氷の花たば





自然の生命力と、夢のような世界を信じることのできる、小さな人たちに向けて語られた素敵な物語
この本は「グレイ・ラビット」シリーズや、 長篇ファンタジー『時の旅人』で知られるイギリスの作家、 …
本が好き! 1級
書評数:243 件
得票数:3991 票
読むことも書くことも孤独な作業ですが、言葉はいつも語られ受け取られるためにあるものだと思っています。誰かに喜んでもらえる言葉を語ることができれば嬉しいです。できることならば…。
近・現代日本文学を中心に、外国文学、児童文学、医療・健康関係の本、必要に応じて読んだ実用書などについて書いていきたいと思っています。
不定期でアロマテラピーインストラクター、セラピストの仕事をしています。





自然の生命力と、夢のような世界を信じることのできる、小さな人たちに向けて語られた素敵な物語
この本は「グレイ・ラビット」シリーズや、 長篇ファンタジー『時の旅人』で知られるイギリスの作家、 …



いよいよ「終り」の「始まり」の幕が上がった。人間の「負の念」を甘くみてはいけません!
物語の序章ともいえる三帖を経て、この「夕顔」で いよいよ本編の始まり…といえる物語の展開を迎えた。…



信仰とは何か、芸術とは何か──答えを出すのが難しいテーマに、若き日の作者が挑んだ意欲作
「日蝕」は1998年に発表され、翌1999年、芥川賞を受賞した作品で、 同年次作「一月物語」が刊行…



雅な恋の駆け引き~かと思ったら「非道vs非道」のけものみち~げに怖ろしき物語なりけり
『源氏物語』第3帖「空蝉」は、前帖「帚木」の後日譚だ。 「帚木」は前半が「雨夜の品定め」、後半…



普段は「真面目らしく慎しんでおられる」人がときたま見せる「似合わしからぬおん振舞い」──それこそが一番恐ろしい;;
『源氏物語』第2帖「帚木」は、別名「雨夜の品定め」と称されるように、 源氏を含めた男たちが、自身の…




闇ってる人の恋愛見本帖?…人間の業や因縁に対する語り手の嘆息が聞こえてくるような。
『源氏物語』の巻頭「桐壺」の帖は、古典の教科書でも 長年とり上げられていたので、その出だしの部分を…



忘れかけた雪の日の楽しさと、美しい日本の里山の風景を、ぜひ親子でお楽しみください。
子どもたちに人気のロングセラー『からすのパンやさん』や 『だるまちゃん』シリーズで知られる絵本作家…





世界はきっと、共有され、共感され、そして変容されていくに違いない──望まれたように、<永遠>に。
ただ望めばいいのよ。でも心から何かを望むのは、 そんなに簡単なことじゃない。時間がかかるかも…




複雑に絡み合った世界の中で、揺れ続ける心を一人抱えるのが辛くなった夜に、 そっと開いてほしい作品集
生と死についてのノンフィクション作品を多く発表されてきた 作家・佐々涼子さんの、これまでのエッセイ…




忘れ去られていった時代に、名も無く消えていったけれども、 今を生きる私たちに先立って、確実に生きていた私たちの祖先の面影
日本の昔話として、誰もが一度は聞いたことのある お話だと思います。 昔あるところに、貧乏なお…



「ある女」の物語を書き終えた時、作者自身の「ある女」の物語が始まった
肉親あるいは近しい人の死は、互いに共有しているものが 大きければ大きいほど、生きつづける側に圧倒的…



風景と言葉が、人を未知の世界に誘いながら、同時に懐かしい処へと引き戻す
詩画集というものを手に取らなくなってずいぶん経つ。 あるいは、手紙というもののやりとりをしなくなっ…



アートが好きな方、アートな暮らしがしたい方、そして自分らしい何かを表現したいと思う方に、 おすすめしたい一冊です。
「手づくり」というとなんとなく野暮ったい感じがするし、 「芸術」というほど大げさなものじゃない、 …



クリスマスまであと九日! 初めてパーティを主催する小さな女の子の物語
12月になりました! 今年もあと一カ月…早いものです;; 12月は、世界中の国の子どもたちにとって…




書くことを職業にしたい人への、具体的で実践的な文学論
この本の存在は、ずいぶん前から知っていたのですが、 個人的に好きな作品を書いてくれた作家でも、 …





ファンタジーでもユートピアでもなく、確立したシステムや合理性でもない、 「個」としての人間の境界さえ曖昧な、不確かな世界
まだ存命中ではあるが、村上春樹の前期ともいえる時期の集大成であり、 今でも多くのファンが、おそらく…



小さなこぐまの見る夢は──森の小さな仲間たちの喜ぶこと
11月になりました。そろそろ熊が冬眠に入ろうとする季節ですが、 熊が人を襲うニュースが続き、熊に対…



闘いの時代を生きた作家が求めた、すべての人の生きる糧となる言葉
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名前は、『星の王子さま』の作者として 日本でも広く親しまれて…



ドラマになり難いごく普通の人の苦しみと、本当の強さを内に秘めた人間の物語
人間は常に二通りの種類に分けられるということをどこかで読んだことがある。 例えば外向的な人と内向的…



愛という喜びを喜びのまま自身の中で燃やし続けることができるかどうか。
これは自分の<核>を探すために旅立ったばかりの若い女性にささげられた、 彼女の祖母からの愛に満ちた…