今号は「阪神タイガース 日本一の系譜」というテーマである。
今年も阪神は強い。開幕戦こそ負けたが、開幕カードの巨人との3連戦ではカード勝ち越し、その後の3カードもすべて勝ち越した。12試合を終えて貯金4。上々の結果である。連覇も十分狙えると思う。
去年は1番から5番までは強力だが、6番以降が打てないと指摘された。しかし、今年は違う。6番を打つ木浪は絶好調で、打率は4割を超える。8番の捕手、坂本も悪くない打率を残している。今の阪神打線には穴がないのだ。
特に、巨人との開幕カード3戦目に代打で出場した木浪の言葉が刺さった。「いつどこで出ても仕事ができるように準備すれば次につながると、8年やって分かっているので」。木浪はこの打席で2点タイムリー内野安打を放った。
巨人との開幕カード3戦目は12-6の圧勝で、そのうち11得点を6番以降の打者がたたき出した。
そして今年は、3番ライト森下の打撃に注目したい。故・野村克也によれば、打者にはA型、B型、C型、D型の4つのタイプがある。D型は配球にヤマを張って打つタイプで、ヤクルトの古田などがそうだった。森下はA型(基本的に直球を待って変化球にも対応する)に近いようだ。本人によれば、「打席に入ったら構えて、思い描くスイングをすることだけに集中する。あとは何も考えない」そうだ。年次計画を立てて、トレーニングや練習をこなしていく。今年の目標は「最低30本塁打以上」である。今日の時点ですでに4本塁打。フォーム作りや練習の成果は順調に出ているのだろう。
投手陣も村上、才木、高橋遥人などが揃い、充実している。現在はヤクルトが快進撃を見せているが、シーズンが終わる頃には選手の層が厚いため、「阪神1強」になっている可能性が高いだろう。
この書評へのコメント