1976年生まれの“下半身ジャーナリスト”(?)の高木瑞穂氏の『ルポ 風俗の誕生』(清談社)を読みました。
『売春島 「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』 (彩図社)を以前読んだ記憶があります。
本書では、ソープランドやハプニングバーやキャバクラやヘルスやラブドールなど、風俗産業も含めて、さまざまな下半身業界の舞台裏を取材してまとめた「短編集」といった感じの一冊でした。
先日、1962年生まれ(独身)の御厨謙氏の『キャバクラ店員へとへと裏日記』(鉄人文庫)を紹介しましたが、さまざまな風俗業界の当事者(男女)による手記本は多々出ていて、私も何冊かは一読していて、本書(『ルポ風俗の誕生』)を読んで、そんなに驚愕するようなことはありませんでした。
半導体産業や太陽光発電技術などが衰退した日本ですが、本書で触れられている「ラブドール(ダッチワイフ)」や「オナホール」の開発に関して、世界のトップ水準の技術力を日本はもっているようです(ここでも中国がライバルとのこと)。
この製造所は葛飾区に多いとのこと(立石・金町)。葛飾区といえば、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社)が有名ですが、「亀有」以外にも「立石」「金町」に頑張っていただきたいものです。半導体で台湾に負け、太陽光に続いて性産業技術で中国に負けるわけにはいきません?
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余談ですが、高月靖氏の『南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史』(パジリコ)は名著でしたね。これが文庫化されて『ダッチワイフの戦後史 南極1号伝説』(文春文庫)になったかと(記憶しています)。
NHKは『プロジェクトX』でこのテーマを取り上げたことがありましたっけ?もしまだでしたら、早速取り上げるべきです。
配偶者が亡くなって、その容貌や声を再現化するなんてことはすでに現実と化しているようですが、さらにダッチワイフ化が進めば、どんな社会になることでしょうか? ロボット兵士よりはいいのでは?
では、ごきげんよう。
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