キッチン常夜灯



嫌っていた飲食業に就職してしまったみもざは店長に抜擢された。しかしまだ若いみもざを見る周囲の目は冷たく、みもざは身を削って激務に耐えていた。しかしある夜火事で焼け出され、キッチン常夜灯と邂逅する。。。
長月天音作「キッチン常夜灯」を読みました。 【プロローグ】ファミリーグリル・シリウス浅草雷門通…

本が好き! 1級
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こんにちは。ブクレコ難民です。今後はこちらでよろしくお願いいたします。



嫌っていた飲食業に就職してしまったみもざは店長に抜擢された。しかしまだ若いみもざを見る周囲の目は冷たく、みもざは身を削って激務に耐えていた。しかしある夜火事で焼け出され、キッチン常夜灯と邂逅する。。。
長月天音作「キッチン常夜灯」を読みました。 【プロローグ】ファミリーグリル・シリウス浅草雷門通…




高校の屋上に文化祭の模擬店を開店する権利を巡って愚煙試合が催され、鉱田に頼まれた真兎は圧勝した。高校の生徒会長は真兎の宿願を見抜き、星越高校との試合に参加すれば元親友絵空と戦わせると言った。。。
青崎有吾作「地雷グリコ」を読みました。 【地雷グリコ】頬白高校では近々文化祭が催され、皆が狙っ…




地道に働き、貯金だけが趣味だった唯は突然余命一年の子宮がんを宣告された。病院で出会ったイケメンホスト瀬名に金を貸してやり、更に瀬名に、全財産を遺してやるから自分と結婚しろと迫り、瀬名は承諾したが。。。
吉川トリコ作「余命一年男をかう」を読みました。 40歳を過ぎても独身だった唯の趣味は節約でした…





人との関りを避けて猟師として北海道で生きて来た熊爪は、ある時熊狩りで重傷を負い、猟師を続けて行けなくなった。最後に巨大な赤毛熊を狩った熊爪だったが、熊爪の心は後悔で一杯だった。。。次に熊爪は。。。
河崎秋子作「ともぐい」を読みました。第170回直木賞受賞作品です。 【一 冬山の主】明治になっ…





生者と死者が混ざりあう異空間京都で、スポーツに打ち込む若者達を描いた作品。前篇では現代におけるスポーツの価値が示され、後篇では謎の三人組が身をもってスポーツの価値を現代の疲れた若者に示す感動作。
万城目学作「八月の御所グラウンド」を読みました。第170回直木賞受賞作品です。 【十二月の都大…





西加奈子自身の乳がん治療体験を語るノンフィクション。とても深刻でありながら、どこかおかしみをたたえ、作者の強さと小説家としての信念を感じさせながらも、表題が表すものは。。。
西加奈子作「くもをさがす」を読みました。 【1 蜘蛛とは何か/誰か】2021年5月、カナダのバ…



仕事への姿勢を巡って親と反目した息子が、親の死後、整理に訪れた家で父親の過去を知る。ただのつまらない勤め人だった筈の父親は地域で活躍しており、本来の自分に戻ってサーフィンに熱中 していた。。。
はらだみずき作「海が見える家」を読みました。 春から就職したブラック会企業を1ヶ月で辞めた文哉…



メルボルンで出会った留学生のレイと、日系現地人のブーは、期間限定の恋人になる。ブーは、新米画家ジャックがレイの絵を描きたいと言っていると言い、彼女の姿を一枚のエスキースに描く。その絵を巡って。。。
青山美智子作「赤と青とエスキース」を読みました。 【一章 金魚とカワセミ】メルボルンに住む留学…




冴えない下流の男、青砥は元同級生の須藤と再会する。学生時代に須藤に告白してふられた青砥だったが、実は須藤は。。。ぎこちなく互いの距離を詰めようとする二人だったが、須藤が病魔に侵され。。。
朝倉かすみ作「平場の月」を読みました。 【一 夢みたいなことをね。ちょっと】青砥は花屋で供花を…




