じっくりと耳を傾けて話を聞いてあげるよりも
わかりやすいメリットを示すほうが相手の心に響くかも
Z世代は他者からの評価を気にするため,「シーツ交換は丁寧にできていたと思います.しかし,もう少し笑顔で患者さんとコミュニケーションを取りながらやれると,よりいいと思います」というように,承認欲求を満たしながら次の課題を表現するほうがよいでしょう.
Z世代は,自分が傷つかないように知識で武装します.がんばって得た知識なので,現場での経験によって知識の意味が納得できるようになってくれば,やがて自分のものにして行動も伴っていくでしょう.その力はあるはずです・・・.
基本的に競争を好まず,個人の価値観を大切にする傾向があります.帰属意識は低く,「一つの病院で,定年退職まで働く」といった考えはあまりないようです.病院への貢献より,個人のスキルを磨くことに興味がありそうです.
上司からの指示には従うのですが,合理的なので無駄を嫌って,指示されたこと以外はやりたがらない傾向があります.
とりあず「わかりました」「がんばります」などと言って,その場を早く終わらせたいだけの様子もみられます.言葉と行動に齟齬があり,ベースにはいわゆる省エネとかコスパ重視につながる思考がありそうです.
いわゆる「手とり足取り」から「見て習え」にステップアップしたわけですが,そこが理解できず,被害者意識を抱き,パワハラと感じてしまったようです.
本当にがんばるつもりで「がんばります」と言っているか,あるいはがんばる気がないのに「がんばります」という単語を発して乗り切ろうとしているかを見抜くことができれば,その後の対応が適切になります.
早合点や聞き漏らしが多いなど,注意欠如・多動性障害(ADHD)の傾向がある学生や新人も少なくない.このようなタイプの場合,ワーキングメモリーの容量あ小さいことがあり,聞いた話を頭の中にとどめて整理するのが難しいので,メモがうまく取れません.
もう一つは,同時作業が苦手という点があります.メモには「耳で聞く」「頭で処理する」「手で書く」という作業が同時進行するため,メモを取りながらも,頭の中では混乱している.
休職中の復職リハビリプログラム(職場復帰プログラム)として,半日病院で過ごすなどの“お試し出勤”をする.
本書はZ世代の特性として、承認欲求の強さ、合理性重視、競争回避、個人志向を挙げ、指導には評価を添えた課題提示や経験による納得が重要と説いている。Z世代を一括りにせず個々の背景を理解した関わりが必要だと感じた。指導側の価値観を押し付けず、動機づけの工夫が職場定着に直結するということか・・・。


- 掲載日:2026/05/04
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