小公子(新潮文庫)




人々に愛された金髪巻き毛の男の子
『小公子』(1886)は、『小公女』(1905)と並び、フランシス・ホジソン・バーネット(1849-…

本が好き! 免許皆伝
書評数:1831 件
得票数:50137 票
分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。
本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。
あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。
「実感」を求めて読書しているように思います。
赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。そろそろ大雛かな。♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw




人々に愛された金髪巻き毛の男の子
『小公子』(1886)は、『小公女』(1905)と並び、フランシス・ホジソン・バーネット(1849-…



彼がたどり着く先は、甘美な牢獄、あるいは絶望の理想郷なのか。
フランスの作家・小説家であるミシェル・ウェルベックの2019年刊行作品。 作品には、過激な性描…



フェイク・ドキュメンタリー+オカルト+ミステリ
* 『勝手にコラボ企画「カドフェス2020」を制覇するぜ!』 参加書評です。 事実を積み重ね…




負けられない闘い。勝ち続けられない定め。巡り廻る生の営み。すべてを包み込み、海は茫洋と広がる。
* 『夏だ! 「新潮文庫の100冊2020」にチャレンジ!』 参加書評です。 アーネスト・ヘミ…




不思議の国をさまよう永遠の少女。矢川澄子訳、金子國義絵で。
『不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)』は、元々は…





「悪ぃ子はいねがー」 異界から来る来訪者たち
「まれびと」とは異界からやってくる異形の来訪神を指す。国文学者・民俗学者の折口信夫によって提唱された…




小さな「チャーリー」の闘い
右にヒトラー、左にチャップリンを配した表紙絵が印象的である。 映画『独裁者』(The Great …





宇宙の謎への入り口として
近年の宇宙・天文学の発展は華々しく、重力波の検出やニュートリノ振動の発見など、さまざまな研究成果がニ…



マンハッタンを逍遥する、ナイジェリア出身の精神科医の心象風景
人がある街を住処とするとはどういうことだろうか。 特に当てがあるでもなく街をそぞろ歩くにつれ、徐々…

悲惨を極めた東部戦線の通史
ナチス・ドイツとソ連との泥沼の闘いは、1941年6月、ナチス軍が独ソ不可侵条約を破ってソヴィエト連邦…





「神」の名のもとに。
15~17世紀の中世ヨーロッパで、「魔女狩り」の嵐が吹き荒れた。 それは、異端審問(inquisi…




大きなものに挑む、小さきものの闘い
池井戸潤の経済小説。 池井戸作品を読むのは、多分、初めてで、映像化されたものも見ていないのだが、売…




ロシアと日本の狭間で。
第162回直木賞受賞作。 サハリン=樺太は北海道の北側に位置し、ロシアからもごく近い、南北に細…

彼らは飛び抜けて残虐だったのか? 偏った思想に凝り固まっていたのか?
ホロコーストに関与した第101警察予備大隊に関する検証と論考。 この隊は、ポーランドにおいて3…




もう手の届かない、あの日々
イサク・ディネセン、本名はカレン・ブリクセン。ペンネームは男性名だが、女性デンマーク人作家である。 …

数学を学びなおすには
「新」というが1963年発刊。ブルーバックス創刊の年にあたり、通し番号もB7、つまりブルーバックス7…



金毛九尾の妖狐は、幼恋の夢を見るか
表題作は、岡本綺堂、大正6年発表の長編伝奇小説。中公文庫版はこれに加え、付録として短編「狐武者」を収…

「小栗判官」に登場する「餓鬼阿弥」とは何者か。
折口信夫の小論。 日本中世の語り物 『説経節』 の1つに、「小栗判官」( 『説経小栗判官』 、 『…




人の集まるところに感染あり。その歴史をたどり、共生への道を探る。
人が文明を得て栄えていくにつれ、多種多様な感染症が大小の感染を繰り返してきた。 農耕文化が発達して…





歴史の転換点で大災厄がもたらしたもの
科学史家・村上陽一郎による、中世ペストの考察。 新書としてコンパクトにまとまっており、読みどころが…