向田邦子の遺言



「どこで命を終わるのも運です。体を無理したり、仕事を休んだりして、骨を拾いにくることはありません。〜仲よく暮らして下さい。お母さんを大切にして。私の分も長生きすること。」(遺言の一部)
なぜ突然の飛行機事故(昭和五十六年1981年)に関わらず遺言があるのか?という疑問がありましたが、そ…

本が好き! 1級
書評数:203 件
得票数:3446 票
2009年10月から母の介護に関わってきましたが、四月末に母は旅立ちました。暫くはレビューを挙げるのを控えたいと思います。喪に服するというよりも六年以上に渡って内向きに生きてきたので、読書数を減らして運動したりアルバイトでもいいから仕事してそれらに没頭したくなりました。いずれまた参加させていただきます。
2016.5.4(2014.8.10初投稿)
⭐️5・・・買って手元に置いときたい。刺激受けました。
⭐️4・・・読んで良かった。読書の喜びを感じる。
⭐️3・・・ウン、なるほど。参考になりました。
⭐️2・・・感心しません。最後まで読み続けるのを悩む。
⭐️1・・・読めません。基本的にレビューしません。



「どこで命を終わるのも運です。体を無理したり、仕事を休んだりして、骨を拾いにくることはありません。〜仲よく暮らして下さい。お母さんを大切にして。私の分も長生きすること。」(遺言の一部)
なぜ突然の飛行機事故(昭和五十六年1981年)に関わらず遺言があるのか?という疑問がありましたが、そ…




「手軽でおいしい手料理、食いしん坊ならではの器えらび、終の住処での暮らしぶり、行きつけの店、旅・・・・そこには「自分らしく生きるとはどういうことか」を知るヒントがたくさん詰まってる」(帯カバーより)
これも同時に買ったもの。構成は五章よりなってます。 ①台所の匂い②食いしん坊の器えらび③お気に入り…




向田邦子の末の妹・和子が姉を語る
古本屋でこの本を見つけ読んでみました。読んでいるうちに、無性にまとめて向田邦子を読んでみたくなりまし…




「日本はこのW杯に、ラグビーの世界でリスペクトを得るために来た」(E・ジョーンズ監督)
9月20日の南アフリカ戦は興奮しましたし、涙が出るほど感動しました。とりわけ80分を過ぎて32対29…


中国のミサイル攻撃で関門橋を落とされ、完全に孤立する九州。中国軍は佐世保占拠に向けて第二戦線を南の熊本、鹿児島に兵を進めた。対して鹿児島県知事をリーダーとする義勇兵2千余名が宣戦布告する。
作者が地味な記述に飽きたのか知りませんが、鹿児島県知事を極めて好戦的な時代錯誤的な人物として描く。徳…



ポール・クローデルのカミーユ・クローデル論が入っています。
本の内容はオランダ絵画でのフェルメール、レンブラント論、スペイン絵画などについて書いています。(図版…



ひとりぼっちのよさについて書き始めましたが、前のカミさんが亡くなることで深い喪失感を味わい初めて〝孤独〟の意味を知ります。
私は多分、蛭子能収 寄りだと思います。自分勝手だし、場の雰囲気はあまり頓着せずに話すので話した後で気…





「天才は鏡のごとく 一方の側は光を受けるが もう一方の側はざらざらと錆びついている」(ポール・クローデル)
巻頭に日本語監修者・湯原かの子が序文を書いています。その中にカミーユ・クローデルの生きた時代として「…




① 天皇になろうとした将軍・・足利義満② 祖父・尊氏の秘密を解く・・足利尊氏、この二点を軸にさまざま語ってます。
第1話の「天皇になろうとした将軍・・足利義満」 この1話では義満を軸に色々語られているのですが、一…



首相の引責辞任の甲斐もなく、中国軍は九州の自衛隊基地を爆破、長崎福江島のレーダー・サイトも破壊する。応戦する自衛隊は住民保護のハンデを強いられ苦戦する。サイレント・コア部隊の動きは!
このシリーズはそれなりに人気で図書館では予約待ちになって、まとめて借りては読めない状態。また1冊づつ…



ロダンの女弟子で美貌の天才彫刻家。大詩人ポール・クローデルの姉で、弟の晩年の文学的栄光と対照的に、三十年間にわたり精神病院に幽閉されて終えた生涯を描く小説風伝記。
ポール・クローデル「朝日の中の黒い鳥」には印象的な言い回しをいくつも見るのでいずれ彼の本を読もうと思…





「大和猿楽座に生まれた世阿弥が、暗い世俗の桎梏に縛られながらも、辛苦して想をこらし芸を磨いて、日本芸能の最高峰といえる能を大成してゆく」(裏カバー)
語り手は世阿弥の弟・竹若〜観世四郎元仲です。世阿弥〜藤若12才、元仲〜竹若8才の大和、結崎村での描写…




フランスの詩人・劇作家ポール・クローデルの日本を素材としたエッセイ
ポール・クローデル(1868~1955) 外交官として中国など世界各国を歴任。1921年から192…



「隅田川」のシテ・狂女を演じた桜間金太郎の美について語ったごく短いエッセイです。
「隅田川」 京で人買いに幼子をさらわれて気がふれてしまった女が、子を探し求めて武蔵の国の隅田川のほ…




世界に冠たる芸術論の確立。義満の寵愛と最晩年の佐渡配流。栄光の悲劇の謎をどう見るか。〜世阿弥の世界への新しい切り口と共に、能へのユニークな入門の書。(カバー裏より)
この書き手・増田正造は能楽研究家、武蔵野大学教授、同大学能楽資料センター主任を長く務めています。また…





十五曲の能を一つ一つ見方や考え方を丁寧に説明しています。
この本は、2009年1年~2010年3月にかけて開催された「梅原猛 能を観る」(大阪・大槻能楽…



ハイジャックされた春暁航空888便と、長崎中国領事館を乗っ取った犯人グループは、同時刻に双方が自爆した。その様子は、リアルタイムで世界に配信され、中国メディアは開戦を煽り立てる。
日中開戦の2巻目。率直に言って、この作者・大石英司は面白い作家だと思う。この「日中開戦」を読むにあた…



「お能は視覚(見ること)に重きをおいてますから、一般に知られている古典か、歌物語に題材を得ています。〜お能は日本の古典の入門として、欠くことのできない存在です」白洲正子
白洲正子(1910~1985)が三十才の時に書いた本という事です。 白洲さんは四才の時に二代目・梅…



「この病院では患者さんの夢の中までは責任をお持ちいたしません」(「葵上」の中の看護婦のセリフ)
能を翻案とした八編の短編集。邯鄲、綾の鼓、卒塔婆小町、葵上、班女、道成寺、熊野、弱法師。面白かったの…




1991年9月 ドナルド・キーンが杭州大学で講義したものを本にしたものです。当然口述筆記ですから読みやすいです。
四章立てです。 ①新しい日本文学の誕生 明治以降の小説、俳句、和歌、能、歌舞伎について本当にざっ…