万葉百歌 こころの旅
『家にあれば笥に盛るを草まくら旅にしあれば椎の葉に盛る』この歌を万葉集に採用したのは誰か?
万葉集には官撰説と私撰説があるようだ。これまで私はそのようなことを気にもかけずに万葉集を楽しんでいた…
本が好き! 1級
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山口での単身赴任を終え大阪に戻りました。これからは通勤時間を使っての読書が中心になります。
『家にあれば笥に盛るを草まくら旅にしあれば椎の葉に盛る』この歌を万葉集に採用したのは誰か?
万葉集には官撰説と私撰説があるようだ。これまで私はそのようなことを気にもかけずに万葉集を楽しんでいた…
六条院の風雅を味わいながら夕顔の遺児の数奇な運命を辿る
『つる花の結び(下)』は玉鬘十帖「蛍」~「真木柱」と「夕霧」「紅梅」「竹河」が収録されている。 頭…
言語や文化は人々のアイデンティティ。それを無視した線引きが引き起こす悲劇。
地球という惑星を宇宙から眺める。と、そこには一本の線も描かれていない。いつしか生き物たちはそこに自分…
光源氏最愛の人紫の上の敗北
『源氏物語』の現代語訳への挑戦は、作家としての情熱を燃やす仕事であると同時に、とてつもないフラストレ…
光源氏と中の品の女性たちとの恋模様
54帖からなる源氏物語は以下の4つの系統に分類できる。すなわち、「桐壺」から「藤裏葉」までのa系で光…
「イタリア人の法則」を知ることで「日本人の法則」に気づく
仕事の関係でイタリアという国と長く付きあってきた著者。日本人とは全く異なる行動パターンや考え方に、無…
アラ還必読!今ようやく脳が完成されたことを知れば、これからの人生がワクワクするはず。
『ヒトの脳を電気回路装置と見立て、人間関係を脳という装置のネットワークシステムと捉える』 …
勝者は歴史を作り、敗者は文学を作る
一条天皇にとって定子は姉であり、母であり、そして最愛の妻であった。 関白藤原道隆の長女定子は1…
この世界は一刻たりとも止まってはいない。同じ風景を見ているようでも、時間が流れている限り、それは一瞬しかない。その移りゆく世界を、自分はカンヴァスの中にとどめたい
印象派。それは、従来の芸術という概念から脱却し、全く新たな視点を吹きこもうとした芸術家たちの革命。保…
学生が嫌々学ばされる受験科目の一つ「古典」が持つ力
グローバリゼーションがますます活性化していく社会。思想・文化を異にする人々と議論をしたり、ともに仕事…
原田マハさんが辿り着いた《パリ》と《星月夜》との結節点
著者は若い時ピカソやルソーを熱心に追いかけた一方、ゴッホは意識的に避けていた。興味が無かったわけでは…
『死者は死なない-記憶の中で生き、時には生者を動かす』死によって栄華を掴み、死と戦い続けた道長の物語
此の世をば 我が世とぞ思ふ 望月の欠けたる事も無しと思へば 権力の頂点に達した藤原道長が詠…
サードエイジ真っ只中の自分へのエール
同じ企業で働くサラリーマンには50代後半以降(シニア)に二つの大きな転機が訪れる。役職定年と定年再雇…
お互いの「好き嫌い」「らしさ」を受け容れ合いながら議論すること。これが大事。
「良し悪し」 それは相当に広い範囲で社会的合意が形成されているもの。個人的な好き嫌いを超えたところ…
「短歌というのは生ま身の関係で喋っているレベルとまた違うレベルで、お互いの人に言わない言えない感じというのを読みあってゆく詩型だなあと改めて思いました。」(河野裕子)
河野裕子と永田和宏は歌を通じて知り合い、そして結婚した。以来40年もの間、2010年8月河野が64歳…
哀しい生き物たちに愛を!
地球上に生命が誕生してから10億年、生物の性は単一で、全てがメスだった。メスたちは、オスの手を借りる…
二つのふるさとについて想いを馳せた一冊
北海道礼文島で生まれ育ち、高校の東京修学旅行でスカウトされタレントとなった“おかえり”こと丘えりか。…
今年の読書の振り返り。来年も素晴らしい本と出会えますように・・・
今年はいつもの年に比べ読む量が62冊とグッと減ってしまいました(泣) 例年ですとこのマイブックには…
自分の心の中の醜い部分が突きつけられる、ある意味怖い一冊
科学とは何ぞや? この問いに対するひとつの答えが「あらゆるものを細かく要素分解し、分類し、一つ…
逆境も自分の味方にして、したたかに生き抜く人びと
東京大学大学院医学系研究科で脳神経医学を学び、フランス国立研究所でポスドクとして勤務した経験のある著…