地雷グリコ

高校生が戦う、新手のゲームを題材にしたミステリー。 長らくミステリーを読んでおらず、謎と謎を囲む情勢が良く練られているのに感心した。
654 青崎有吾 「地雷グリコ」 高校生が戦う、新手のゲームを題材にしたミステリー。 長らく…

本が好き! 1級
書評数:667 件
得票数:11746 票
語りかける書評ブログ「人生は短く、読むべき本は多い」からの転記になります。
殆どが小説で、児童書、マンガ、新書が少々です。
評点やジャンルはつけないこととします。
ブログは「今はなかなか会う機会がとれない、本読みの友人たちへ語る」調子を心がけています。
従い、私の記憶や思い出が入り込み、エッセイ調にもなっています。
主要六紙の書評や好きな作家へのインタビュー、注目している文学賞の受賞や出版各社PR誌の書きっぷりなどから、自分なりの法則を作って、新しい作家を積極的に選んでいます(好きな作家へのインタビュー、から広げる手法は確度がとても高く、お勧めします)。
また、著作で前向きに感じられるところを、取り上げていくように心がけています。
「推し」の度合いは、幾つか本文を読んで頂ければわかるように、仕組んでいる積りです。
PS 1965年生まれ。働いています。

高校生が戦う、新手のゲームを題材にしたミステリー。 長らくミステリーを読んでおらず、謎と謎を囲む情勢が良く練られているのに感心した。
654 青崎有吾 「地雷グリコ」 高校生が戦う、新手のゲームを題材にしたミステリー。 長らく…

時代劇が、時代の波やその時々の景気に合わせて、強弱を繰り返しながら 本来持っている力を徐々に削がれて衰退していく。
9 春日太一 「なぜ時代劇は滅びるのか」 時代劇が、時代の波やその時々の景気に合わせて、強弱を…

若い、青い、危うい。 凄い自信とスピードだ。 自分を持て余してる。
11 金城一紀 「GO」 若い、青い、危うい、凄い自信とスピードだ、自分を持て余してる。 …

斉藤和義から「’出会い’をテーマにアルバムを作るから、詩を書いてくれないか?」 と持ちかけられた伊坂幸太郎が書いた6つからの短篇集。
51 伊坂幸太郎 「アイネクライネナハトムジーク」 斉藤和義から「’出会い’をテーマにアルバム…

タモリに関する記述や分析も良くできているが、主人公はあくまで「戦後」だという事を理解できれば、面白い読書になるだろう。
106 近藤正高 「タモリと戦後ニッポン」 終戦の一週間後に生まれたタモリに重ね合わせて、戦後…

チェスを道具に使った群像劇。 よく練って組み上げられているのだが、キープレーヤーが多すぎて、どこに入れ込んだら良いのか、少し空回りだった。
620 石井仁蔵 「エヴァーグリーン・ゲーム」 チェスを道具に使った群像劇。 よく練って組み…

「おとうさん」を道具に使った、怖い児童書。 「世界は今のここの、一つだけじゃあない」っていう、子供の頃の確信は、 いったい、いつから薄まって無くなっていってしまったんだろう。
618 三田村信行 「おとうさんがいっぱい」 「おとうさん」を道具に使った、怖い児童書。 「…

世間では「講談社エッセイ賞」でエッセイだと思っているが、一部を盛っている「まがいない短編小説集」、それも飛びっきりだ。 泣きたいかな、って人も試してみて。でも熱く泣ける人だけかな。
171 立川談春 「赤めだか」 一つ年下、昭和41年生まれの立川談春が、17歳で高校を中退して…

鮎川誠がなんとも楽しく日々を回想しているし、シーナが居なくなり哀しくて仕方がない。 鮎川が博多弁で語る、楽しさと哀しさの大きさが、シーナの器を表している。
253 鮎川誠 「シーナの夢」 2015年2月に逝去したシーナの、四十九日を機に行われた鮎川誠…

新人発掘の世界的ピアノオーディションを舞台にした群像ドラマ。 可成りの時間を取材に費やしたと見え、オーディションの仕組みや関わる人たちには説得力がある。
273 恩田陸 「蜜蜂と遠雷」 新人発掘の世界的ピアノオーディションを舞台にした群像ドラマ。 …

リチャード・マグワイアは雑誌New Yorkerの表紙を20年以上書いている。 本作は、まったく新手のコミックという評価もあるし、個々が独立した作品集とも見える。 好奇心旺盛な「新しいもの好き」にお勧めだ。
275 リチャード・マグワイア 「HERE」 リチャード・マグワイアは雑誌New Yorker…

映画に「動態保存」された車寅次郎を辿る形をとって・・・実は川本三郎が時代を・・日本を・・ と言いたいところだが、今回は全く違った。 川本三郎はまぎれもない「寅さん狂い」だった。嬉々として語ってる。
279 川本三郎 「「男はつらいよ」を旅する」 映画に「動態保存」された車寅次郎を辿る形をとっ…

一人の青年がピアノの調律師になりたいと決めて歩き始める。 その様子を題材に使って、二つのことを提示していると感じられた。いいぞ(^^)/
297 宮下奈都 「羊と鋼の森」 「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少し甘えているようでありな…

32年前に書かれたとは到底思えない、刺激的なSFアクションコミック。
356 士郎正宗 「攻殻機動隊」 32年前に書かれたとは到底思えない、刺激的なSFアクションコ…

手塚治虫のいわば「ダークサイド」の代表作(らしい)。 黒手塚などとも呼ばれているそうだ。
385 手塚治虫 「アラバスター (手塚治虫文庫全集)」 手塚治虫のいわば「ダークサイド」の代…

岩波少年文庫の定番、だと思っている。 出来事を纏めてみたら極めてシンプルなのに、後生まで継がれる童話になったのは、 「何もかもが考え抜かれたうえで、活き活きとするように丁寧に描かれている点」だと感じた。
486 エーリッヒ・ケストナー 「エーミールと探偵たち」 岩波少年文庫の定番、だと思ってる。 …

街の通りにある、キオスクとそこにいるオルガのお話の絵本。 「ずっとまえから オルガは キオスクで はたらいています」 いったい、どんなことがキオスクとオルガにおこっていくのだろう?
581 アネテ・メレツェ 「キオスク」 街の通りにある、キヨスクとそこにいるオルガのお話の絵本…

映画の特殊造形師を主人公に据えて、1970年頃から特殊造形技術が大きく変わっていくうねりと、携わる人々を描いている。 深緑野分が「現場へのレスペクトと表現力」に秀でていることを、再認識できた。
579 深緑野分 「スタッフロール」 映画の特殊造形師を主人公に据えて、1970年頃から特殊造…