ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)【Kindle】





継承とはかくも厳しいものなのだ。
『いつの時代も、息子は父を超えていかなければならないもの。馬も人間もそうやって繁栄してきた』 …

本が好き! 1級
書評数:1216 件
得票数:19479 票
山口での単身赴任を終え大阪に戻りました。これからは通勤時間を使っての読書が中心になります。





継承とはかくも厳しいものなのだ。
『いつの時代も、息子は父を超えていかなければならないもの。馬も人間もそうやって繁栄してきた』 …




当時の時代が生み出した"伏せ字描写"が読者の心をゾワゾワと刺激する。
珠玉の9編が収録されたベストコレクション。 『芋虫』 『指』 『火星の運河』 …




具体と抽象の往復運動によって仕事のセンスを磨こう
仕事のセンスとは何か? 一つの答えとしてはジェネラル・パーパス・コンピテンシーを持っているかど…





乱歩の世界にズブズブとのめり込んでいく
音もなく、空気も重い。ドロリとした何かがのしかかってくるような感覚。江戸川乱歩の作品にはそのような世…





どんな物語にも終わりがある。なぜなら、物語には命があるからだよ。
『今夜は 寝ないで しゃべり明かそう。』 『ずうっと 今夜だといいね。 いつまで…




人間浄瑠璃をより深く楽しむための指南書
橋本治が語る浄瑠璃の世界。『浄瑠璃を読もう』(新潮社)の続編として刊行された本書は、前作で派手な大所…





無法地帯に咲く小さな小さな“善”と言う名の花
山本周五郎の作品群から、映画化された以下六編を収録。 「狂女の話」 映画作品『赤ひげ』(監督…




映画を補完するエピソードや映画でしか描かれなかったシーンの発見が楽しい
結婚を間近に控え準備に忙しい神尾真世のもとに一本の電話がかかってくる。生まれ故郷を管轄する警察署から…




時間と共に薄れゆく感動を真空パックする
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久…





富小路公子の真実は何なのか?
ビルから転落死した深紅のウェディングドレスを着た女。それは真っ赤な花が落ちたようだという。女の名は富…





独立した小さなさざ波が、いつしか繋がり合い、ひとつの波に変容していく
「家庭」や「家族」と聞くと穏やかで温かい、いつ笑顔が耐えない。誰しもそんなイメージを自然と持つのでは…




凡人が天才を殺す武器。それは多数決。
仕事をしていて、時に悔しい思いをすることは誰もが経験することがあるだろう。「なんで言いたいことがうま…





よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし
2015年から2020年にかけて朝日新聞に掲載されたショートエッセイ。1頁にまとめられたエッセイなの…





宗教と経営。異質のようで極めて親和性のある両分野を結びつける刺激的な一冊
他国とビジネスをする上で、交渉相手が信仰する宗教を理解することが極めて重要である。人々は信ずる宗教の…





『当たり前のことであるが、歌麿の女を歌麿以外の人が表すことはできない』(巻頭言より)
江戸時代に女性の大首絵や美人画で絶大な人気を誇った喜多川歌麿の作品の中から100点を選りすぐった豪華…



![([は]9-1)翔ぶ少女](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/510AlSarxlL._SL160_.jpg)
胸がチクチクするほどの想い。それが大空を翔ぶ少女の原動力となった。
少女の肩の上にチョコンと座っている小さな黒子。まわりの人々には見えないが彼女にだけは見える。ある時自…




上野の森美術館『五大浮世絵師展』の予習としてどうぞ
今年のNHK大河ドラマは江戸時代の版元・蔦屋重三郎を主人公にした『べらぼう』である。ドラマの盛り上が…





「正しさ」に厳格な数学は、同時に「美しさ」も持っている
実験室で観察される様々な現象を、数式を用いたモデルで表現し、条件変更やプラント実装のための未来予測を…

「おれは、描きたい物を描くために、東海道を描いてやらぁ」
絵画には格というものがある。物語のなかで版元が広重に放った言葉を引用しよう。 『たしかに画に…




言葉で100パーセント気持ちを説明するのは不可能だ。でもそれは言葉が無力だということではない。
言葉にまつわる11のテーマについて、俵さんがその想いをぶつけたエッセイ集。言葉は完璧なものではないこ…