半沢直樹 アルルカンと道化師 (講談社文庫)【Kindle】





リアリティに疑問を覚えつつも、誰が悪いヤツらなのかは常にはっきりしており、そいつらにさんざんな目に遭わされながらも最後はきっちり倍返し、というわかりやすいストーリーはやっぱり痛快で面白い。
米国駐在中に、時々Panda Expressの中華をテイクアウトして食べた。 ピリ辛なんだか甘酸っ…

本が好き! 1級
書評数:578 件
得票数:4589 票
サービス終了となったブクレコから漂着いたしました。
とりあえずブクレコのレビューをサルベージしてどばどば貼り付けてます。
てことでひとつよろしくお願いしますです。





リアリティに疑問を覚えつつも、誰が悪いヤツらなのかは常にはっきりしており、そいつらにさんざんな目に遭わされながらも最後はきっちり倍返し、というわかりやすいストーリーはやっぱり痛快で面白い。
米国駐在中に、時々Panda Expressの中華をテイクアウトして食べた。 ピリ辛なんだか甘酸っ…





日々感じる様々な不満、不安、憤懣、違和感を上手く言語化しつつも、誰かを一方的に非難したり糾弾したりはしない。単純にスッキリはしない分、ちょっとだけ深く、落ち着いて考えてみることができる気がする。
隔週の水曜日の朝日新聞で、ゴッチが『朝からロック』というタイトルの短い文章を書いている。 これが毎…





複雑な家庭環境の高校生と、社会不適合者と裏社会の人々と悪徳政治家が絡んだ深刻な話を、父親が4人いるという荒唐無稽な設定によって良い塩梅でリアリティを失わせ、とぼけた雰囲気を醸し出しているのかも。
伊坂幸太郎の『オー!ファーザー』という小説があるのは知っていたが、そのタイトルの由来はマドンナの"O…




類似タイトルの本のようにシリアスに、潜入取材によりギグエコノミーとグローバル資本主義の闇を暴く、とか、何かを糾弾しよう、というような話ではない。もう少しユルい、ナイトスクープ的なネタも少なくない。
何事も、自分が当事者になり、実際に体験してみて初めてわかること、というのはあるもので。 いろんなこ…





三谷さんの、どこまで素でやってるのかわからない微妙なボケ具合と、清水ミッちゃんの、ケンカ売りながら相手が面白いこと言うように誘導する感じのコンビネーションが、何とも絶妙。
だいぶ前に『むかつく二人』を読んだら、めっぽう面白かった。 その時点で続編も出ているのがわかってい…





何というか、天才なんだけど最初から最後までずっと勘違いしたままで、何を間違えているのか死ぬまで気付かなかった、みたいな書かれ方で。今だったらアスペルガー症候群とか言われるんだろうな。
昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は毎回楽しみに観ており、関連する小説の『炎環』や『北条政子』なども…





週刊誌の記事や、ネットの書き込み、ちょっとした噂話、誰かが書いたメモ。そんなものを寄せ集めると、それぞれに含まれている断片から、何とも言えずおぞましいものが立ち上がって見えてくる。
いったいどういうきっかけだったのか思い出せないのだけど、『近畿地方のある場所について』というホラー小…




何らかの災いに対して、これは○○の怨霊によるものである、という場合、そのように言っている人々にとっては何かしらの「心当たり」があるということだ。
何か災いがあった時には、これは○○の呪いである、てなことが言われたりする。その場所であるとか人に関係…





大金持ちの相続に関連して発生する、連続殺人事件。こういう話って、まあありがちよね、とそんな感想を抱いてしまうのだが、それは今だからこそ思うのであって、当時は斬新だったのかもしれない。
今の50代ぐらいの人であれば誰でも、プールに潜って逆立ち状態になり、両脚を水面より上に出して「犬神家…





昨今のSNSの普及により、日々繰り広げられているいわゆる「飯テロ」。あれはテキストだけでも可能なものであるか、という問いに対しては、これは間違いなく「可能である」と答えられる。この本を読めば明白だ。
『ランチ酒』シリーズは2023年8月時点で3作出ており、うち2作目までが文庫になっている。 1作目…




-50℃とか-60℃とかいう世界はいかなるものなのか、そしてそのような環境に1年以上暮らす人たちが何をどのように感じ、どんな事が起こるのか。について述べられる内容は実に興味深い。
映画の『南極料理人』を見るともなしに見ていたら、やけに面白かったので、途中から本気で観てしまった。 …



自然言語処理や画像処理のどこが料理に関係あるんか、と思ったけど、関係あるんですなこれが。といってもこれらの技術で料理が上手くなる、という話ではない。
書店で『キッチン・インフォマティクス』なんていう本を見つけて、何と言うかこう、料理に関するあれやこれ…




YMOの熱狂の裏で起こっていた事、数々のサントラ作品を手がけることになる経緯、アルバム制作時に考えていた事、などをこうして読んだ上で改めて当時の作品を聴くと、また今までと違った味わいがあるものだ。
つい最近になるまで、坂本教授の自伝が出ている、しかも文庫にまでなっているのだということを知らなかった…





『21世紀の資本』と言っていることは大きくは変わらない。むしろ、より広範なトピックをカバーしている。にもかかわらず、『21世紀の資本』の1/6以下のボリュームである。 やればできるんじゃないか。
トマ・ピケティの最新作『資本とイデオロギー』の邦訳がついに出た。 前作の『21世紀の資本』は2年…





既知の原理や法則が通用しない目の前の出来事に対して、それらを解釈するための理論を何かしら構築していくという試み。正しいのかどうかはわからんが、とりあえず面白い。
ロシアのウクライナ侵攻とか、中国の権威主義的資本主義とか。 あるいは新型コロナとベーシックインカム…





何かと荒んだ雰囲気の時は美味いもんを食わなあかん。というテーマかと思うが、単なるハートウォーミングなお話かというわけではなく、みんなそれぞれ訳ありで。まあいろいろ大変ですよね。
『ランチ酒』は面白い小説だった]。 同じ作者の『まずはこれ食べて』というのを新聞の広告で見た。これ…




それにしてもこんなにTシャツをため込んでどうするのだろう?まあこういうのは一種の疾患のようなものであるから、どうする?などと訊かれても答えようなど無いのだと思うけど。
“ものを集めるということにそれほど興味があるわけではない”なんて書いているけど、村上さん明らかにコレ…





猫の不在を埋めるべく育てられる植物は、すべて名前を付けられて擬人化され、その成長の様子は、ケメ子先生の比類なき妄想力により、ドラマチックにして収拾のつかないストーリーとして展開されていく。面白すぎる。
最近の北大路ケメ子先生は、飼い猫を文字通り猫可愛がりしている様をTwitterで垂れ流していらっしゃ…




人であれ組織であれ、本気で何かを変えたいと思っていても、多くの場合は上手くいかない。その「変革」を成功させるには気合と根性ではなく適切な手段と手順に従う必要がある。そのための方法論ってわけですね。
『なぜ人と組織は変われないのか』なんてまた、ちょっと手を出すのに躊躇するような「いかにも」なタイトル…




ちょっと意味不明な金持ちとか謎の美女なんての登場して、ストーリーはちょっとわかりにくいけど、退屈な話というわけでもない。傷んでやさぐれた感じの主人公の憎まれ口と痩せ我慢は、なかなか味わい深い。
『もっとも危険なゲーム』を読みたい、と思ったのだが、すでに絶版になっており、Kindle版も無い。 …