バニラな毎日 (幻冬舎文庫)【Kindle】

ドラマ化されたものを完視聴。その上で読むと・・感動しました( ・⌓・̥̥̥ )
すべての政治家と、政治活動に携わる人、そしてあらゆる現代人に、今もっとも読んで欲しい本。ロシアとウクライナの戦争や、LGBT・ジャニーズ問題に積極的な左翼の背景が見えてくる。
現在世界には200の国がありますが、民間金融資本家による政府のコントロールという図式を免れている国は数えるほどしかありません。のちに説明しますが、その例外的な国の一つがプーチン大統領のロシアなのです。(91ページ) 本書にはありませんが、日本の場合を考えると、明治を迎えるにあたり、新政府の要人となる若い指導者たちが長州ファイブとしてヨーロッパに秘密留学しました。新政府は、幕藩体制時の対外戦争の賠償金を課せられました。こうして民間金融資本家によるコントロールを受けるようになったのでしょう。同じようなことが18世紀あたりから世界各国で起きて今のような状況になっているというわけです。
現在地球的規模で世界をグローバル市場化しようと策動している国際金融勢力と、民族文化を擁護し、国家の独立を守ろうとする国家との戦いが繰り広げられているのです。(122ページ) 国家はグローバリストのコントロールを受けてはいますが、いいなりになっているわけではないというわけです。本書には、当時の安倍総理による地球儀を俯瞰した外交上の活躍が、それゆえに、日本の国際的プレゼンスを高め、同盟国であるはずのアメリカから批判されたと指摘されています。
アメリカが干渉しやすくするための民主化(145ページ) 民主化させて複数政党制にし、選挙で不都合な候補が当選すれば不正選挙だと言いがかりをつけてデモを行わせ、選挙をやり直させる。選挙にカネがかかるようにして、カネで候補者を買う。メディアを動かして、都合の悪い候補者を落選させる。それが民主化です。リビアやシリアで行われています。
このアメリカの戦略をようやくするとこうなります。まず民主化する、次に民営化する、そして最後にグローバル化する、という三段階のレジーム・チェンジ方式です。
(ジャック・)アタリは「国家の歴史とは債務とその危機の歴史」と書きますが、その意味は、国家は自ら通貨を発給できず、通貨を必要とするときには民間の中央銀行から借金をするシステムになっていることです。(157ページ) 中央銀行が民間であることの意味について、この本で知った指摘は、腑に落ちました。中央銀行をグローバリストに握られているということは、借金をせざるをえないということであり、これを廃止して、債務を負わずに通貨を発給しようとしたリンカーンは暗殺されたのです(100ページ)。
グローバリズムの道徳破壊工作(180ページ) このあと具体例としてジェンダーフリーが挙げられています。それは男女の平等を実現しようとする運動では決してなく、伝統的な道徳規範を崩壊させて、グローバリストのいいなりになる市場を作ろうとする運動であるというのです。利権化や、人のロボット化などの側面もあるかもしれませんが、大資本家の利益のための活動であることは間違いないでしょう。
道徳不要論は市場を対象としているだけではありません。社会全体の道徳を低下させることは、市場の権威に盾突かない従順な人間を育てる上で肝要なことなのです。問題は、表面的には市場のための工作であることが、それと人々にわからないような巧妙な方法で、社会の道徳破壊が行われていることです。多くの場合、いわゆるポリティカル・コレクトネス、つまり誰も反対できないような人権や人道主義の仮面をかぶって現れるからです。
国境廃止を唱える21世紀のグローバリズムは、かつての共産主義運動と同じく、国際主義的性格を帯びたイデオロギーです。(197ページ)
共産主義とは、国の資源と物言わぬ大衆を効率よく搾取する一握りのエリート支配層のための思想なのです。であるからこそ、共産主義国が少数のエリート支配による独裁政治になるのは必然でした。(106ページ) 本書を読むと、共産主義とグローバリズムが極めて似た性質を持つものであることがよくわかります。したがって、グローバリストの推進する活動に、共産党が深くかかわっていることもよく理解できます。




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