嵐が丘〈下〉





「嵐が丘」の読み直しを始めました。ヒースクリフの執拗な復讐や、キャサリンの恋の破滅など、激しいストーリーの展開に圧倒され、一度走り読みしながら読んだだけでは、理解が困難な小説ですね。
この本の訳者は、一字一句、詳細に読んだはずなのですが、その訳者である小野寺健さんにとっても、難解な…

本が好き! 4級
書評数:162 件
得票数:1361 票
なぜか万年4級です。2024年6月に75歳になり、第二の人生を開始して10年経ちました。健康に長生きできるように、頭の老化防止対策につとめています。2022.05.24開始





「嵐が丘」の読み直しを始めました。ヒースクリフの執拗な復讐や、キャサリンの恋の破滅など、激しいストーリーの展開に圧倒され、一度走り読みしながら読んだだけでは、理解が困難な小説ですね。
この本の訳者は、一字一句、詳細に読んだはずなのですが、その訳者である小野寺健さんにとっても、難解な…





文語俳句は、簡潔で格調高いことが特長です。現代日本語には忘れられた多数の助動詞や助詞が沢山あるので、本書のような参考書が不可欠です。
本のタイトルは、俳句文法ですが、本書は、 文語文法 を取り扱います。 俳句には、 文語俳句 …





「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を書いた著者が、吉田所長を貶める朝日新聞の報道に対して、詳しく反論した本です。
朝日新聞は、最後まで、原発に残り、決死の対策を試みた東電社員を、以下のように貶めました。 26…





福島原発事故は、大惨事を覚悟しなければいけない事件でしたが、危機一髪避けることができました。決死隊まで覚悟して戦った東京電力の技術者たちの奮闘は、この小説で後の世に残ることになりました。
文庫版あとがきで、門田さんは、こう語ります。 本書は、2012年に単行本が出版されて以来、大きな…





著者は、韓国生まれで、1983年に訪日し、日本が大好きになるのですが二三年して日本が大嫌いになります。そのことは彼女のいくつかの本に書かれているのですが、この本に一番整理して書かれていると思います。
呉 善花(オ・ソンファ、1956年 - )さんは、韓国生まれで、1983年に訪日、上野の韓国系ホステ…





千葉麗子さんが、福島の原発事故の後、反原発運動に参加した際、左翼=パヨクの連中と活動を共にしたのち分かれて、右派の人達が取り組む「右からの脱原発」運動に参加するまでの過程を描き、衝撃を与えた本です。
千葉麗子さん(1975年1月8日生)のアイドル時代の愛称は、チバレイ です。 そして、この本の副…





写経には、しばしば、長さが手ごろな般若心経が選ばれます。簡単な練習帳は、100円ショップなどでも手に入りますが、字句の意味をちゃんと勉強して、写経に取り組みたい人には、この練習帳がおすすめです。
監修は、 大角修 さんです。 般若心経は、262文字と短いうえに、色即是空などと哲学的に深…





東京美術社のすぐわかるシリーズの一冊です。日本の文化と生活に深い影響を及ぼした仏教の歴史・人物・仏教体験を探索する本です。
第一章の「通史でとらえる日本の仏教」では、飛鳥・奈良・平安時代と、鎌倉・室町・江戸時代と、明治~現…





ヘレン・ケラーとサリバン先生の物語は教育の成功例として有名です。教育を受けたヘレン・ケラーが書いた自伝は児童書にもなり有名ですが、サリバン先生が残した手紙は、それほど有名になっていないのが、残念です。
本書の副題は、「サリバン先生の記録」です。本来は、これがタイトルで、「ヘレン・ケラーはどう教育され…





三重苦のヘレン・ケラーのお話です。子供向けに書かれたお話ではなく、オリジナルの自伝を読むと、新しい発見があります。
三重苦の奇跡の人、ヘレン・ケラーの自伝を、子どもの頃以来、久しぶりに読みました。 見えない…





本書は、安倍さんとの36時間に及ぶインタビューをまとめたものです。安倍さんからの申し入れで、出版が延期されていたのですが、安倍さんが暗殺されてしまったため、日の目を見ることになりました。
読売新聞の橋本五郎さんが、安倍さんと相談して、自民党総裁として3期目の任期を全うした2021年9月…





三重苦のヘレン・ケラーのお話です。子どものための伝記は、かなりストーリーを簡略化したものが多いと思いますが、この本は、自伝なので、オリジナルがあり、あまりオリジナルからは逸脱していません。
最初に 「この伝記物語を読むまえに」という解説があります。 「見えない、きこえない、しゃべれな…





香月日輪さんの地獄堂霊界通信のコミック版です。香月さんも、大満足、マンガを描いたみもりさんも大満足の仕上がりです。
原作作家の香月さんのコメントを紹介します。 こんな日が来るとは・・・・・。 いや、漫画になった…





小学校5年生の金森てつし、新島りょうじ、椎名ゆうすけの三人悪が、幽霊や妖怪と戦う物語です。三人悪も、ちょっとした魔術が使えるので、味方の妖怪たちと協力して、結構、本格的な戦いが、繰り広げられます。
地獄堂霊界通信は、最初、講談社文庫版全8冊を購入して、今、6巻目を読んでいるところですが、青い鳥文…





本書は、私がすでに所有している 白江治彦 囲碁の基礎入門 (2003) のオールカラーの新版です。内容は、旧版とほぼ同じですが、せっかくオールカラーになりましたし、価格も1000円と安いので、購入しました。
2018年頃に、囲碁もわかるようになりたいと思い、勉強を開始したのですが、あまり熱心には勉強しなかっ…





文語は、文が短く簡潔で、読んで響に格調があるので、大好きです。しかし、若い人たちが、この文語を学ぶ機会が減っているのが、本当に残念です。
文語は、書き言葉なのですが、現代日本語が、言文一致の口語体になってしまった結果、古い言葉になって忘…





副題に「理想なき左派の混迷」とあるように、現在の日本の左派リベラルは、存在価値が問われています。ロシアのウクライナ侵攻という異常事態が発生し、世界は大きく変化します。左派の新しい役割は何でしょうか。
まず、池上彰さんの「はじめに」の出だしを引用します。 本書は、「日本左翼史」シリーズの三巻目…





月刊Hanadaから、安倍総理追悼号が、3種類でていますが、これは、最初の号です。
安倍さんの、令和3年度近畿大学卒業式講演(2022年3月19日) の全文が掲載されています。講演の…





書き下ろし作品のSFアンソロジーですが、第13回創元SF短編賞の発表も兼ねています。第6作の笹原千波「風になるにはまだ」が、受賞作で、選考経過および選評も載っています。
笹原千波(ささはら ちなみ)さんは、1994年生まれ、女子美大卒で、2020年に日吉真波「翼は空を…





子どもの頃読んで、印象深く感じ、本のタイトルをずっと覚えていましたが、今回、読み直して、ああ、この小説に感動していたのかと思い出しました。
点子ちゃんとアントンに関しては、本が好き!に投稿された2つの素晴らしい解説 Rokoさん と …