ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」




スペインが滅亡させたインカ帝国から奪った大量の金塊はヨーロッパにインフレをもたらしただけだった。 一方でインカから伝わり、何十億もの人類を救ったもの、それがジャガイモなのだ!
中盤までは文章の構成、ネタの並べ方が絶妙! この人何者?……と思ったら学者ではなく新聞社の編集委員…
本が好き! 1級
書評数:455 件
得票数:6611 票
仕事、FP活動の合間に本を読んでいます。
できるだけ純文学と経済・社会科学系のものをローテーション組んで読むようにしています(^^;
相場10年、不良債権・不動産10年、資産形成(DC、イデコ)20年と、サラリーマンになりたての頃は思っても見なかったキャリアになってしまいました。




スペインが滅亡させたインカ帝国から奪った大量の金塊はヨーロッパにインフレをもたらしただけだった。 一方でインカから伝わり、何十億もの人類を救ったもの、それがジャガイモなのだ!
中盤までは文章の構成、ネタの並べ方が絶妙! この人何者?……と思ったら学者ではなく新聞社の編集委員…





シーザー遠征から百年ちょっと後のブリトン。南部は居着いたローマ人と現地の民が融合しつつある一方、北、今のスコットランドにはまだ蛮族が割拠していた。
「岩波少年文庫」の作品。 紀元150年ころ、シーザーがローマン・ブリテンを切り開いてから約二百…





ここから加速度的にフランスが過激化していくのだろうか。 ラ・ファイエットと組んだフイヤン派の虐殺事件がなければ、歴史は違っていたかも。
バスティーユ陥落から二年。 ミラボーが亡くなり、ルイ十六世の 「ヴァレンヌ逃亡事件」 が起きて…



戦争の歴史、技術の発展、エネルギー資源の移り変わりなど、視点多すぎで混乱。海の勢力争いに絞って再読すると、なるほどの濃い内容だったのだが。
新書本一冊に収納できる内容ではなく、もっと内容を取捨選択すべきだったと思う。 それはさて置いて…





この後の第五巻(王の逃亡)の悲惨な状況を先に読んでしまったんで、余計にミラボーの存在感が凄い。この男があと三年生きていたら!
前半のクライマックスはこの第四巻かも。 第五巻で描かれるルイ十六世の逃亡の背景は王、貴族、僧侶…




日本の裏社会を動かす右翼の大物に取り憑いた「羊」。 彼の肉体の衰えにより、「羊」は次なる標的を「僕」の故郷の友人「鼠」に絞った。
村上春樹でまだ違和感があるのが、物語の起承転結、背景を意図的にぼかす手法。 それはさておきこの…




「僕」の普通の日常が、「人を乗っ取る羊」を探す不思議な旅へと導かれてゆくのだが、「僕」を導くのはいったい何者?
初期の村上春樹の作品、ストーリーの骨格を決め、各キャラクターを設定した後に、わざと一人一人のキャラ、…




感じるのはルイ十六世への哀れみ。国際情勢、政治・経済情勢、そして家庭環境……何かが違っていたらと思ってしまう。
全十二冊のフランス革命シリーズの第5巻。 僕はこの十二冊のシリーズを順不同で読んでいるため、直前の…




始まりの大きな雌猫と、最後の木の枝から降りれなくなった子猫。それら表表紙と裏表紙の中身は村上春樹、少年期の記憶から創った父の映像だった。
この人の作品は何冊も読んでいるわけじゃないけど、読者に考えさせる部分が多くて苦労する。 ただ本書の…




突然、革命の表舞台に登場したデムーランという男。果たして歴史が英雄を創ったのだろうか?
(長文注意) 1巻と3巻を読んだけど、やはりこの巻の中学生も暗記する 1789年 はキモ。 …



なんと!メタバース(仮想空間)、経済を変えるどころか、人類全体を変貌させる可能性があるかも。
内容は自分の趣味にぴったりなはずなのだが、読むのは苦痛だった。 丁寧に書かれているというのとはちょ…




村上春樹の第二作目。デビュー作、この後の作品とストーリーが連なるらしい。ここでのストーリーは、学生時代の何かに縛られた、「僕」の煩悩の揺らぎのようだが。
時はタイトルどおり1973年なのだが、しょっちゅう時間軸が過去に飛んで読みづらい。 冒頭、19…




図書館で予約して三ヶ月待ち。鮮度は落ちているけど、とても濃い内容。盛りだくさんだが、メインは中国、アメリカの衝突の部分だろう。
著者はバブルの発生じたいは否定しない。 それに伴う金融危機、経済危機は山火事のようなもので、 …





3巻を読んでイマイチと感じたのが大間違い!キャラクターがみんな鮮やか。ヴェルサイユを舞台にしたミラボー、ロベスピエールたちと、ルイ十六世たちとの人間味溢れる駆け引きが面白い。
1巻から読むべきだった。 冒頭のヴェルサイユの描写でやられてしもた! 鬱蒼たるまで広大な森林…




定年後は自分の身の丈に合わせて、どう社会に溶け込むかが重要という話。老後いくら必要という話ではない。
公的資料のほか、リクルートワークス研究所のデータも使っての具体例を挙げての検証はわかりやすい。 老…




「ナポレオン」の二巻、三巻を読んで、フランス近代史の根っこはやっぱりフランス革命だろうと思い、手を付けた。全十二巻のうち、図書館で最初に借りられたこの巻からスタート。
シリーズ、一巻から読みたかったが図書館で貸出中で、とりあえずこの巻から始めるが、全巻読める気はしない…



著者も原書の難解さを強調しているけど、「国富論」と同時に読んでこそ理解できる部分が多いようだ。そしてこれは、著者が人生の総仕上げとして考えているだろう、次の作品の前振りのような気がする。
原書の「道徳情操論」は三十年の間に六回の改訂を経た書物で、その間に「国富論」が出版されている。 三十…




みずみずしい情景描写に惚れ、大学時代、サリーナス渓谷近くを通るUS101をドライブしたのだが、本書はとても暗いストーリー。
水はまだ、生ぬるい。黄色い砂の上を日に照らされながらキラキラと旅して、この狭い淵に流れ込んできた…





1970年、うだるような暑さの海辺の街に帰省した「僕」の18日間。ストーリーの背景にはひょっとして仏教思想がある?
これを読むまで村上春樹は特別好きな作家というわけではなかった。 空間や言葉の仕掛けがやたら多い…




子どもの頃読んだワーテルロー、「イギリス・プロイセンの大軍に突撃を敢行するナポレオン親衛隊」……身震いしながら読んだ記憶があるのだが。
フランス文学の第一人者ゆえ、ナポレオンを避けて通れなかったというのが著者の本音かもしれない。 内容…