最初に取り上げているのは「そこもっと」だ。なんだか妙に色気のある言葉を取り上げたなあと思った。取り上げた理由は、都内になるある家電量販店のマッサージチェア。そのボタンの一つに、「そこもっと」という表示をしているのを著者は発見した。どうしてひらがなで書いているのか気になるなあ。
気にも留めていなかったが言われてみて気になったのは、「~に設定の上、~」と言うときの「上」だ。何故「上」を使う必要があるのだろうか。「上」の存在理由はどこに。
よく考えたら変だなと思う表現がある。それは、「条例に基づき10歳以上の異性の方の入浴をお断りしたします」と言うのを東京近郊のある健康ランドで著者は見つけた。「男女混浴は九歳までです」といえばいいのにと指摘している。10歳とは性に目覚める年ごろなのかねえ。女子はませているところがあるのであるかもしれないが男子の場合はどうか分からない。
「神」と言う言葉は、世の中にあふれている。「神対応」、昔のAKB48の「神7」と言った表現。紙も随分軽い存在になったなあと言うべきかそれとも手に届くくらい身近な存在になったのかな。果たしてどちらなのか。
福島第一原発事故後、東京電力から被害補償申請用の書類が被害者のもとに届いたそうだ。その説明書に添付された挨拶状には、「ご被害者のみなさま」と書いてあったそうだ。著者は、人をバカにした表現と述べているが、敬語を使いなれない人が使うようなバカ丁寧な表現を使っているところを見ると本当に謝罪する気があるのかと思ってしまう。
世の中には、いろいろな言葉が氾濫していて、言葉ウォッチャーにとってはつっこみたくなるところがたくさんある。これからも何だこれはと思う言葉が生まれるのかな。
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