物語の体操 物語るための基礎体力を身につける6つの実践的レッスン



小説を書くという特権行為を、誰に対しても開かれたものにするという企て。
小説を書くという特権行為を、それが「秘儀」ではなく、誰に対しても開かれたものにするという企て。 …
本が好き! 1級
書評数:103 件
得票数:981 票
ライフワークの沖縄関係を中心に人文系を読んでいます。



小説を書くという特権行為を、誰に対しても開かれたものにするという企て。
小説を書くという特権行為を、それが「秘儀」ではなく、誰に対しても開かれたものにするという企て。 …



なぜ主人公は出発をためらうのか?人は「大人」になるという未知の体験を恐れ、できれば今のままでいたいと願う。
著者によればキャラクターとは次の2つの要素を持つ。第一に、エンタメ業界的にはグッズとして単独で消費…





「そう簡単に反省しちゃいけないと思う。自分の両腕だけで食べていこうっていう人が」
本書は2000年から2001年にかけて雑誌「Quick Japan」への連載をまとめたものである。…




ユニークな個人経営の書店店主へのインタビューからわかる地域との関わり。
出版不況とともに激減していく街の本屋さんが多いなか、ユニークな個人経営の書店が増えている。本に対す…



わたしが見ているが、わたしが知ることのできない微視的運動。
「第1章 神経エコノミーの誕生」では「視ることそのものを視る」というあり得ない行為について論じられ…





メタレベルにいる「私」と眼差され語りかけられる「彼女」のあいだに、ヒューモアがあると同時に、近過ぎる、タイトな距離感。
注目される「発見」された作家の作品集。その中から「どうにもならない」を例に、初見の雑感。 …





「最期は畳の上で死にたい」とはよく聞く言葉だが、看護師にとって、患者の快適さと安楽をいかに提供できるかがポイントとなる。
精神病理学・精神分析が専門の著者が訪問看護師へのインタビューをもとに、倫理的な問いとして何を発見し…





「私は誰か?」という問いは、同時に「私は誰を追っているか?」とも読める。
約30年ぶりに再読する。前回読んだ白水社版は原著が1928年版の訳、今回の岩波文庫版は1963年の…





「創造と狂気」という論点に、臨床的なワードと思想が交差される。
西洋思想史に「創造と狂気」という論点を設定し、体系的に読みやすく、しかも読み応えある内容に仕上げて…




ハブのように毒を持った反骨精神のあるジャーナリスト。
「紙ハブ」とは、ハブのように毒を持った反骨精神のあるジャーナリストを指す。しかし、「沖縄言論人」と…




戦後筑豊の中小炭鉱に坑夫として自ら働き、その奴隷的な労働状況を記録する。
戦後筑豊の中小炭鉱に坑夫として自ら働き、その奴隷的な労働状況を記録する。それは「悲惨」だとか「この…



情報を扱う書店という空間は、「選ぶつもりのなかった見解や情報」と出会い、別の関心を持てたり、影響を受けることもできる。
表題に関わる広範囲のアクターたちのインタビューと論考を網羅しているが、総じて期待していたほど集中し…





「オキナワ」の「クジャ」という「マチ」を舞台とした「幻想小説」といういい方もできる。その多くは、語り手が夢から醒めるおぼろげな意識の語りから書き出され、著者得意の擬音語、擬態語、擬声語が続く。
本書は2000年代半ばに文芸誌に発表された7つの話の短編集である。そのほとんどが「オキナワ」の「ク…




心の病気から「回復」することは、病気になる前の状態に「戻る」ことではない。自分のライフスタイルが変化し、さらには自分が変化することが「回復」だ、と著者は断言する。
「中学生の質問箱」シリーズとして平易な会話の文体で著者がこだわったことはなにか。それを書くために、…



タクシー運転手の「俺」、清掃作業員の「俺」、コンビニ店員の「俺」、そして主人公らしき日雇い作業員の「俺」。それぞれの「俺」はかろうじてすれ違うことはあるが、お互いを知ることなく消えていく。
『街の人生』 では、「生活史を読むことは、私たちが生きなかった別の私たちの人生を共有すること」だ…



無意味なものを無意味として提示する試み。
「断片的なものの社会学』 では、「何事もない、普通の」物語の語りは無意味であるからこそ美しいとさ…




社会学者である著者にとって、聞き取りの現場で聞く「何事もない、普通の」物語は、その断片的な語りは、「無意味」であるからこそ美しい。
社会学者として多くの生活史の聞き取りをしてきた著者には、社会学の枠から外れる断片的なエピソードの数…



研究者のライフストーリーと人びとのライスストーリーは明確に区別して記載されるべきだと著者はその理論的立場をのべる。
滋賀県琵琶湖東側の被差別部落地域への生活史調査である。 「境界文化」とは、被差別部落の生…



ライフヒストリーについてのわかりやすいガイドブックである。社会学の研究者を主な対象としているが、その外へ開いていく工夫のある編集となっている。
タイトル通り、ライフヒストリーについてのわかりやすいガイドブックである。社会学の研究者を主な対象と…





語りを聞くということは、鉤括弧を外すということである。
本書は生活史についての理論書である。ポップでキャッチーなタイトルに騙されてはいけない(私は騙された…