朝日新聞の書評欄には、書評の他に、今一番売れている本、お勧めコミック、お勧め文庫本などのコーナーがあって、私は書評とお勧め文庫本を参考にすることが多い。本書も、そこで取り上げられていたし、図書館でも結構待ったのだが。
本書は、赤い博物館シリーズの3作目。ロンドン警視庁の犯罪博物館がブラック・ミュージアムと呼ばれているのに倣って、赤煉瓦の警視庁付属犯罪資料館を赤い博物館というのだという。その館長が、コミュ障でニコリともしない美貌の持ち主、緋色冴子警視。この緋色冴子が過去の事件の遺留品や証拠品、捜査書類の不審な点を鋭く見抜いていく。
「三十年目の自首」は、発想は面白いと思うが、なぜ自首をする必要があったか、と首をひねらずにはいられなかった。自分が犯人だとばれることよりも、もっと知りたいこと。なんだかなあ、だ。
そのあとの話も、どれも先に答ありでそれを目指して無理くりに話を合わせているという感じ。緋色警視の推理が鋭いというのだが、鋭いというより唐突な感じがするのだ。とってもとっても軽いミステリだった。


- 掲載日:2026/04/07
この書評へのコメント