この年になるまで、わが国の賤民と言われる人たちの存在は、「橋のない川」とか、岡林信康氏の「手紙」とか「チューリップのアップリケ」等々で知っていました。
また、中学時代には「同和教育」ということで、学習した記憶があります。
が、その当時は、「なんかめんどくさいなぁ」「過去のことでしょう。」と、他人事でした。
今回本書を手に取ってみて、過去のことではあるけれど、現在の日本文化と言われるものが、実はその人たちの歴史とすごく関わっているということに遅まきながら、気付かされました。
それt、これまで読んできた日本の僧侶行基、一遍、親鸞、日蓮という人たちが、いかにその賤民と言われる人たちと深い関係があったのかということも、なんとなくわかりました。
今までいかに自分が、日本文化と言われる「能」「歌舞伎」等々について、知らなさすぎることを痛感しました。
「庶民の暮らしの歴史」を知りたいと思っていましたが、本書の中にその手がかりがありました。
本書の目次は、下記のとおりです。
第一章 日本文化の深層に潜む〈聖〉と〈賤〉
第二章 国家宗教に反逆した聖の群れ
第三章 伝統的祝福芸と被差別民衆
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