暗黒の瞬間





非常に理知的な小説。辣腕女性弁護士の担当事件が並ぶ、その配列の妙たるや。弁護士、容疑者、そして真実の三つ巴で描かれる「暗黒の瞬間」に圧倒されます。
主人公は、ベルリンの刑事弁護士エーファ。 プロローグが描くのは「弁護士資格を返上する旨の手紙」を手…

本が好き! 1級
書評数:690 件
得票数:9157 票
主に小説、そして、クラシック音楽関連本を濫読している女性です。
ときどき新書、近現代史関連本にも食指を伸ばしております。(2017年8月に登録)





非常に理知的な小説。辣腕女性弁護士の担当事件が並ぶ、その配列の妙たるや。弁護士、容疑者、そして真実の三つ巴で描かれる「暗黒の瞬間」に圧倒されます。
主人公は、ベルリンの刑事弁護士エーファ。 プロローグが描くのは「弁護士資格を返上する旨の手紙」を手…




「ザ・介護」の前段階、生活が1人では回せない親をどう支えるか。「できるだけシステム化し、ビジネスライクに」を突き詰めると、ミック・ジャガーに到達!その発想に脱帽です。
は?ミック・ジャガー? って思いますよね。 あるときから、父のケアは「終わらないフジロックフ…



日仏会館(1924年設立)創立百周年を記念するシンポジウムの記録。プログラムや曲目解説が載っている記念コンサートは、全編Web上で視聴できることがわかりました。
音楽関係については、まず第二章(2023年12月3日開催シンポジウムの記録)。 第二次大戦前の交流…



1985年のショパンコンクール優勝者・ブーニンが、左肩(左手)の不調、左足の大手術を経て、9年のブランクの後に復帰する様子を描いた映画のノベライズ本。
「NHK取材班」という著者名や、前書きの「あの天才ブーニンの密着番組」という内容から、 2022年…




ピアニスト務川慧悟氏が、本書の「日曜日の朝のフランシス・プーランク」にインスパイアされ、同名のコンサートプログラムを「東京・春・音楽祭2026」で披露したとの記事を読んで、手にしました
2003年春~2005年夏に、雑誌『ステレオサウンド』(3か月に1度発行の季刊誌)に連載された文章。…





2022年、安川加壽子の生誕100年を記念して出版。安川氏自身の書き残したものを中心にまとめられています。ピアニスト自身の生の声、いいですね。
フランス音楽の大家(ピアニストとしても、ピアノ指導者としても)という認識はありましたが、 彼女の生…




小説の書き方開陳!「桃太郎」の冒頭書き換え比較(2.小説の「勝利条件」)など、どんどん具体例が出てきて、あれこれ腑に落ちます。爽快!
直木賞受賞作 『地図と拳』 の著者が、自らが執筆するにあたっての「小説法」を開陳する本です。 …





壮大なる大河小説、ついに結末へ。熊吾の葬儀までが描かれます。心に響くラストシーンまで、一気読みでした。
冒頭シーンは、伸仁の大学入学資金を熊吾が調達する場面。 おおお、ついに大学生に! 新設された追…




大金横領に遭い大ピンチに陥るも、関西中古車業連合会構想を復活させ、大阪中古車センターをオープンさせた熊吾。60代後半にしてバイタリティー健在です。でも、家族関係で大ピンチに。
昭和38年。 「南ベトナム政権の宗教弾圧に抗議して僧侶が焼身自殺」という新聞記事からの幕開けです。…




昭和36年11月から37年、伸仁は15歳かな。中古車販売業の社長として順調に業績を伸ばしてきた熊吾だったのに、ああああ、なんだかデジャヴな展開が。。。
年が明けたら昭和37年、東京オリンピックまであと2年、「中古車のハゴロモ」開業1年3ヶ月。 そおれ…



殺人事件の真相、タイトルからある程度予想がついてしまうかも。
警察の仲間から一目置かれている、警視庁の巡査部長・五代が主人公。 『白鳥とコウモリ』と同じとのこと…





とびきり弱々しかった伸仁も中学生となり、体力も内面もどんどん充実。熊吾のビジネスも順調ですが、期限つき被雇用者という身分。安穏とはできません。
熊吾と伸仁。 この本のテーマである「親子関係」は、この二人に留まらず、あちこちで焦点化されます。 …





富山から大阪に戻り、叔母タネの住む「貧乏の巣窟」蘭月ビルで、したたかに生きる伸仁。
時は昭和32年半ばになっています。 伸仁、10歳になったばかり。 松坂熊吾と房江は、大阪居住…




宮本輝の自伝的小説『流転の海』第4部。熊吾は雪国富山への移住&出直しを目論むも、結局、伸仁と房江を富山に残し、自身は大阪に戻ることに。「裏目に出る」行動を悔やむ熊吾の姿が多々描かれます。
タイトル「天の夜曲」を見て、「夜曲って、ノクターン?ピアノ曲?」と思った私ですが、違いました。ノクタ…





『流転の海』第3巻。舞台は再び大阪へ。熊吾は次々に新事業に手を出し、小学生の伸仁は中之島の危ない大人社会を泳ぎ回ります。
戦後8年。スターリンの死の新聞記事から幕を開ける巻です。 中国残留邦人の帰国にあたっては、中国…





『流転の海』第2巻。舞台は四国へ。地元の親方とも言える熊吾、自然の中の伸仁、美人と喧伝される妻房江が描かれます。新登場の2名(やくざ伊佐男、網元の久十)が話を動かします。
南宇和の住民の中で、熊吾が見込んだ人々は「土性っ骨のありそうな連中」として描かれます。 「土性骨(…




宮本輝自身の父子関係を描く渾身の大河小説!と聞いて、全9巻のうちの最初の1冊を手に取りました。豪放磊落そのものの「熊吾」、あれ?この彼が主人公?キツネにつままれたみたい。
宮本輝のエッセイなどをちょっと読んでみた記憶からは、彼の父はあれこれと事業に手を出しては失敗して、し…




自分なんていなくてもいい、と思い詰めた「小さい”つ”」が家出をしてしまうお話。そして、著者も挿絵画家もドイツ人。
なるほど。 著者は1967年生まれ。 20歳で来日し、上智大学の比較文学部比較文学科を卒業したの…




宮本輝にハマって借り出してみたら、著者の実の「父」に関連する作品集でした。で、本作の元となった「流転の海」は全9巻の超大作とのこと。うわあ。
「優駿」関連の短編が入っている?という理由で借り出した本。 実は、長編(文庫本全9巻!)の大作「流…





1頭の素晴らしい競走馬「オラシオン」をめぐる大河ドラマ。馬に人生の希望を託す人々の熱い吐息が伝わります。
上巻を読み終えた時点では、今後の主役はオラシオンを乗りこなすジョッキー、奈良だな! な~んて勝手に…