枕草子―付現代語訳 (上巻)

率直だがわかりやすくはない
大河ドラマで紫式部が主人公、清少納言も注目されているというところで、『枕草子』を読んでみた。 …

本が好き! 免許皆伝
書評数:1831 件
得票数:50122 票
分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。
本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。
あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。
「実感」を求めて読書しているように思います。
赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。そろそろ大雛かな。♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw

率直だがわかりやすくはない
大河ドラマで紫式部が主人公、清少納言も注目されているというところで、『枕草子』を読んでみた。 …

第一線を退いた競走馬の行方。
日本には約7万頭の馬がいるという。このうち7割が競馬に出馬するサラブレッドである。 競馬の世界では…




動物の死が教えてくれること
著者は獣医病理医。病理医は、試料を顕微鏡で観察して病気を診断したり、遺体を病理解剖して死因を調べたり…

戦争が変えてしまった言葉たち
2022年2月24日、ロシアがウクライナに軍事侵攻を始めた。 普通の暮らしを営んでいた人々は戦火に…




神なき世界で、人は「人間の人間に対する非道」を背負いきれるのだろうか
ロス・アラモスはアメリカの原爆開発の舞台となった地である。マンハッタン計画に基づき、高台のこの地に研…

朽ちる死体を見つめる意味
九相図は、東洋に伝わる、死体が腐敗し白骨となるまでを九段階に分けて描く絵画である。 仏教の修行の一…



インドネシアの海中に眠る古代遺跡。元ゼネコン社員の加茂川の「夢」は叶うのか?
加茂川一正は、長年ゼネコンに勤め、インドネシアで現場の折衝にあたってきた。ある種、楽天的で行き当たり…



名探偵にして認知症患者。異色の安楽椅子探偵が謎の向こうに「物語」を見る。
『名探偵のままでいて』 の続編。 楓の自慢の祖父は聡明でミステリ通。昔は小学校の校長を務め、…

イスラエルとパレスチナの行方
昨年10月のイスラエルに対するハマスの大規模攻撃を発端として起こったガザ侵攻は終結が見通せない。停戦…

結局のところ、「哀れなるものたち(Poor Things)」とは何なのか?
スコットランドの奇才、アラスター・グレイの長編。 2023年に同タイトルで映画化され、主演のエマ・…




「親子月軍衣まとひし楽園の犬の骸に桜降り敷く」
昭和15年。太平洋戦争開戦がひたひたと迫っている頃である。 南洋・サイパンに一人の男、麻田健吾が降…




昭和の乙女が読む源氏物語-身分ある女性の生きづらさ
『乙女のための源氏物語(上)』 より続く 吉屋信子による源氏物語後半。老女、楓刀自が孫娘3人…




ざわりとした不穏な佇まい
映画『太陽がいっぱい』の原作であるトム・リプリーものなどで知られるパトリシア・ハイスミスの短編集。タ…



平安女子のライフサイクル
今年の大河ドラマ「光る君へ」は紫式部が主人公。平安時代を舞台とした大河はなかったわけではないが、多く…



インド発社会派エンタメ誘拐ミステリ
主人公ラメッシュは、絶望的な状況にいる。 雇い主にあたる若者ルディとともに誘拐され、指を1本切り落…

昭和の乙女は光源氏のどこに魅かれ、どこに反発するのか
吉屋信子といえば戦前から戦後にかけて多くの作品を残した、少女小説・家庭小説の大家である。代表作の1つ…




怒涛の古事記。意外と原典準拠?
町田康による口訳古事記。 「古事記かー、部分的には知ってるけど、全部は読んだことないな。474頁、…



よるの京都は別のまち
第3回京都文学賞受賞作。 京都に散歩を愛する怪獣がいる。土蜘蛛の怪獣である。足は(訳あって)6…

あなたの場所。わたしの場所。もう戻れないあの場所。
アニー・エルノーは2022年のノーベル文学賞受賞者。授賞理由は「個人的な記憶のルーツや疎外感、集団的…



楓の祖父は安楽椅子名探偵。一方で、レビー小体型認知症患者でもある。聡明な頭脳と揺らぐ記憶の向こう側に見える「物語」とは。
第21回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。 教師を勤めている楓には、自慢の祖父がいる。昔…