わらの女【新訳版】

空襲で身よりも財産も失ったヒルデガルドは、リッチモンドという大金持ちの妻の座をまんまと得る。それはリッチモンドの秘書コルフのお陰だった。しかし、肝心の遺言書き換えの前にリッチモンドは死んでしまう。
ノーベル物理学賞受賞者による科学史の本。ただし、現代的な目線でのみ物事が語られている。発見当時の価値観を考慮に入れなければ、マッハはただの過去の遺物としてしか扱われない。

空襲で身よりも財産も失ったヒルデガルドは、リッチモンドという大金持ちの妻の座をまんまと得る。それはリッチモンドの秘書コルフのお陰だった。しかし、肝心の遺言書き換えの前にリッチモンドは死んでしまう。

夫を突然失って二十年。作者は、もしも……と振り返る。なんのために?

格差の壁が生む令和の「同棲時代」。昔も今も若人は貧乏だが、悲惨さを全面に出さないのが石田流です。恋愛小説なのに石田小説にしてはエッチが少ないのも本書の特徴です。

「左紀子は自由ヶ丘の駅前で百ワットの電球を買った。夜のアパートの部屋は薄暗くてきが滅入って仕方がなかった。六十ワットの電球がいけないのだ、と左紀子は思った」(本書より)時代を感じさせますねぇ~。

衝撃のハグで終わった前回。続きは一体どうなったのかというと…。
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