁については、本文中の説明だけ了解しておけば、それで問題ないようである。
黒白の石を盤の上に配置していく遊戯、これだけで、細かなルールなどの話は一切ない。

仙郷逗留譚、爛柯の故事が、主になる。
これらの物語では、腐食する斧の柄であったり、跳ねるうさぎが、時間の経過を指し示す。
そういった時に、時の流れが緩やかな、あるいは止まっている場所で行われる遊戯は何か。

玉手箱が、流れる時間を封じ込めていたように、遊戯は時間を封じ込めるものではないか。

機械式時計は時間を機械的な刻みに変換するが、砂時計は時間を測ると見せかけて、短い時間の反復にすり替える、甚だ数学的なゲームは、一手一手が、時計の針、あるいは砂時計の砂なのではないか。

この本はかなり濃密で、いくつかの漢字はなんと読むかもわからない。
こちらの知識不足もあり十分読めたとは言い難いが、不思議な話を読むようにも楽しむことができ、現代怪談に関わる人にも、大変刺激的だろうと思う。
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  • 掲載日:2023/04/25
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