貸本戦記漫画集(1)戦場の誓い他 (水木しげる漫画大全集)





日本人は昔、チンボがあった。今はなくなったね。戦前の元気っていうのは、もうないね。戦争に負けて、自信をなくしてしまったのかなあ」(水木しげる)
軍国教育を受けた水木さんは、戦記物が大好きだったそうで、割とスラスラ娯楽戦記物を描いていたそうです。…
本が好き! 1級
書評数:758 件
得票数:7806 票
感想はできるだけ一息に書きたいです。





日本人は昔、チンボがあった。今はなくなったね。戦前の元気っていうのは、もうないね。戦争に負けて、自信をなくしてしまったのかなあ」(水木しげる)
軍国教育を受けた水木さんは、戦記物が大好きだったそうで、割とスラスラ娯楽戦記物を描いていたそうです。…





あとがきにもありますが、このような学問、書物が許されぬ時代がありました。 そのことを、心に刻んでいましょ
ずっとにいやなおきと読むのかと思ってた。 しんたにたかのりというお名前だそうです。 本書は民…

”主格が何を演じるかによってぼくはなにを考えるのかをしる” ”キワまでいくのが怖いからという回答” 神話の試み? などと問いかけたら作者は赤面するだろう。 多分これは折り合いをつけることだ。
小説として読んでしまう。 とはいえ、言葉に寄りかかるスタイルは、詩的なもの、あるいは演劇的なものだ…

ボルヘス・コレクションの一冊め。 比較的初期のエッセイ集。 本人は脆弱と評し、最後の一篇を、再版時に省いた。
本書のボルヘスは、比較的感情的で、非常に短い文章からなる、『ノート』を別にすれば、あまりボルヘスらし…

デカルトの有名な、「我思うゆえに我あり」の我とは何かを、徹底的に、厳密に(フッサールは元々数学の人であるらしい)考えた本。
フッサール二冊目。 デカルトの有名な、「我思うゆえに我あり」の我とは何かを、徹底的に、厳密に(フッ…





相変わらず感情で周りが見えない行動的女子は、ちょっと怖い。
松かな先生二冊目。 第二単行本。すごく上手くなってる。ちょっと長い方が、心の綾などを描けて向いてる…

サドの欲望は常に不可能を指し示す。
パスによるサドの思考への案内。 エロティックなものは、社会的な関係での働きかけ、祭りであり逸脱…





怪しいものはよく知られてしまうと消え失せてしまう。 そういった難しさを知りつつも、本書は怪しいものたちの世界を案内してくれます。
荒俣先生は一般向きに書くときは、サービス精神でつかみを作る、このとき、そんなに興味のない話題を入れ込…





あまり詩集は読まないけど、(詩を音読はしたことないけど)この本はとても楽しい。
傘の死体ってのは、解剖台の上でミシンと出会うあれかななどとと思いつつ。 冒頭の一篇から、リズミ…





福音書は世界を救うためではなく、世界から私を救うためにもたらされたのだから。
ドゥルーズ、最初期の文章二篇と、彼の手によるアンソロジーに、翻訳した加賀野井の序文/解説を付す。 …

この新人さん(当時)はセンスがいい。
青を基調とした表紙のカラーがとても綺麗。 本作が最初の単行本で、デヴュー作も収録。 『ベッコ…





不気味なものは、科学の発達がオカルティズムに新たな命を吹き込んだように、近代にメディアとの関係を取り結びます。
ちょっと文体が読みづらいとこがあるのですが、これは作者の母語が日本語ではないっぽいことと関係するのか…

語りとは違う文字の実話怪談として、本書はトップレベルにある。
先に映像化されたものを観ている。 ほとんど原型をとどめないほど話を膨らましているが、面白い作品でし…

私の考える少女漫画のメインストリームそのもので、大変面白い。 作者の技巧や逡巡まで伝わってきそうな、作中人物たちの振る舞い。
偶然手に取った本で、事前情報など一切なし。 表紙もいい感じ。 まさかの文房具擬人化。 『虚…





いにしえのかたちを読み解く
大和朝廷以前の神を祀る、諏訪神社の最初の祭神と見られる、「ミシャグジ」長く置き忘れられてきた神を、今…

オルタナティヴって言葉の意味を考える。 文章は平明で鮮やか。 これは未来の古典になるような本だと思う。
原題は”OTHER MINDS” そのほかの精神(たち)とか、そのほかの心(たち)と訳される。 …

この本は何かを語るというよりも語るための素材のようである。
円をめぐる人間の思考についてのカタログ。 象徴についての本ではあるが、象徴とは何かといったことはひ…





ある時期以降の日本の小説を俯瞰するような本がない。
ある時期以降の日本の小説を俯瞰するような本がない。 そういったことでこの本は編まれたのですが、いか…





この吃音当事者の言葉は、そういった症状を自覚しない人にも、心の動きとして響くものだろう。
ピンクを使った大胆なデザインと、独立性の高いイラストの多用は、デザイナーさんの考えなのだろうけど、あ…





それは個性である。 神経学的には最大のマイノリティかもしれない。 本書を手短にまとめるとそうなる。原題はそう言った意味である。
この本は自閉症の辿ってきた歴史であるとともに、迷信、都市伝説、陰謀論の危険性について詳細に記した本で…