藤本タツキ短編集 17-21

センスってこういうこと。
震災直後に漫画家になったらしい。 初投稿作を含む初期作品集。 漫画として荒いところはあるけど、ガ…
本が好き! 1級
書評数:758 件
得票数:7806 票
感想はできるだけ一息に書きたいです。

センスってこういうこと。
震災直後に漫画家になったらしい。 初投稿作を含む初期作品集。 漫画として荒いところはあるけど、ガ…





ナチズムという、強い誘惑。 知性と、近代的なものを否定する情動。
補註で補えるのだが、英語版では多数の加筆と一部の削除がある。 本書はオリジナル版に依ってるのだが、…





そもそも、怪異とは何か、怪とは如何なる言葉かを、文献にあたって探ってゆく。 民俗学の手法と異なり、歴史学的な、文献読解スタンスを取るようである。
そもそも庶民の声など、滅多に記録されないのだが、基本的に権力者の視点をなぞっていく。 祟が、権…





ゴシックと、ゴス・ゴス/ィク。 全体としては玉石混淆。 もっと掘り下げてほしい。 本書は予算の削減、学部の消滅などで消えてしまった研究会、最後の本です。 日本は文化や学問にお金使いたがらないね。
第一部文化 第一章 『フランケンシュタイン』について。 ホモセクシャルな欲望と、クィア…





劇画だ。 セリフよりもコマ割りが、構図が感情と物語を構築していく。
こういうのが読みたい。 やたらと説明的なセリフや、過剰なノリツッコミに、馬鹿馬鹿しいキャラ…





目というよりもカメラ。 時も移動できる自在なレンズ。 レンズ画像を結ぶところの短歌。
短歌ではないものも含まれてる。 短い、形式のある詩であるから、当たり前だが、作者はあまり歌の表…

名作の蛇足的シリーズその3。
『ナイトオウル』 半分くらい、ロールシャッハの話。 アメリカの歴史よりも、アメリカの社会の話にな…





『神秘家列伝』の後を受けた自伝と、人気が出た頃の短い自伝。
初披露エピソードが多く、いくつかある自伝でも、まだ語られない話が結構残っていそう。 水木と死の…





おもしろいけど、昭和の作品って、但し書きが必要ではある。
解説は知らん人。 似顔絵も誰なのかわからん人が多い。 なにしろ随分前の漫画だ。 驚…





朝倉世界一としては、そんなに可愛くない気がする。
まずカバー裏の絵がすごいんで、カバー外そう。 汎用ロボットと、恐るべき陰謀。 真面目に紹…





求められるのは絶望であり、底なしの暗がりだ。
ゾンビ愛溢れる文集。 しかし、『ゾンビ手帖』伊藤美和の文章は、紹介が優ってしまって、論というには弱…





蒐集家の理想は金持ちの道楽だろう。 戯れに、新作を発注する。
荒俣宏が収集した、(所持してないものも多い)驚異の博物館。 集英社の本ですので、一連の『週刊プレイ…

絵本のような。 実際絵本作家でもある。
一コマ一コマが独立性が高く、お話としては割とイージー。 ポップアートな作りは、見た目のゆるさとは逆…





宗教的なものに疎いために、フロイトによる宗教の解体は奇妙なものに思える。
『旧約聖書』並びに、ユダヤ教、ユダヤ人の歴史をほとんど知らないけど、フロイトの論証はかなり強引なので…





翻訳者による後書きは、本書の見通しを与えてくれる。 訳註は結構量(127ページ)があるので、こまめに当たった方が良いと思われる。出典以外のことも書いてある。
タイトル通りの内容で、学術的オカルト本。 図書館にリクエストする価値はあります。 恨みに…





翻訳者は、千九百三年、明治生まれ、名をよしみと読む。 昭和四十一年初版、昭和四十九年十版発行。 発行者は、角川源義である。
とても灼けた古い本。 角川文庫。 翻訳者は、千九百三年、明治生まれ、名をよしみと読む。 昭…





名作『ウォッチメン』の蛇足的二次創作第二集。
* 『ミニッツメン』は、かつて存在した、最初のヒーローチームの物語であり、ノワールである。 …





だからこれは、御伽話のようなものだ。
舞台となるのはヨーロッパのどこかの国。 どこかの国の、架空の法律・システム。 だからこれは、…





わりと救いのない状況に追いやられてる、コミュニケーション下手なひとたち。
山本直樹フォロワーかなと思ったけど、押見修造ファンっぽい。 両方好きなのかもしれないが。 わ…





クロソフスキーの言葉だと、母権って訳語では捉えられないニュアンスがあるように思う。
高級なエロ本。キリスト教が広まった頃もなお行なわれていた、古代の祭儀、キリスト教から見れば、異教であ…