猿の見る夢



おバカな男への戒めなのか、それとも慈しみなのか?定年間際の欲深い男の生態を徹底的に皮肉る痛々しい作品。
主人公薄井正明は59才。銀行から大手ファストファッション企業に出向し、現在は財務担当役員。 ローン…

本が好き! 1級
書評数:207 件
得票数:3014 票
ぼちぼち行きます



おバカな男への戒めなのか、それとも慈しみなのか?定年間際の欲深い男の生態を徹底的に皮肉る痛々しい作品。
主人公薄井正明は59才。銀行から大手ファストファッション企業に出向し、現在は財務担当役員。 ローン…





夏休みの読書にお薦めホラーストーリー
1846年、14歳の少女モリーと11歳弟のキップは飢饉に喘ぐアイルランドを離れ、荒れる海を越えてイン…



じめっと和風な怪談でゾクゾク
6つの短編からなるホラー小説。 他のホラー作品と一味違うところは、怪奇現象に狼狽える人たちを助…



犬の姿にされて地上に降臨した死神レオ。プライド高き死神が犬の本能に翻弄されながらも(?)『わが主様』から受けた使命を全うする為に奮闘!
その死神は犬の姿にされ、町から離れた丘の上のホスピス(終末期医療施設)に遣わされた。 本来の死…





映画ブレードランナーの原作ですが、映画と小説で味付けはかなり違います。 原作に忠実な映画は大体面白くないと言うのは私の勝手な意見ですが、この作品はそれぞれの媒体の良さが生かされていて、どちらも面白い。
第三次世界大戦後、人類の多くは放射能灰が舞う地球から逃れ、他の惑星に移住していた。 新たな惑星に住…



スウェーデンの少年探偵カッレくんが見事に事件解決!
カッレ・ブルムクヴィストは将来名探偵になることを夢見る少年。 だけど、カッレの住む町はスウェー…




舞台で自分を撃ち殺してくれと頼むロックシンガー、武闘派の手下を殺してくれと頼むインテリヤクザ、殺し屋が来ると予見していた高級娼婦…シュウの下に舞い込む奇妙な殺しの依頼を描く短編集。
シュウは父の暴力の支配から決別する為に父を殺害するが、シュウと同じく父に殺意を持っていた母がシュウの…




夢を叶えると、過去が変わる。 夢を叶えると、辛かった過去がキラキラした大切な思い出に変わる。
身長2mを超えるムキムキマッチョでオカマのゴンママとスポーツジムに集まる仲間達の内なる悩みや苦しみを…


大手家電量販店の安売りに対抗する町の電器店の高売り戦略
大手家電メーカーに就職した轟雷太は、入社僅か3年でリストラされてしまい、母が経営する実家の電器店「で…




「健康であることが社会に生きるあなたの最大の義務です」という未来社会
世界的な核戦争から復興した未来の地球は生府と呼ばれる組織によって運営されていた。 生府の一番の役割…




悪意があるんじゃないかと思うほど挑発的な4作品の短編集。 収録4篇の内、笑って済ませられるのはひとつ目の「丸の内魔法少女ミラクリーナ」だけ。 他の作品の後味の悪さはきっと作者の意図通り。
■丸の内魔法少女ミラクリーナ 36才OL茅ヶ崎リナは「魔法少女ミラクリーナに変身して悪の組織の…



オートノマスって何だ?
AI(人工知能)が人間の仕事を奪うという話を良く聞くようになりましたが、AIそのものは脳の部分だけな…




子供の頃は社会科って覚えることばかりで苦手科目だったのですが、試験を受ける訳でもなく、別に覚える必要も無い大人になって改めてこういう本を読むと、今更ながら面白いものだと再認識。
この本、図表が多く、1ページ目から順番に読む必要も無く、気になったところを拾い読みするだけで十分楽し…



司会者が紹介してるのに「ただいまご紹介にあずかりました○○でございます」なんて言葉は要らない。ずーっと変なのって思っていたことをズバッと言ってくれました。
製菓会社のお気楽OL二ノ宮こと葉は幼馴染の厚志の結婚式で感動的な祝辞に出会った。 祝辞の主は「言葉…





「白い巨塔」「華麗なる一族」を上回るこってり味で超満腹
(1~5巻までをまとめてのレビューです) 物語は大本営参謀・壱岐正が終戦と共にソ連の強制収容所…


任侠団体様専用のスペシャルなホテルへようこそ!
任侠団体が専らのお客様というホテルに何の手違いか宿泊してしまうことになる人生に行き詰った人々が、ホテ…



女房の尻に敷かれる無敵の忍者
物語は百地三太夫率いる伊賀の忍者軍団と織田信長の次男・織田信雄率いる伊勢の軍団が激突する『天正伊賀の…



混沌と不条理。ダリの絵を小説にしたような印象。
動物レプリカ工場で働く往本は深夜勤務のある日、工場内で本物と思しき白くまに遭遇する。襲ってくる白くま…




古倉恵子は幼少の頃から『普通の人』の発想ができない変人(或いははみ出し者と言うべきか)だったが、コンビニのバイトを始めてから生まれ変わった
恵子はコンビニでマニュアル通りに動けば、型に嵌って『普通の人』して扱われることを知った。 コンビニ…



えっ、あの三島由紀夫がエンタメ作品を書いてた!ってことが売りみたいですが、エンタメ作品だったら他にもっと面白い作品があるよねって気がします。
自殺に失敗した羽仁男(はにお)は、もう一度ちゃんと死のうと新聞に広告を出した。 「命売ります。…