蜜蜂と遠雷
作者・恩田陸にこそ拍手喝采を!スタンディングオべーションを!
芳ヶ江国際ピアノコンクール、話題のピアニストを輩出したことで評 価が高まっている国際的なピアノコ…
本が好き! 1級
書評数:139 件
得票数:1559 票
書評ブログ「また、本の話をしてる」をやっています。
吉祥寺在住のコピーライターです。
どうぞよろしく!!
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作者・恩田陸にこそ拍手喝采を!スタンディングオべーションを!
芳ヶ江国際ピアノコンクール、話題のピアニストを輩出したことで評 価が高まっている国際的なピアノコ…
「コンビニ人間宣言」とも言うべきラストの圧倒的な力強さ!
文句なくおもしろく、しかも、不思議な(というかヘンな)爽快感がある傑 作だ。芥川賞もらえて本当に…
短い物語でもこれだけのものが書けるのは、作者が人間の心の奥底にある闇の部分にまで踏み込んで描いているからだろう。
「誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」に続く杉村三郎シリーズの 最新刊。前作の終わりで杉村は今多…
こんな瞬間を心にずっと留めておいて文章にできるなんて!コイズミってなんて素敵でかっこいいんだろう。
雑誌「SWITCH」の2007年4月号から今年の1月号まで連載されて いたエッセイ「小泉今日子 …
現代の若者に対する危機感と国が家族のカタチを決める怖さを描いた著者初の近未来小説。
舞台は2030年の日本。「異性の体を直に見たいとは思わない、触れ てみようとは思わない」、そんな…
福島とワイエスの絵をシンクロさせた冒頭作の素晴らしさ。
表紙には「モダン」というタイトルと共に「The Modern」という英 語表記がされている。「T…
愛も憎しみもすべてを包み込んだ記憶。人は記憶に支配されているのか、それとも記憶によって救われているのか。
読みだしてすぐにとまどった。とまどったまま読み進めていくと、何 だかトールキンの「ホビットの冒険…
自分の中でうまく消化できなかった「少年A」の物語。
窪美澄は大好きなのだけど、この小説にはうまく入っていくことがで きなかった。1997年に起こった…
これは夫婦の絆、そして家族の絆の物語だ。
読む前は認知症の父親とその家族の話という知識しかなかった。「小 さいおうち」で直木賞をとった中島…
この絵本には、夢を実現しようとする思いの強さがあふれている。
作者のトーベン・クールマンは、大学卒業時にこの「リンドバーグ」 を完成させ、これがデビュー作とい…
しょうもない小説家が妻の死を通して気づく人生の痛恨!
映画監督でもある西川美和、小説家としての成長を感じさせる見事な 一編だ。主人公は「衣笠幸夫」だと…
アートの力とそれを信じる人々の力を描いた原田マハの傑作!
名画「ゲルニカ」を巡る2つの物語。1つはピカソが「ゲルニカ」を 生み出す物語。そして、もう1つは…
産卵のシーンが何とも美しくて感動的。こんな写真よく撮れたなぁ。
昨年の小学館児童出版文化賞受賞作品。受賞でこの本の存在を知った のだが、もともとオオサンショウウ…
死をテーマに生きる尊さを伝える傑作絵本!
「りんごかもしれない」「ぼくのニセモノをつくるには」に続くヨシ タケシンスケの発想えほんシリーズ…
今日のあなたのその選択が、未来を変えるかもしれない…。
吉田修一は「悪人」と「さよなら渓谷」しか読んだことがない。どち らもリアルな「愛」の物語だ。だか…
ある死、ある事がきっかけでその後が変わる。そのことにからめとられてうまく生きることが出来ない。これは「人生」を描いて見事な一冊!
「停電の夜に」「見知らぬ場所」「その名にちなんで」、どれもが素 晴らしいジュンパ・ラヒリの2冊目…
片岡義男の小説を読むのって、何でこんなに気持ちがいいのだろう!
片岡義男の小説を読むのって、何でこんなに気持ちがいいのだろう! 選びぬかれたムダのない言葉、しっ…
虚構と史実をないまぜにしながら画家・若冲と彼の絵に対する思いを見事に描き出した一冊。
生誕300年ということで東京では大規模な展覧会が開催中の伊藤若冲。 僕も大好きな画家なのだが、彼…
ルーヴルの歴史を知り、その魅力に迫り、同時にアートというものの素晴らしさを再確認できる物語。
ルーヴル美術館がその魅力を世界に発信するために漫画家たちの作品 を出版するという「ルーヴルBDプ…
後半にしたがって濃くなる陰影。そして、生を思う深い余韻。
48歳の岡田匡は離婚し、15年余り住んでいた元代々木のマンション を出て、井の頭公園近くの一軒家…