これは文学少女と小説家探偵の物語
子供の頃から本の世界に親しんできた主人公の少女・綾乃はひょんなことから元小説家で探偵の能見啓千の手伝いをするという名目で能見家に出入りするようになる。
啓千の家には沢山の蔵書がありそれらを読むために足繁く通っていくうち綾乃は事件に巻き込まれていく…。
言葉の海を漂う快感は自ら得るものだ。誰にも同じ感覚を共有出来ない。言葉にはその人の経験や感覚が裏付けされるからだ。共感は美しい誤解であり似たような錯覚をもたらす。
だが現実とはそういうものだ。それで良いのだ。絶対に得られないと解っているからこそ渇望する。そこからまた、新しい物語が始まるのだから。
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