べつの言葉で
ジュンパ・ラヒリ、彼女はなぜ今までの言葉を捨てなければならなかったのか?
このエッセイ、すこぶるおもしろい。「その名にちなんで」「見知ら ぬ場所で」などの世界的作家ジュン…
本が好き! 1級
書評数:139 件
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吉祥寺在住のコピーライターです。
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ジュンパ・ラヒリ、彼女はなぜ今までの言葉を捨てなければならなかったのか?
このエッセイ、すこぶるおもしろい。「その名にちなんで」「見知ら ぬ場所で」などの世界的作家ジュン…
ミロコマチコ×つち、おもしろくないわけがないっっっっっ!!
これはもう読む前から絶対に傑作だと思っていた。だってミロコマチ コと土だぜぇ。この組み合わせ、お…
ティム・バートンがこの物語を知ったら、必ず映画にするだろう。
この物語は、外国映画の原作になってもおかしくない。監督は、そう 「ビッグ・フィッシュ」や「チャー…
日本の未来を暗示する?村田沙耶香、入魂の一冊。
そこは、人が人工授精を受けて出産し、もう交尾(セックス)によっ て子供を産むこともなくなってしま…
片岡義男、74歳でこんな小説書くなんて不良だっ!
片岡義男っていくつかなぁ、と思って調べてみたたら77歳だった。 この本が出た当時は74歳。ううむ…
そこで過ごすことは主人公の日菜子にとっての休暇であると同時に、読む者の心の休息であるような気がした。
フジモトマサルの絵は何だかとても好きだ。どこがどう好きなのか、 言葉にするのはなかなか難しいのだ…
少し我慢して読み続けてみよう。これは、軽くて深い物語。
来月に映画も公開されるこの小説、タイトルが気に入っていて、読ん でみたかった。しかし、最初からガ…
アレックスという女、その正体に驚き、その真実に驚き、さらに「その先」に驚き。
ううむ、これはどこまで書いたものやら。2014年の国内のミステリ ー賞を総なめし、6冠に輝いたこ…
この世の中をとまどいながら生きているすべての人へ。
冒頭、主人公の一人である冬乃が故郷を出て海辺の町へ行く「思い」を 語る。「森をつくる一本の樹だっ…
常に真摯な態度で広告コピーを紡いできた、1人のコピーライターが書いた本。コピー術の本ではない。でも、コピーとは何かがこれを読めばよくわかる。
もう35年ぐらいコピーライターをやっている。若い頃はいろいろな コピーライターのコピー作法のよう…
あぁ、人間って愛おしい。ヨシタケシンスケの「できない」ワールドがたまらないっ!!!
これもまた見事なヨシタケシンスケ・ワールド。この本はヨシタケさ んが「自分にできないこと」をテー…
妹を何とかしようとありったけの言葉と知識で語りかける兄ズーイの姿が心を打つ。
村上春樹訳の「フラニーとズーイ」。初めてではない。以前、野崎孝訳 の「フラニーとゾーイー」(タイ…
読者も巻き込む魂の混沌がここにはある。「あの子」を殺したのは私かもしれない…。
早々ではあるけれど、間違いなくこれは今年のベスト候補だ。1人の 母親が8ヵ月になる長女を浴槽に落…
生まれ変わろうとする3人の女性の姿を鮮やかに描いた傑作。
若き直木賞作家朝井リョウが社会人を主人公に描いた初めての小説だ。 でも、ま、そんなことはある意味…
ストレートに胸を打つ女子高生の物語。
20代の男性作家で青春をきちんと書ける人ってそれほどいないのでは ないか。最新作では社会人を主役…
その過去があったからこそ、2人は互いを必要とした。
これはすごい小説だ。しかし、紹介するのが難しい。これから読む人の ことを考えると一番核心の部分に…
ただただ圧倒される3人の母親の物語。
0歳児一弥の母である主婦の涼子、2歳の女の子輪の母である作家の ユカ。そして、3歳になる弥生の母…
エリックが小さなものたちに注ぐまなざし、作者がエリックに注ぐやさしいまなざし。そんなまなざしの交差したところにこの物語はある。
これは著者の「遠い町から来た話」に収録されていた「エリック」を 独立させ単行本化したものだ。「遠…
恋愛短編って難しい!全国にある「恋人たちの聖地」を舞台にした7人の女流作家によるアンソロジー。
全国にある「恋人たちの聖地」を舞台にした7人の女流作家によるア ンソロジー。個人的にはこういう「…
リアルな会話と何かが起こりそうで起こらない日々。人物の造形の見事さと作者らしい巧みな表現で、いつの間にか物語に引き込まれていく。
3編収録。やはり芥川賞の候補にもなった表題作「黄金の服」が一番 いい。「泳いで、酔っ払って、泳い…