熱風団地



東京と千葉で展開する迷コンビの大沢ワールド。
大沢在昌らしく雑多な国籍の人々が登場する。。刃傷沙汰もほとんどない割とほんわか としたソフトタッ…

本が好き! 1級
書評数:528 件
得票数:7671 票
10年前に毎日が日曜日状況になってブログを開設しました。
内容は読書感想文、好きで描く水彩画作品の紹介などです。
読む本は雑食。推理もの、時代物、ノンフィクション、ハー
ドボイルドなど大好きです。



東京と千葉で展開する迷コンビの大沢ワールド。
大沢在昌らしく雑多な国籍の人々が登場する。。刃傷沙汰もほとんどない割とほんわか としたソフトタッ…




娘に限りない愛情を注ぐ帰還兵の父親クーパー。逃避先の奥深い森に突如現れた若者二人が事態急変を招く。
日系4世の作者デビュ―2作目のサスペンス。とはいうもののサスペンスの盛り 上がりは物語中段以降で…





永い眠りから覚めた新宿鮫。
久々の新宿鮫Ⅻ。「黒石」はヘイシと読む(中国語)。 全編緊迫感がみなぎる新宿鮫シリーズ最新作。…





スリリングな状況がスピーディーに展開。思わぬでんぐり返しが相次ぎ仰天。
超優秀なエンジニア、アリソン・パーカーが娘のハンナとともに姿を消した。勤務先 のハーモン・エナジー…




江戸の長屋に住む平凡な家族が織り為す喜怒哀楽。
世話もの時代小説に定評のある作家五人衆のアンソロジーである。 いずれも江戸時代の庶民の哀歓…




オレオレ詐欺グループと特殊詐欺特捜班のしのぎ合いの顛末。
巷間オレオレ詐欺と呼ばれる特殊詐欺がテーマの作品である。今の日本では 小金を持った高齢者がタ…




アメリカ連邦犯罪(殺人)裁判で証言を予定されている女性が襲われた。証言保護制度が有効でないと判断した女性の親族は護衛役を最強の私立探偵元警官パイクに依頼した。
この作品の主人公ジョー・パイクは大富豪コナン・バークリーの娘ラ ーキンの警護を依頼された。 パ…




作者の「症候群」三部作『失踪症候群』、『誘拐症候群』、『殺人症候群』 の一つ。
主役を演じるのが警視庁人事二課の環敬吾が指揮する特殊工作班の一人武藤。 警察組織の枠外グ…




司馬遼太郎の「坂の上の雲」が日露戦争の史実といかに食い違っているか。小説の脚色の度を越えたウソ、省略、すり替えの実態を非難。
日露戦争前後の歴史に関する著作。 司馬遼太郎は自作の『坂の上の雲』について、「この作品は、小…




警護役を受けたのに依頼人を失ったスペンサー。意地になって無報酬で犯人探しに手を尽くす。
パーカーのスペンサーシリーズ第38作である。パーカーは39作『春嵐(Sixkill)』 を最後に…




孤島、密室、暗号…と本格ミステリーを思わせるサスペンス小説。
ミステック・リバー』でおなじみのデニス・ルヘインの作品。本書は一味違う。 保安官を主役としているが…



白人ではないアフリカ的な存在や人物が想像力の中でどう構成されてきたか。アメリカ文学者の作品から人種的差別の構造を暴く。
本の題名で一瞬サスペンスか何かと誤解しそうになるが、違う。キャザー、ポー、 トウェイン、ヘミング…




「イリアス」の戦いの中、奴隷や「戦利品」に貶められながらも逞しく生きた女たちの生きざまを描く。
西洋文学の巨頭ホメロスによるギリシャの「イリアス」という戦争叙事詩 を、奴隷となった女性たちの視…




湖上のボートで行方不明になった二人の女性。一人だけ遺体で発見された。犯人は誰なのか。豪華邸宅、莫大な遺産、ロマンス、消えた遺体などゴシック小説の要素を十分に備えたサスペンス。
物語の舞台はアメリカ南部アラバマ州のソーンフィールド・エステイトという 高級住宅地。その一画の邸宅…


流れ者の料理人がプレイボーイとレストラン女主人との間で繰り広げられる桃色遊戯。
舞台はアメリカ・マサチュセッツ州ケープコッド。 アビゲイル・コーツ(アビー)という簡易レス…




左京大夫の参勤行列は一日遅れで到着。上様から一万石加増と大名昇格を下知されたが「田名部を一所懸命で守る所存」と断った。
吹雪の中難路の「和田峠」を越した蒔坂左京大夫の参勤交代の一行。到着日 は一…




若年にして参勤交代御供頭役を継いだ一路。お家乗っ取りグループを躱しながら見事江戸に到着。 「うつけ」を装いお家を守る若殿様が秀逸。
これは時代小説。本の表題「一路」とは主人公の名前である。 小野寺一路は父親が亡くなって急遽江…



途中まで読んでこれはホラーでもスリラーでもない高校生のスリラーもどきの作品かと思った。
第17回『このミステリーがすごい』大賞を受賞した『怪物の木こり』に次 ぐ第2作目という。 …




踏切の幽霊話と踏切を目の前にした殺人事件が交錯する。元社会部記者の綿密な調査で 幽霊事件の背景が次第に明らかになっていく。幽霊による復讐の鉄槌が下される場面も。
作者11年ぶりの新作。まず題名がストレートでいい。読み始めてすぐに単純な心霊 ものではないことが…




名うてのロビイストが不正取引の罪で司法取引の末20年の刑で服役中突然大統領特赦に。実はCIAによる策謀で、釈放後殺されるはずだったのだが。見事監視の目を盗み脱出、名誉回復に成功する。
<上・下通しての感想です> アメリカ議会の名うてのロビイスト(フィクサー))ジョエル・バッ…