語り継ぐこの国のかたち




「根拠なき自己過信」や「非常に驕慢な無知」そして「底知れぬ無責任」 コロナ禍においての政府の対応の姿とは何かと問われればまさにこのことだろうと思う。
『語り継ぐこの国のかたち』を読む中で結構多くの紙幅をさいているのは「過ちが繰り返される構造 ノモンハ…




「根拠なき自己過信」や「非常に驕慢な無知」そして「底知れぬ無責任」 コロナ禍においての政府の対応の姿とは何かと問われればまさにこのことだろうと思う。
『語り継ぐこの国のかたち』を読む中で結構多くの紙幅をさいているのは「過ちが繰り返される構造 ノモンハ…





「私」にとって日々日常とは何なのか。いったい如何なる何の均衡によって保ち得ているのか。 ペストは、そしてコロナは私たちに何を語ろうとしているのか。
アルベール・カミュ『ペスト』を何十年かの歳月を隔てて再読してみようと試みた。 作者はできるだけ…

「永続敗戦」=敗戦を否認しているがゆえに、際限のない対米従属を続けなければならず、深い対米従属を続けている限り、敗戦を否認し続けることができる。戦後レジームの核心
1945.8.15は「終戦の日」なのか「敗戦の日」なのか深く問い直すこともせず来てしまった。 なん…




「昭和天皇独白録」第二巻について
「昭和天皇独白録」第二巻 宣戦の詔書 東条は度々宣戦の詔書案を持ってきた。 最後の案を…



「ユダヤ人問題」の考察のためには必読かと思って読もうとしている。実はまだ未読だが同文のコメントを以前書いたので残してみた。いずれ読み終わってから再度書くつもりで。
レニ・リーフェンシュタールの『回想』を読み続ける傍ら映像で「ヒトラーと6人の側近たち」を見続ける。…



違反だが、宣長のことを他書で代弁してみる。
相変わらず『本居宣長』下巻がよみきれずにいる。それで他書のことを書いて少し代弁ということにしたい。…

大東亜戦争勃発から終戦に到る「昭和史」を理解するうえでの良書として選書した半藤氏の力作
1931年(昭和6年)9月18日に中華民国奉天(現瀋陽)郊外の柳條溝(湖)で、関東軍が南満州鐵道の…

「栄枯盛衰」は歴史を貫徹する。慈円を通し乱世の世を彼の「政治論」で綴った「君臣魚水合体」の実体とその後に来る「武士(むさ)の世」を彼がどうとらえたか。
歴史とは栄枯盛衰の繰り返しであると言っても良い。「驕れるものはひさしからず」という「平家物語」にも…

極めて難解な小林秀雄晩年の大著。しかし宣長から学ぶことは多かった。
『<弱さ>と<抵抗>の近代国学 戦時下の柳田國男、保田輿重郎、折口信夫』石川公彌子を読んだ後で一冊お…

庄司甚右衛門による将軍への直談判によって成立し御免状を頂くことで成立した吉原。 遊女を初めとする日本賤民史を具に記した歴史書であり、フィクションである。 網野善彦の史観と併せて読むと抜群に面白い。
「三味線は、所謂『みせすががき』であり、吉原の夜の世界の開幕を告げるものであった。清掻の清は、素謡の…

終戦前日の息詰まるポツダム宣言受諾派と徹底抗戦派の骨肉の争いと無念
半藤一利の『日本のいちばん長い日』を読む。今まで読んできた松本健一や半藤氏による昭和史の締めくくり…

ファシズムに抵抗し自らの音楽によって戦った名チェリスト、パブロ・カザルスの小冊子
『パブロ・カザルス 鳥の歌』は37のタイトルによる小編ごとに短いエピソードやカザルス自身の時にユーモ…

第二次大戦の前哨戦ともいうべきフランコによる反乱に呼応したナチス・ドイツ空軍によるゲルニカを襲った空爆に怒りをもって自らの芸術をもってして抵抗を示したピカソの代表作「ゲルニカ」を題材としたドキュメント
これを読もうと思った動機は朧気ではあるが憶えているのは戦場カメラマンのロバート・キャパの伝記を当時…

昭和の日本を狂わせた「異体」なる昭和史の嚆矢となった事件の真相。そこに「盗聴」という謀略があった。
中田整一の『盗聴 二・二六事件』を読み続けている。とはいえ断続的にしか進捗していない。というのもY…

独裁者且つ破壊者ヒトラーによる欧州全域から奪い尽くした美術品強奪計画「リンツ計画」の全貌を明かす
デヴィッド・ロクサン、ケン・ウォンストール共著の『ヒトラー強盗美術館』を読み出す。五木寛之著『戒厳…