貧しき人びと
貧しくても「自分を尊敬する気持ち」だけは失ってはいけない、卑屈になってはいけない。それこそが「貧しき人びと」を破滅に導くのだから。ドストエフスキー、圧巻の処女作。
要点 ・ドストエフスキーのデビュー作 ・著者が見抜いた「貧しさ」の本当の在り処 ・貧しさの何が…
貧しくても「自分を尊敬する気持ち」だけは失ってはいけない、卑屈になってはいけない。それこそが「貧しき人びと」を破滅に導くのだから。ドストエフスキー、圧巻の処女作。
要点 ・ドストエフスキーのデビュー作 ・著者が見抜いた「貧しさ」の本当の在り処 ・貧しさの何が…
卓越した叙述で「日本人的なもの」を突いた作品。その評価はなぜ分かれるのか?
要点 ・日本文学のひとつの頂点 ・卓越した文章力と芸術性 ・ストーリー性の乏しさ ・日本人観…
シェイクスピア曰く、「死に魅入られた恋」と。運命に抗う術を知らなかった若い二人に訪れた悲劇。
要点 ・二人の前に立ちはだかる運命 ・「死に魅入られた恋」 ・二人を悲劇へと導いた決定打とは …
人間とコンピュータの戦い。「知性のゲーム」にける敗北に、人類はまた考えさせられる。
要点 ・人間とは何か、という問いかけの変容 ・コンピュータと人間のアイデンティティをめぐる争い …
「策謀の人」は、「誠実の人」であれ。官兵衛の誠実さに光を当てた小説。
「天下を獲れる男」と豊臣秀吉に評された天才軍師・黒田官兵衛。小寺政職の家老である官兵衛は、織田信長…
「平和主義」が何なのか、分かっている人があまりに少ない。建設的な議論など、到底できない。
要点 ・平和と平和主義の違い ・平和優先主義への理解 ・シリア化学兵器問題に見る平和主義 ・…
生か、死か。復讐に燃える者も、「人間」であるという単純な事実。
要点 ・シェイクスピアの四台悲劇の一つ ・復讐劇とは何か ・「ハムレット」の特殊な点 ・人間…
なぜ「保守」するのか?どのように「保守」するのか?保守主義思想の父、バークによるフランス革命への徹底的な糾弾。保守主義を語るなら必読の一冊。
要点 ・「保守主義」思想の父、エドマンド・バーク ・虚構を狂気によって追い求めた革命の時代 ・…
卓越した理性と狂気が混在し、支配する小説。ロリータ、ロ・リー・タ…。
要点 ・「ロリータ」という言葉に特別な意味を付加させた、世界屈指の「変な」古典 ・理性と狂気の関…
あらゆる叡智を究め、快楽を追及し、事業を成したファウストが見出した、真の人生の意味
追及の精神の権化ファウストは、種々の経験を経た後、たゆまぬ努力と熱意によって、人間の真の生き方への…
悪魔との契約によって呪われた恋。それでも、ゲーテの筆致は恋に固有の感情と輝きを描き出すことに成功している。
世界の根源を究めようとする超人的欲求をいだいて、ファウストは町へ出る。理想と現実との乖離に悩む彼の…
ナショナリズムが興隆しつつある東アジア…日本人は「ネイション」を正しく理解できているか?
要点 ・ネイションとはなにか ・日本というネイションの異質性 ・ナショナリズムへの正しい理解が…
学問を究める者に求められる資質とは何か
第一次世界大戦後の混迷のドイツ。青年たちは事実のかわりに世界観を、認識のかわりに体験を、教師のかわ…
音を立てて崩れていく王権神授説。そこから築き上げられた社会契約論は、しかし…。
要点 ・歴史的潮流の転換を担った二冊 ・【前編】王権神授説に対する徹底的な論駁 ・【後編】自然…
政治は「生身の政治家」による、血の通った営み。抽象論だけでは語れない。
要点 ・「サンプル」としての民主党政権の重要性 ・政治の二つの見方 ・「生」な政治という視点の…
「捏造問題」を通して見える、科学の世界の変容とその歪み。これぞジャーナリズム、という一冊。
要点 ・「論文捏造」がジャーナリズムの報道としていかに優れているか ・捏造事件を通して見えた、「…
民主主義だけじゃない。近代政治のすべては、この一冊から始まった。
要点 ・社会契約論とはなにか ・厄介な概念「一般意志」とは ・一般意志の曖昧さと社会契約論の…
全体主義の危機を身をもって経験した戦後最大の女性政治思想家による、歴史的論考
要点 ・戦後最大の政治思想家の誕生と、現代政治学の出発点 ・《活動》と《公共領域》の概念 ・…
目の覚めるような数々の言葉、新しい視点… 学問に小気味よさを感じさせる評論たち
最近評論文の古典を読む機会がめっきり減っていたので、久しぶりに丸山眞男を読んだ。小説と新書、古典が中…
両想いのヒロインと主人公は結ばれるべきなのか?「神の愛」を追及するトルストイが生み出した結末とは
要点 ・トルストイと「復活」の関係 ・なぜヒロインと主人公は結ばれなかったか ・「人間の愛」と…