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遺伝子に働く! ポジティブ・シンキング

生命のバカ力
著者は筑波大学創立に合わせてアメリカの大学から日本に帰って来、遺伝子の研究に取り組んできた研究者である。
高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功するという“世界初” をチームとして遂げ、世界的な脚光を浴びた。

ご存知のように、人間だけでなく生き物の多くは受精卵という一つの細胞がいくつにも分裂し、それぞれの種をなしていくわけだが、じゃぁなぜ、一つの細胞が分裂を繰り返し、その一つが心臓になり、ほかの一つが肺になりするのか? あるいは脳も目も鼻もできてくるのだろうか?
「そういうふうにプログラムされているからだよ!」
などとまことしやかに説明され、「ああ、そうなんだ」と実はさっぱり分かっていないのに分かったような気になっていた。

この本を読んで、その秘密が明らかになるか? かと言えば、そういうわけじゃないし、そういう本でもないのだが、どうやらそれには「遺伝子」が大いに関係している、ということは朧気ながらにもわかってくる。
そしてそれには、いわゆるスイッチの“オン” と“オフ” というような機序でもないが、ある日ある時、分化している細胞の中の遺伝子のとあるスイッチが“オン” になると、それは心臓へ、別の細胞の中の遺伝子のまた別のスイッチが“オン” になれば・・・とかいうようになるらしい(違っていたらゴメン)。

しかしながら、あまたある遺伝子の多く(97%ほど)はスイッチが“オフ” の状態であるらしく、なんらかのきっかけで、“オン” の割合が多くなったりいっぱい広がったりすると、時にとてつもない力を発揮するようである。

だからして、凡人と天才とは実はあまり差はない、と著者は唱えるが、凡人は「そうかぁ?」と首をひねらざるを得ないんだけど、まぁ、そういうものであるらしい。

では、スイッチを“オフ” から“オン” にするには?
この点についてを本書で著者は語っている。
それが今風に言えば「ポジティブ・シンキング」である。
何かの宣伝にあった「やる気スイッチをオン」にするためには、思考を前向きに、ポジティブにすることが大切! と著者の経験例から述べられている。

あるいは、「笑う」ということが、病気の進行を遅らせたり、時にはその原因因子を消滅させるに至る場合があることが経験や実証実験などから示されている。
「笑う門には・・・」も昔からの経験が言わせていることなんだろう。

ポジティブに物事をとらえ、取り組んでいけば自ずと道が開ける、かも知れない、その割合が高いかも? と本書では再三述べられている。

そういう風に、生きていきたいなぁ、とネガティブになりがちな自分にちょっとした「喝!」をいただけたような気がした。
数多あるビジネス書より、本書を読んだ方が「ポジティブ・シンキング」がいかに有効か(あるいは、アンミカさんが正しいか)がよくわかるだろうなぁ。
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  • 掲載日:2026/05/19
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