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独醒書屋
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 明治時代に外国人と結婚、あるいは海外に渡航した女性の生涯を描く。苦難にも立ち向かう姿はたくましくもあり、格好よい。
 明治〜大正時代の女性の生き方に興味がある。明治維新の文明開花で社会も女性の生き方も大きく変化した。まだ封建的な風潮は残っていたけど、選択の幅が広がり自由に生きることも可能になった。つまり「こういう生き方がしたい!」という夢が持てた時代。そういう自由闊達な女性が好きだ。

 小泉セツ、マダム貞奴、マダム花子、ガントレット恒子、クーデンホーフ光子、ロンドン日本人村という6つの章から成る。
 ドラマ「ばけばけ」で知っていた小泉セツを除けば、名前を聞くのも初めてという人ばかりだ。マダム貞奴は女優として海外デビューし、日本初の女優養成所を作った人だそうだ。マダム花子も女優で欧米各地を芝居巡業して人気を博していたらしい。彫刻家ロダンと親交があり、彫像のモデルにもなっている。

 ガントレット恒子は英国青年エドワードと国際結婚し、女性開放や平和運動に尽くした人。弟は作曲家の山田耕筰で、耕筰はエドワードを通して西洋音楽に親しんでいたらしい。
 クーデンホーフ光子は日本に赴任していたオーストリア・ハンガリー代理公使、ハインリッヒに請われて結婚。夫の帰国にあわせてボヘミアで暮らすことになった。子だくさんで幸せな家庭だったが夫が急死して苦労する。

 外国に行くなんて想像も出来なかった時代に、一般人でありながら渡欧した女性たち。その人生は波乱万丈、苦難にも勇気を持って立ち向かっていった様子がうかがえる。凛々しくもあり、清々しくもある。
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独醒書屋
独醒書屋 さん本が好き!1級(書評数:773 件)

 定年後の第2の人生を好きな本に囲まれて過ごしたいと、図書館司書になりました。
 最近は町田そのこさん、青山美智子さん、寺地はるなさん、古内一絵さんなどハートウォーミングな小説をよく読んでいます。

 社会問題や科学、歴史、芸術、心理学にも興味があります。

 特に、激変する未来に「社会がどう変わっていくのか?」ということに関心があって、人工知能と人間の関係、家族関係、医療の進歩、女性の社会進出、未来社会を見据えた教育のあり方に関連する本もよく読みます。

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この書評へのコメント

  1. サワコウ2026-05-15 20:53

    マダム貞奴は大河ドラマの松坂慶子さんが秀逸でした。

  2. No Image

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