個性豊かな登場人物が輝く短編集5編。主人公達は閉塞した状況に抗い、みな生き延びる事を強い気持ちで決断する。モチーフにはしばしば色鮮やかな熱帯魚が登場し、物語に色彩を追加する。
町田そのこ作「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読みました。 【カメルーンの青い魚】みたらし団…




ファイトクラブは、鬱屈した大人が、ボクシングによって解放される話。コロナと潜水服は奥田独特のなんとも言えないおかしみにあふれていた。パンダに乗っては泣ける作品。人が人を思う切ない気持ちにあふれていた。
奥田秀朗作「コロナと潜水服」を読みました。奥田先生の最新ファンタジー短編集になります。 【海の…





ヨウムを研究対象とする時に作者は、決してヨウムに心を開かない、と誓った。以来30年、ヨウムのアレックスに言葉を教え、彼の認知能力を探り、人類初とも言える成果を手にする。しかしアレックスは。。。
アイリーン・M・ペパーバーグ作「アレックスと私」を読みました。ネタバレしてしまいますので、お嫌な方々…




ある年代の日本人なら誰でも知っていた作家、山村美紗は執筆中に急死した。彼女を巡る主に二人の男の葛藤を、京都に暮らし、京都を描く作家、花村観音が、業界のタブーを犯して描く力作。
花房観音作「京都に女王と呼ばれた作家がいた・山村美紗とふたりの男」を読みました。 【序章】花房…


白石一文の自伝的私小説。編集者時代から付き合いのあった人物達との経緯から始まり、自らの前妻及び現配偶者との夫婦生活を描く。しかし作家はある意外な人物に意外な場所で出会い、疑念に囚われ。。。
白石一文作「君がいないと小説は書けない」を読みました。白石先生の自伝的私小説です。 去年白石先…




前科者の丸川は河川敷で目の前に来たラグビーボールをナイスキックする。彼は奇跡の三年生と呼ばれた高校ラグビーのスターだった。そこから始まるラグビーチームとの絆が彼に運んできたものは。。。
第一章、奇跡のフルバック。丸川良平は死に場所を探していました。ポケットの薬を飲めばいつでも死ねます。…



優子には父親が三人、母親が二人いた。家族の形態はこの十七年で七回も変わった。何の悩みもない、と担当教諭に言う優子であったが、実際はさまざまな葛藤を抱えていた。
2019年度本屋大賞受賞作です。早速読みました。 高校3年生になる優子は、冒頭から困っています…




ぱっとしない智美はやっと老犬ホームの仕事にありつく。そこでは誰も智美に対して馬鹿にしてきたり敵意を示さない良い勤め口だった。しかし次第に施設には暗雲が漂い始め。。。。最後に全ての謎が明かされる。
近藤史恵作「さいごの毛布」を読みました。近藤先生は不思議な作家です。大長編作品や話題作を物してもいな…




大宮市で発見された白骨死体には、腹部に刺された痕があり、しかも貴重な将棋の駒が副葬されていた。その駒から犯人をたどる刑事の佐野と石破。犯人は驚きの人物だった。
柚月裕子作「盤上の向日葵」を読みました。読んで字の如く、将棋の話です。刑 事の佐野と石破は、山形県…




三度ホテル・コルテシアに迫る殺人犯の手。刑事新田浩介とホテルコンシェルジェ山岸尚美が事件に立ち向かう!
東野圭吾作「マスカレード・ナイト」を読みました。ホテル・コルテシアを巡り、刑事新田浩介と、ホテルスタ…




飄々としたたたずまいからでも言うべきところはびしっと言う。奥田英朗先生のスポーツエッセイ集。
奥田英朗作「どちらとも言えません」を読みました。 奥田先生の軽快なスポーツエッセイです。主に扱われ…