兵士シュヴェイクの冒険 1
この本抜きにチェコは語れない! 古典ながら軽快なエンターテインメント。 戦争の本質を赤裸々に描いて秀逸。 ラダの挿絵がたまらない。
30年ほど昔、プラハに行く前に何か読んでおこうと思ったが、カレル・チャペックのほかは、岩波文庫(19…
本が好き! 1級
書評数:791 件
得票数:12258 票
小学校時代は図書室に入り浸って子供向け全集を読破したり、本の続きが気になってランドセルを背負ったまま読みながら歩く子どもでした。小遣いでポプラ社のルパンを全巻揃えていたので、本屋の店頭で280円が380円になっていたときは大ショックでした。
中高時代は親に貰った昼食代で文庫を買ってしまい、昼食を摂らずに読んでいたことも・・・当時の愛読書はG・K・チェスタトンと「銀の匙」。
大学進学後は生身の人間の方が面白くなり読書量は減りましたが、30すぎてからまたぼちぼち読むようになりました。
出産を機に哲学の古典をソクラテス以前から読んでみたり(途中であえなく挫折)、シェイクスピア全集を読破したりしました(もちろん日本語)。
長距離電車に乗るのに本を持っていないと耐えられない体質でしたが、最近は年をとったのか、パズルでも大丈夫になってしまいました。
息子たちも本を語れる年になってきました。
息子らはアクションが好きなのですが、私は結局のところ、北村薫やら宮部みゆきの方が落ち着きます。
この本抜きにチェコは語れない! 古典ながら軽快なエンターテインメント。 戦争の本質を赤裸々に描いて秀逸。 ラダの挿絵がたまらない。
30年ほど昔、プラハに行く前に何か読んでおこうと思ったが、カレル・チャペックのほかは、岩波文庫(19…
こんな子いるよね。 物語をつくるのが大好きで、現実との境界線がちょっとあいまいな子。 これはにんげんじゃなくてモルモットのお話なんだけど、前向きで楽しいからおすすめだ。
本の見開きに「オガクズ流 モルモットの小屋のつくりかた」が図解されているのが すごいよね。 ざいり…
長篇小説の国フランスのエスプリを見よ。
フランスでは英米などと異なり、短篇はあまり盛んでないらしい。 日ごろフランス文学を読みなれない読者…
少年犯罪からの更生を真に望むなら、方向性は明らかなはず。
少年犯罪。 増えていないのに報道は増えている。 関心ない、関係ない、関わりたくない社会は、彼…
迷惑をかけないいい子を期待する周囲が、犯罪者を作ってしまう。 愛がなければ、人は変わらない。
人間には想像力があるから、もしも自分が相手の立場だったら・・・と考える冷静さがあれば、たいていの争い…
人生は旅。 昨日と違う今日を生き、明日の居場所はわからない。
作者は1962年生まれの女性で、ノーベル文学賞受賞者。 短編集というのでもない。 短いものはわず…
あなたが女性なら、この本は改めて読むまでもない。 しかし、男性なら、この本を読み、考え、生き方を変える覚悟なしに、家庭を持つことはお勧めしない。
精神科医が聴き取ったある女の半生。 1982年生まれのキム・ジヨン、33歳は、どこにでもいる普…
私の「はじめての海外文学」の思い出。 2000年発行のこちらは、私が読んだ昭和時代のハードカバーと表紙の絵も収録作品も同じ。 お兄さんヨセフの挿絵も大好き。
小学校に入ると、本はたいてい学校図書館のを読んだ。 幼児期の絵本を除けば、当時、まず買い与えられて…
もうじき十一さいになるレノアひめがびょうきになりました。父君は、なんだってもってきてあげるとおっしゃいます。「だったら」とひめ。「お月さまがほしいな。」
お月さまがほしいというレノアひめのねがいをかなえてやるべく、王さまは命令するのですが。 大きな…
虐待に傷ついたきみ(犬。ワンアイ)とぼく(57歳の引きこもり)はいかに出会い、ともに生きたか。
プロローグとエピローグに挟まれた4つの章立てが、この本らしい。 迸る春 spill 滾る夏 …
「はじめての海外文学」児童書。原題は、「COOL!」若者言葉で、「やべぇ」って感じかな。 10歳のロビーはクールなんてもんじゃない。交通事故で昏睡状態。えっ?
病院のベッドでチューブにつながれ、目を閉じた少年の上にチェルシーの25番ジャンフランコ・ゾラのユニフ…
三十代で高学歴ワーキングプアの娘が同性パートナーを連れて帰ってきた! あなたならこの現実にここまで真っ向から立ち向かえるか? #はじめての海外文学
「私」は老人介護施設で働く中年女性。 数年前に夫が病死してから一人暮らしをしていた家に、 三十代…
「ヨーロッパ文芸フェスティバル第3回越境する欧羅巴文学」で訳者岡本真理氏が紹介、オーストリア=ハンガリーのサバトカ(現セルビアのスボティツァ)生まれ、モダニズムの作家コストラーニ・デジェーの短篇集。
ハンガリー・モダニズムの作家、コストラー二・デジェー(1885~1936)の短篇集。 先週末の…
駅というのは多数の一般人にとっては、他の場所へ移動するための中継点であるが、一部の人々にとっては、澱みや吹き溜まりであるようだ。 敬遠されやすい素材だが、人間に関心があるなら読むに値する本。
駅というのは多数の一般人にとっては、他の場所へ移動するための中継点であるが、一部の人々にとっては、澱…
借金、女遊び、でも憎めない人たらしの啄木に、文学だけでなく探偵の才能もあったとしたら? 2020年4月からTVアニメが始まるようです。
あの石川啄木が、明治時代末期の東京で、家族を養うため、副業で探偵業を始めたという設定。 金を貸せば…
丁寧に作られた美しい本。手作りの感じが良い。贈り物にするのも素敵。
インド・チェンナイのターラー出版社から2006年に出版された The Night Life of …
”人は与えられた名前はわかっていても、自分の名前はわからないものだ” (明証の書)
章立てもないし、一段落が長く、会話も「鉤括弧」に挟まれていないで、読点で続いていく。 何ページかに…
「ペソアのトランク」からは何が出てきても驚かない。その意味では、ごく当たり前の本だった。
今では20世紀最大のポルトガル詩人とされているフェルナンド・ペソアは、1888年にリスボンで生まれ、…
”君も、私のように、宇宙の謎に目配せされるという奇妙な瞬間をひとつずつ集めて、魂のなかにリスのようにしまっておくだろうか。” アメリカ人の生老病死を描いて秀逸。
海の乙女の惜しみなさ 広告マンが語る、昔別れた妻の死や、友人との再会などの断章。 ”君も、私…
このバラは苦手だった。 昔はそういう言葉がなかったけれど、モラハラと言われれば腑に落ちる。
このバラは苦手だ。付き合いたくない。 と思ったことのある読者は少なくないのではないか。 「星…