世界99 上





現実の世界と人間に対して、ガツンと撃ち込まれた鶴嘴の一撃──そんなパンチの効いた(効き過ぎた)小説
村田沙耶香氏の最新刊『世界99』を書店で見たとき、 この上下巻に分かれた分厚い物語は、その奇妙な標…
本が好き! 1級
書評数:260 件
得票数:4283 票
読むことも書くことも孤独な作業ですが、言葉はいつも語られ受け取られるためにあるものだと思っています。誰かに喜んでもらえる言葉を語ることができれば嬉しいです。できることならば…。
近・現代日本文学を中心に、外国文学、児童文学、医療・健康関係の本、必要に応じて読んだ実用書などについて書いていきたいと思っています。
不定期でアロマテラピーインストラクター、セラピストの仕事をしています。





現実の世界と人間に対して、ガツンと撃ち込まれた鶴嘴の一撃──そんなパンチの効いた(効き過ぎた)小説
村田沙耶香氏の最新刊『世界99』を書店で見たとき、 この上下巻に分かれた分厚い物語は、その奇妙な標…





未知の広い世界へ足を踏み出した子どもたちへ
春が来て、また新しい年度がはじまりました。 町では小さい人たちが、ちょっと緊張しながら、 学…





子どもたちが安心して「とおい ところへ いきたいな」と思える心であるために
春です! 今年もまた、旅立ちの季節がやってきました。 夢を抱いて見知らぬ場所へ、生まれ育った故郷か…



牧歌的な80年代の香り高く~同時代を生きてきた感慨も、しみじみと。
この本の一方の著者でイラスト担当の安西水丸氏の「あとがき」によると、 この『ランゲルハンス島の午後…




第二次世界大戦前夜のドイツ──大きな脅威の前で不安と恐怖に苛まれる「小市民」の姿を描いた物語
イルムガルト・コインは1905年、ドイツで生まれ、 1930年代、第二次世界大戦前にベストセラー作…




世界は大人が思うより、ずっと広くて深くて温かく、そして不思議に満ちているのかもしれません。
寒い冬、と一口にいっても、日本の中でさえ、 その「寒さ」の度合いと感じ方は、住んでいる地方によって…




明日を生きる気力が湧かない一人の夜に、傍らに居てくれる一冊
この本は、特に男女問わず20代~40代くらいの 比較的若い世代の方が読むと、密かに共感できる テ…





「日本の故郷、神々の国の首都へ、どうぞ来てごしなさい!」
2025年度後期のNHK連続テレビ小説に、ラフカディオ・ハーンの妻、 小泉セツがモデルとなるヒロイ…




「悪」の側に立たない確かな根拠を、あなたは自分の内に見つけることができるだろうか?
書評雑誌のインタビュー記事を読んで興味が湧き、 この著者の作品を読んでみたいと思い、手に取った。 …





破壊へと向かう絶望的な世界情勢に直面した、二人の知の巨人による切実な対話
年明け早々、また新たな戦争につながりそうな事態が次々と起こり、 心が暗くなった人も多いのではないだ…





終りよければ、すべてよし。みんな幸せになれば、すべてよし。午年の始めに相応しい、自信をもって?子どもたちに手渡すことのできる絵本です。
2026年も明けました。今年は午(うま)年、それも丙午(ひのえうま)という 60年に一度の特別な午…



「私の中に眠っていた、私が大好きな私、を掘り起こしてくれた」──アーチストの妻として最高の誉め言葉?!
だいたい彼とつきあいを重ねて来たワケというのは、 自分の心の中では明白なのだ。 それは、…



ジャンクでハッピーな時代を生きた人々に捧げる思い出と80年代的預言の書
この書評を書くに当たって、この本の現在の出版状況を調べたら、 現在は新潮社から文庫版として出ている…



愛を知る人たち──愛を注がれた記憶が刻まれた人たちが、再び愛と出会う物語
人の幸福と不幸の境目はどこにあるのだろう、といつも思う。 その答えはもちろん──人それぞれ、という…





「人生の制御しがたい恐ろしい側面を飼いならす」──子どもたちにとって真に必要な物語とは。
絵本はすべてです。それが私の戦場なのです。 私はそこで自分を表現しています。 そこで私は…





「ねむりたもう いとやすく」──すべての子どもたちのクリスマスの夜のために
12月になりました。 今年もまた、もうすぐクリスマスの日を迎えます。 クリスマスを描いた絵本は、…




「言葉はつねに文学の強敵」──自身の詩情世界を表現する言葉と格闘し続けた尾崎翠の文学
以前、 ちくま文庫版 でこのサイトに本書についての感想を書いたが、 河出文庫版で再読したので、また…




「神秘の単独冒険家」植村直己が語る、「冒険」の全貌とその本質とは。
人がすでにやったことに興味はない。 新しい世界を、自分の手で、力で切り開くのでなければ意味が…





不条理なカタストロフィーが「新しい生き方の創造」になるまでの長く困難な道程について
心理学を専攻していなくても、河合隼雄の名前を 聞いたことがある人は多いだろう。 2002年から2…



自然と人間との修復し難い不調和な関係に、すでに預言的に警鐘を鳴らしていたかのような物語
クマの被害のニュースを目にしない日が無くなった今、 この絵本の読まれ方は、少なくとも日本では、 …