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人の心を動かすコミュニケーションの極意は否定しない心がまえと忍耐力

  • 神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り
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  • 出版社:KADOKAWA
神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り
なんだか、ふざけたタイトルのようだが、その内容は真っ当。起業家からアーティストまで1万人以上にビジネスコンサルタントを務めた著者の経験と、心理学や脳科学など科学的根拠を基にして、説得力ある実践的な内容だ。

そして伝え方というのも、単純なトークスキルだけではなく、信頼を築く人間関係のあり方、人の心を動かす影響力、常日頃から目標を達成するための心構えなど、コミュニケーション全般、ひいては何を考え何を意識して生きるかという、人生そのものにまで内容が及ぶ。

とはいえ中には日常的にプレゼントをするなど到底自分には出来ないこともあるので、自分にできそうな特に気になった要点をピックアップしたい。

大前提として「人の心を動かす3つの条件」がある。
①話を聞くに値する人と思わせる日常での振る舞い
②相手に「安心感」を与える
③相手の「自己重要感」(承認欲求)を満たす

まず最初に知るべきは根本的な感情のメカニズム。人間は全て論理的に正しくとも感情が同意しなければ動かない。満たしたいと思っている感情を満たすことができれば自然と人が集まり影響力を得る。

まず第一歩はどんなことでも絶対に否定をしないことで、相手の安心感を満たす。大事なのは自分と異なる意見でも受け止める姿勢。

そして質問を通して相手の意見の背景を理解して、さらに自分が意図した答えにたどり着くヒントを盛り込んだ疑問を使って、相手が気づいて自発的に、自分の望むように動かす。たとえ思うような反応がなくともヒントを加えて質問を繰り返す忍耐力も必要。

相手の好意を得るために挨拶は大事。好きだと伝えることも有効、日常的には相手の所属集団や行動、相手のモノなどを好きだと言うだけでも脳は勘違いする。

相手に自己重要感を与えるに相手のことを名前で呼ぶこと、感謝の言葉は名前とセットだと効果絶大。最後の印象に左右される心理を利用して、相手へのアドバイスの最後は必ず褒めること。感情表現豊かな反応は相手の自己重要感を大いに満たす。

時には相手のメンツを潰さないために、こちらから逃げ道を提示することも必要。褒める時は人格を褒めると大きな影響がある。逆に言えばネガティブなことをした時でも人格否定は絶対にしてはいけない。

著者のノウハウの中には科学的根拠といってもフロイトのように怪しいものがあるが、自分にも思い当たるような、あの時こうして欲しかった、こうすればよかったのかと体験が多々ある。

そしてまた著者自身が「人を動かす」に影響されて試行錯誤して失敗を繰り返しながらも導き出したノウハウには実体感がある。

とは言え否定しない心がまえはともかく、忍耐力が自分には欠けているようだから、どうにかしないとな。これもまた著者流のノウハウを活用してみようか。
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  • 掲載日:2020/07/18
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