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Hiroshi Kanno
さん
本が好き! 1級
書評数:134 件
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トボケタ顔してババンバーンなジジーです。
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評価
芥川龍之介全集〈3〉
『藪の中』 文芸作品の多義的鑑賞の成立、あるいは「読み」の多義的可能性を意図した作品であろうと思う。
2023-01-02
長文あり
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忌中
「心にあるむごさ」「業」が最大公約数的に了解されるということではなく、個々人がそれを我がこととして抱えている「心の闇」を暴かれる「こわさ」がある。
2022-12-22
長文あり
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外套・鼻
『余された存在』と『取り違えた価値』
2022-12-21
長文あり
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白痴
「俗なる人は俗に、小なる人は小に、俗なるまま小なるままの各々の悲願を、まっとうに生きる姿がなつかしい。芸術もまたそうである。まっとうでなければならない。」
2022-12-20
長文あり
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ヴィヨンの妻
『逃げたい心』 健気な妻を描いている影に大谷(おそらく太宰自身の)の名で自らの姿を投影した姿が見えてくる。
2022-12-19
長文あり
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語り継ぐこの国のかたち
「根拠なき自己過信」や「非常に驕慢な無知」そして「底知れぬ無責任」 コロナ禍においての政府の対応の姿とは何かと問われればまさにこのことだろうと思う。
2021-08-06
長文あり
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コロナの時代の僕ら
理系ならではの発想でコロナを読み解き注意を喚起する。エッセイの持つ判り易さに数学的明快さが加味されている。
2020-10-21
長文あり
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ポピュリズムとは何か
人事権を濫用して官僚を思うように支配し、メディアに圧力をかけ、司法の独立性を侵害し、携帯電話料金の値下げなど物質的恩恵を与えお友達政治という差別的法治主義を貫く。彼らはポピュリストではないのか
2020-10-10
長文あり
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不滅
些細なエピソードが当人の思惑のいかんに拘わらず他人にとって記憶によって「不滅」となってしまうエピソード。 行動・仕草とか顔の表情に現わされる自意識。 複式夢幻とでもいいたくなる凝りに凝った作品
2020-09-17
長文あり
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堕落論
このインチキ臭い世の中からお前は堕落していると言われるなら、徹底して堕落すべきだ、と言っているのだ。それは逆説的だとも真意だともいうことができるだろう。
2020-09-17
長文あり
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日本の反知性主義 (犀の教室)
「知性」とは身体感覚であり体で感じる痛みとか快感とかと同様で、感じ方も速く直観的だ。自分の身体で感じ取れないような言葉とは幽霊のようなものであろう。 空疎でリアリティのない言辞を吐くのが反知性主義だ。
2020-09-16
長文あり
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猫を棄てる 父親について語るとき
肉親を語ることは、何をも増して語りづらい。でも、だからこそ、皮膜の内側にあってそこから逃げ出せない己を感じる機会なんだと思わせられた。
2020-07-16
長文あり
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ペスト(新潮文庫)
「私」にとって日々日常とは何なのか。いったい如何なる何の均衡によって保ち得ているのか。 ペストは、そしてコロナは私たちに何を語ろうとしているのか。
2020-05-31
長文あり
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永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)
「永続敗戦」=敗戦を否認しているがゆえに、際限のない対米従属を続けなければならず、深い対米従属を続けている限り、敗戦を否認し続けることができる。戦後レジームの核心
2020-04-16
長文あり
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五番町夕霧楼
金閣寺焼失をモチーフとしながらも、物語は換骨奪胎された悲運な男女の情を描いた作品
2018-10-14
長文あり
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日本橋
「学校じゃあんましおせえないこと」を学んだひとつ。芸妓、娼妓の世界を鏡花の色香で染めた文体に酔って読む。
2018-10-07
長文あり
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迷路 上
「個人と組織(個人を取り巻く関係性の全てU」の相克、歴史のなかの「個人」を野上弥生子らしい歴史観で描いた長編。
2018-10-04
長文あり
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野上弥生子全集〈第1巻〉小説 1
野上弥生子『迷路』について。人間のひとりひとりの性質、性格というものが登場人物の姿になってそれぞれ枝を分つて違った運命を辿るのだなというのを見せつけられた気がする。
2018-10-03
長文あり
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火宅の人 (上巻)
「渦」のなかでもがきつつ、身内に溜めておれない熱量をあてどなく発散したい衝動。狂気じみたエネルギーの奔流の行き場のなさが檀という一人格にだけあるようでそうではない
2018-10-03
長文あり
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手巾
主人公長谷川の前に現れた夫人の一瞬の機微。
2018-03-10
長文あり
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