源氏物語 51 宿り木【Kindle】



優しさや繊細さも度を超すと運も縁も離れていくような…「身替り」の恋からの卒業を切に望む!
中姫君が目出度く?二条院へと移り、物語の舞台は宇治から京へと移り変わった。 三条院へと戻った薫…
本が好き! 1級
書評数:242 件
得票数:3990 票
読むことも書くことも孤独な作業ですが、言葉はいつも語られ受け取られるためにあるものだと思っています。誰かに喜んでもらえる言葉を語ることができれば嬉しいです。できることならば…。
近・現代日本文学を中心に、外国文学、児童文学、医療・健康関係の本、必要に応じて読んだ実用書などについて書いていきたいと思っています。
不定期でアロマテラピーインストラクター、セラピストの仕事をしています。



優しさや繊細さも度を超すと運も縁も離れていくような…「身替り」の恋からの卒業を切に望む!
中姫君が目出度く?二条院へと移り、物語の舞台は宇治から京へと移り変わった。 三条院へと戻った薫…



自らの想いの沼が深すぎて、なかなか浮上できない薫。彼が幸せになる道は何処に…。
辛い別れに終わった薫と大姫君の恋、その後の薫、 そしてやっとそれなりに中宮からお許しが出た (「…




美しく細やかに描かれた二組の恋愛の先にあるものは…まだまだ波乱の予感。。。
薫は大姫君に、匂宮は中姫君に、各々心持に違いはあるものの、 一先ずそれぞれ想いを伝えたが、四人二組…




毒も薬もありませんが(笑)、ほのぼのと温かい気持ちになれる、へびのお話です^^
2025年になりました。明けましておめでとうございます^^ 今年の干支、巳年にちなんで?へびが…



恋愛大魔王?薫の恋技炸裂するも…高貴な姫君・大姫が一枚上手だったの帖
薫の物語の次は、もう一人の「イカン男」匂宮の登場。 薫から八宮の姫たちのことを聞いて、薫の思惑通り…



クールな恋愛強者である一方で、出生の秘密を抱えた厭世的な若者──二つの顔を持つ薫の今後から目が離せない…。
この帖からいよいよ「宇治十帖」と呼ばれる、 この長い物語の最終章が始まる。 先行する三帖(匂宮、…





人間は本来、こういう選択をすることができる存在なのだということを思い出させてくれる絵本
12月になりました。 毎年この月には、クリスマス関連の子どもの本を ご紹介しようと思っていたので…



せっかくの玉鬘のスピンオフなのに…おそらくこれからずっと女性を翻弄するイカン男、薫の印象が強すぎる。
おそらく多くの読者が気になっていた、玉鬘のその後の物語。 周りの男たちの勝手な思惑に翻弄された(?…




小さな小さな思いやりが、巡り巡って戻って来る──調和的世界への憧れを思い出させてくれる絵本
寒くなってきました。 冬が近づき、雪のたよりがチラホラと届き始めると、 いつも、この絵本のことを…



またも行き違いの恋の予感…もつれた糸をときほぐす力を持っている人は誰なのか。
この帖の最初に登場する按察大納言については、 この人誰?…とすぐには思い出せなかったのだが、 「…




イカン男の進化系を、新たなライバルの構図とともに提示してきましたね…(驚)
光源氏出家の帖「幻」から8年が経過し、 源氏をはじめとした物語の第一世代が、相次いで世を去り、 …





紫の上の残した手紙のように、「千年の形見」として残る物語
紫の上が亡くなってから一年後、光源氏が出家を決意し、 準備を整えるまでの様子を描いた、源氏の歎きの…




本当にもう…出来た人、としか言いようがない紫の上。あんな仕打ちを受けたのに、どうしてこんなに良い人なの(涙)
ついにこの時がやってきてしまった…と源氏だけでなく、 読者も深い悲しみに包まれたことだろうと思う。…




女性たちの現世は憂き世…誰も叱らない夕霧に一矢報いたビッグママは…
この帖の前半で、スピンオフ主人公夕霧は、読者をさんざん ガッカリさせてしまったと思うと、こんな主役…




恋に慣れない男がロマンを追求するのは身の破滅。これもうストーカー事案だってば…;;
やれやれ…やっぱり怖れていたことが…(乳母談)。 せっかく式部様にスピンオフしてもらったのに… …




いたずらしても、失敗しても、夢があって仲間がいればすべてよし。農場主のペニーさんと愉快な動物家族の物語。
十月になりました。毎年この季節に読みたくなるのが、 収穫の絵本です。 この『ペニーさんと動物家族…



愛した女性たちとの心の隔たりにも気づかない源氏。終末へのカウントダウンがひたひたと押し寄せる。
柏木事件をめぐる源氏と夕霧親子の腹の探り合いで終わった前帖から、 季節は秋へと移っても、まだまだそ…




実の親子の間のヒリヒリするような腹の探り合い…この勝負は、どんな結末を迎えるのだろう。
柏木事件は依然として、源氏を始め周囲の多くの人の心に衝撃を与え、 その余波はまだまだ収まる気配を示…





愛憎、善悪、正邪…相反する感情と想いに彩られた深い心の襞を見る
前帖に引き続いて、女三宮との関係を光源氏に知られた 柏木の懊悩は続く。 こうなることは分かってい…




「女としては怺えられない、満足しがたいこの物思い」…紫の上の心の痛みに涙する;;
怒涛の展開の若菜の帖、下に入り、まだまだ怒涛は続く。 若菜上が源氏の四十の賀であれば、この若菜…