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はなとゆめ+猫の本棚
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30年くらい前の日本は景気が良かった。日本人は鼻高々でロンドンを闊歩した。今は日本は大丈夫かとイギリス人に心配されている。
 今から50年以上も前、姫路からロンドンへ行き、ディスコで出会ったイギリス人と結婚。そしてロンドンに定住。その後、離婚をしたが、日本に帰ることはなくずっとロンドン暮らしをしている、そんな高尾さんが今度はイギリスと日本を比較してエッセイを書いた。

 昨日の書評でも書いたが、40年ほど前初めてロンドンに行ったが、ロンドンは荒廃していた。

 日本も部分的にはそうだったが、当時は世界をオイルショックが襲った直後。節電が掛け声だけではなく、ロンドンでは送電が時間帯で打ち切られた。高尾さんも書いているけど老舗デパートセルフリッジスがろうそくで営業していたそうだ。確か日本ではテレビ放映が時間帯で放送をやめた。

 その頃のイギリスの話題は、IRAによる、北アイルランド独立紛争だった。もともとイギリスは幾つかの国に分かれていた。最も強力だったグレートブリテン王国が、スコットランドやウェールズなどを征服、さらにアイルランドを攻め、この戦争のために、未開の地アメリカにアイルランドから逃れたので、アメリカ合衆国はできている。

 アイルランドは北半分はイギリスに征服されたが、南半分がアイルランドとして独立している。それで今でも時にイギリスと北アイルランドの独立勢力がぶつかり多くの死傷者がでることがある。高校の頃デビッドリーン監督の「ライアンの娘」をみて、この問題を知った。しかしそれは、頭の中でのこと。出張した先のロンドンは地下鉄も含めて、駅はゴミが散乱していた。イギリス人はひどいもんだと思った。しかし、爆発物がゴミ箱におかれることがあるので、公共の施設からゴミ箱をとっぱらっていたのだ。アイルランド過激派や移民が増加したためにとられた措置だった。

 高尾さんの住居は、パキスタン移民の地区にある。まずイギリス人はいない。ごくまれにアイルランド人が住む。朝からコーランが鳴り響くし、治安が悪く、いつも事件が起きている。家賃が高いため、
日本人駐在員も、最近はこうした移民人街に居住する。

 こんなことは、私がロンドンに行き始めたころは無かった。バブル崩壊までは、日本人は世界を闊歩していた。私も、出張時にはトラファルガースクエアの傍にあるホテルに宿泊した。今日本の経済力は落ち円安となりとてもこんなホテルには泊まれなくなった。

 最初にイギリスに行ったころは日本人のイギリス人による扱いはへりくだって非常に良かった。しかし今行くと経済が衰退した日本人は小ばかにされ「日本は大丈夫かい?」と心配されるようになった。

 今日本人は高尾さんと同じ地区に住む。そこは女性蔑視。女性はすべて頭から爪先まで黒い布で覆う服を着せられ、年がら年中頭にほっかむりをしていなくてはならない。

 今私の住む地方都市でも、けっこうたくさんの頭をほっかむりをした人たち多くなった。もう少しするとこんな人たちが住む地域が生まれるかもしれない。
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はなとゆめ+猫の本棚
はなとゆめ+猫の本棚 さん本が好き!1級(書評数:6393 件)

昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。

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