村上春樹 雑文集





音楽(特にジャズ)、小説に、翻訳から、野球、アイロンのかけ方、牡蠣フライについて。 どこまでもふざけた軽い短編もあれば、深くヘヴィな論考もある。けっこうお腹いっぱいになる。
『村上春樹 雑文集』などというのを書店で見かけ、帯には”お正月の「福袋」を開けるみたいな感じでこの本…

本が好き! 1級
書評数:578 件
得票数:4589 票
サービス終了となったブクレコから漂着いたしました。
とりあえずブクレコのレビューをサルベージしてどばどば貼り付けてます。
てことでひとつよろしくお願いしますです。





音楽(特にジャズ)、小説に、翻訳から、野球、アイロンのかけ方、牡蠣フライについて。 どこまでもふざけた軽い短編もあれば、深くヘヴィな論考もある。けっこうお腹いっぱいになる。
『村上春樹 雑文集』などというのを書店で見かけ、帯には”お正月の「福袋」を開けるみたいな感じでこの本…





リアリティがあるようで、でも「そんなことあるか?」てな話が6編。謎解きの無いミステリーとか、そこはかとないホラーとか。いずれも面白かった。
平野啓一郎作品は『ある男』『本心』『マチネの終わりに』と最近の長編3作を読み、さらにデビュー作の『日…





だいたいが、その「マヌケ」たちをマヌケたらしめているルールとか規範自体がそもそも、その根拠なり由来なりをじっくり考えてみると、意外とインチキなものだったりする。
なんだかインパクトのあるタイトルが気になっていた『世界マヌケ反乱の手引書』、実はそんなに新しい本では…





そのままだと辛気臭くて救いのない話になりそうだけど、ヘヴィな現実を生きながら、「私は私だ。私の価値を決めるのは私。」ていうミアが、何ともタフでクールよね。
水色と黄色の派手な表紙の本に呼ばれた。 書店で『両手にトカレフ』の文庫を見つけて買ってきた。 こ…




人間が見ている部屋の様子は、イヌにはどう見えるか。ハエにとってはどうか。ミツバチの、ウニの、ゾウリムシの環世界、等々について。同じ主体であっても、異なる環世界においては異なる客体として認識される。
先日読んだ『暇と退屈の倫理学』 はかなり読み応えがあったのだけど、いろいろと興味深い話があった中の…




倉島警部補が、公安内部とか刑事課とかと、いろんな人脈を通じてあれこれ調整やら何やらして協力関係を作っていく様子、というのが本作の中心で、公安警察の組織って非効率ですねとディスってるわけだな。
JR千里丘駅の田村書店が、10月で閉店してしまった。その時に古本の在庫を叩き売りしていた。こんな時は…




昔ニースを旅行した時に回った南仏の街の話や、安く簡単に手に入る食材で、あれこれと美味そうな料理を作りまくっている様子など、実に楽しい。
昔(20世紀のことだ)、神戸にジャンムーランというフランス料理店があった。非常に有名で、そして高級な…





マルクスにハイデッガーにドゥルーズ。ずいぶん濃厚で、とても退屈などしていられない。「環世界への不法侵入」のコンセプトには、ちょっと惹かれるものがある。
『暇と退屈の倫理学』って、何そのけったいなタイトル。と思いつつも、長らく気になっていた一冊に、ついに…




三国時代ならとりあえず魏呉蜀を覚えておけばなんとかなるが、春秋となると両手でも足りない数の国が出てきて入り乱れ、さらにそれぞれの国で王と名臣と佞臣が絡み合い、お前らええ加減にせえ、と言いたくなる。
古本屋で『春秋名臣列伝』を見つけて購入した。 ちょっと前に読んだ『三国志名臣列伝 魏篇』 と同様…





あーそうそう、それ美味いよね、とか、へーそんなんできるんですか、とか、なるほど参考になります、それちょっとやってみよう、とか。そして随所に太田さんなりのこだわりもあったりなんかして楽しい。
『家飲み大全』、第2弾?おつまみ編?てことは当然、第1弾があったってこと? でも第1弾を読んだ記憶…




改めて読んでみると、へえ、と感心したり、印象に残るところというのが、前回読んだ時と少し違うのが面白い。 神話って何?と考えて、「熱い社会」と「冷たい社会」のコンセプトが、少しだけわかったような気がした。
先日、実家の片付けに帰った際に、 汽水空港 に寄った。 そこで、レヴィ=ストロースの『現代世界と人…





あーわかる、というような話もあれば、えええマジですか、とちょっと引いてしまうような話もある。いずれも実にほむらさん的にダメな感じと絶妙な表現で、「そうはならんやろ」とツッコミつつどんどん読んでしまう。
書店で『君がいない夜のごはん』という本を見つけた。 お、ほむらさん、と思って迷わず買った。 料理…

こなれた訳であると思う。読者の理解を助けるための工夫も随所に見られる。にもかかわらず、感想を一言で申し上げるならば「何やようわからんかった」である。実に情けない。 いつの日か、再挑戦してみましょう。
『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』を読んだ のは、8年も前のことだった。 もうそんなになる…

何事でも極めれば、技能・知識の体系、ノウハウ、のようなものが出来上がっていくのだなあ、と妙に感心した。
リアル書店はやっぱり面白い。AmazonのサイトやKindleストアには出てこない、あるいは出てきた…





カタストロフィーと隣り合わせの登場人物。おかれた環境の理不尽とカオス、そして自身の、破滅に直結する言動との先にあるものは正視に耐えないほどに悲惨なのに、目が離せないという、何とも不思議なこの感覚。
ルシア・ベルリンの『すべての月、すべての年』が文庫になった。 以前に読んだ『掃除婦のための手引書…




だいたい、中沢新一氏の本ってのは、文章がカッコ良くて読んでて気持ち良いし、内容はぶっ飛んでて胡散臭いけど面白い。でもたぶん学術的にはトンデモの部類に入るんだろうなと思う。いいんだよ別に。
今年の盆休みに、実家のある鳥取に帰省した折、前から気になっていた古書店の汽水空港へ行ってみた。立地も…




正隆さんって感じの良いナイスガイなんだと思うけど、割と面倒くさい系の人かもしれない。何かととこだわりが強い。一方で、ちょっとガキみたいなところもある。でもまあそれぐらいでないとね。
書店で『おじさんはどう生きるか』なんていう本を見つけてしまった。 著者は松任谷正隆さんだ。面白そう…





数え切れないほどの事件を扱ってきた熟練の検事でも、いざ自分で犯罪を犯すとなると、本人はめっちゃ気をつけてるつもりでも、あちこち穴だらけスキだらけで、あっさりネタを挙げられ逮捕されてしまうものなのだな。
「正義の反対は悪なんかじゃないんだ。正義の反対は『また別の正義』なんだよ。」 って、そんなの一度も…

副題の通りに「人生を変える本」、さらに「生きづらさへの処方箋」、「働き方」、「お金」、「食・料理」、「瞑想・脳・自然」そして「死」といったテーマごとに、関連する本が次から次へと紹介されていく。
鳥取市の定有堂書店は、「書店員の聖地」などと言われ、その筋では有名だったらしい(割と最近知った)。 …





UKでは音楽のテストに「ビートルズの全メンバーの名前を挙げよ」なんていう問題が出るのだな。その答えを息子くんは間違えてしまい、「信じがたいミステイク」である、と母ちゃんが憤慨するのが面白い。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の「2」が文庫になりましたな。 みかこさんの息子くん…