源氏物語 20 朝顔【Kindle】



徐々に限界に近づく紫の上の心──歌に込められたやり場の無い苦しい心の内が悲しすぎる;;
秋好中宮の後の斎院、朝顔斎院が父桃園式部卿宮の薨去によって 職をお下りになり、叔母にあたる女五宮の…
本が好き! 1級
書評数:242 件
得票数:3990 票
読むことも書くことも孤独な作業ですが、言葉はいつも語られ受け取られるためにあるものだと思っています。誰かに喜んでもらえる言葉を語ることができれば嬉しいです。できることならば…。
近・現代日本文学を中心に、外国文学、児童文学、医療・健康関係の本、必要に応じて読んだ実用書などについて書いていきたいと思っています。
不定期でアロマテラピーインストラクター、セラピストの仕事をしています。



徐々に限界に近づく紫の上の心──歌に込められたやり場の無い苦しい心の内が悲しすぎる;;
秋好中宮の後の斎院、朝顔斎院が父桃園式部卿宮の薨去によって 職をお下りになり、叔母にあたる女五宮の…





柔らかい筆致と色遣いで描かれた優しい世界、そして人々も動物も同じ場所で仲良く暮らす物語
冬が終わり、春を迎えたと思ったら、あっという間に暑くなる、 というのが最近の気候の印象ですが、本格…



親の世代の罪を贖うのは次世代の定め…この時代の人々はこの思想をどうやって受け入れていたのだろうか。
須磨・明石から都へ戻り、政治的復権とともに、 恋愛道の方も調子に乗ってきた感のある光源氏だったが、…



滅びの予感なんて完全に忘れてしまっているかのような、源氏の後宮整備計画(怒);;
さて「絵合」の帖で、その無双な才能・センスを周知し、 政治的にも栄華を極めつつある源氏の次なる野望…




光は光のままで終り、それが生み出した深い闇は、次の世代に因縁として引き継がれていくのだろうか──栄華の中に一瞬兆した滅びの予感。
『源氏物語』の世界が好き、といわれる方は、 おそらくこの物語に描かれているような平安貴族の雅な生活…



数少ない「源氏から逃げ切った」あの女性の気になる後日談(これで終わればの話だが)。
前帖に続いて、“本編”“本命”から離れた「あの人は今…」的な 短いスピンオフ回の「関屋」。 今回…



子どもたちが安心して辿ることのできる、一番古くて大きな「はじまり」の物語
4月になりました。 日本では新年度、新学期のこの時期は、お正月とはまた違った、 「はじまり」の月…



みんなが気になるアノ人のスピンオフ!…からの~源氏のポイントアップ作戦?!
帝が代わり御息所も去って、新しい世が始まった。 “本編”の方は源氏が政治的に復権し、政敵も去りつつ…




光源氏は、あの時代を生きた女性たちの、個性と生き方をリアルに描くための触媒か。
さて。目出度く?都へ戻った光源氏の巻き返しが始まる。 この帖では、ざっくりと言えば、都へ帰ってきた…



天をも味方につけて此の世の春を迎えた光源氏。 次なる一手が吉と出るか凶と出るか…女性たちも読者も、まだまだ翻弄されますね…。
大嵐とともに、物語も大転換の予感で始まる「明石」の帖。 天変地異は未だやまず、源氏も周りの人々も、…



まだまだ光源氏、人からも神からも愛されているようで。
弘徽殿大后の大激怒の後の顛末は、はっきりとは描かれず、 すでに職を解かれて須磨に下った光源氏の様子…



未だ過去の思い出に浸り続ける光源氏だが…今後の第二形態化に期待!
大きな山場を越えた感のある物語、これからどんな方向へと 進んでいくのか、気にしながらの次帖だったが…





男女の内面の凄まじいまでの対比、落差を冷静な筆致でこれでもか! と描いた式部様
第10帖「榊」の帖は、日本文學古典体系(岩波)や谷崎源氏では 「賢木」となっている。 ここまでく…




さて。これから誰がどうやってこの若者に鉄槌を下すのか…。
前帖でまた例によって、禍の種を蒔いてしまった感のある光源氏。 毎回、新しい帖が開く度に、今度は穏や…



縺れ切った人間関係のなかで、まともな人がこれ以上傷つきませんように…;;
物語も、はや(まだ?)8帖、すでに源氏の行状に、 お腹いっぱいの状態になりつつあるが…この「花宴」…



宮中絵巻の光と影を鮮明に描いた印象深い帖。長い物語の中での隠れた名帖かもしれません。
この帖も、前帖の「末摘花」から時間的に直に繋がっているわけではなく、 描かれている内容としては、谷…




「世の中を、もっとうつくしくすること」──アリスが果たした本当の約束
以前、こちらのサイトでも紹介した絵本 『にぐるまひいて』 の作者、 バーバラ・クーニーが描いた、こ…



あいかわらずマメマメしい源氏君、しかし遊んでいるつもりが…?
二大事件が終わった(始まった)「若紫」の帖の次は、 また趣向の違った(笑)恋の始まり、「末摘花」の…



多少倒錯してはいるものの、やはりこの物語は男女の恋の駆け引きのバリエーションを描いた「恋愛見本帖」なのか?…それとも?
先帖の「夕顔」で心底怖い目にあって、ややこしい情事には懲りたはずの光源氏。 ああそれなのに…もっと…





自然の生命力と、夢のような世界を信じることのできる、小さな人たちに向けて語られた素敵な物語
この本は「グレイ・ラビット」シリーズや、 長篇ファンタジー『時の旅人』で知られるイギリスの作家、 …