逝きし世の面影





紀行文を集約したものではなく、美しい日本人、日本の残影を彩る。
これまでも幾つかの幕末や明治時代に訪れた外国人による紀行文を見てきたが、本書は正に在りし日の日本を映…

本が好き! 1級
書評数:174 件
得票数:136 票
本を年間1000冊ほど読みます★宜しくお願い致します





紀行文を集約したものではなく、美しい日本人、日本の残影を彩る。
これまでも幾つかの幕末や明治時代に訪れた外国人による紀行文を見てきたが、本書は正に在りし日の日本を映…




本書を通じて導かれる答え、純粋で無垢な存在とは「愛」なのか。壮大な破壊の上に成り立つ純粋無垢な美しい存在…
イエスキリストをモチーフとしたと云われる「無条件に美しい人間」主人公のムイシュキン公爵、エゴイズムの…




ストエフスキー作品の中でも唯一、善性を投影させた登場人物が本作のムイシュキン公爵ではないだろうか。
調和と慈愛によるトルストイに対して破滅を描くドストエフスキー。ドストエフスキー作品の中でも唯一、善性…





一度読んだだけでは決して語り尽くせない。未だ若い時に読むことができて本当に良かった。
最後まで読了し感想を求められても、安直な感想しか思い浮かばない自分が恥ずかしい。確かなことで一つだけ…




ナポレオンのモスクワ遠征という大きな歴史的出来事を舞台背景とし、緻密な構成を成している本作品は一般的な小説作品とは決定的に異なる
第三巻はナポレオンによるモスクワ遠征の描写がメイン。徐々に忍び近づくフランス軍の恐怖を背景としたピエ…




リア王を踏まえた伝統的な物語性とフランス社交界における当時の社会風刺、さらにはゴリオ爺さんを通じて普遍的なヒューマニズム
実に明瞭かつ滑稽で文体のリズム豊かな作品でした。二人の娘を社交界へ送り出した事で自らの富は剥奪され、…




昔の日本人が培った武士の教えとは何か、大人が子供に対して接するにはどうしたらよいのか…そのような基本的な部分をはっきりと正してくれる一書
櫻井よしこの日本人の美徳から通読。会津藩に作られた日新館による童子教育を纏めた一書。本書にて改めて正…




自主学習を習慣づける点、きちんと子供を叱らないといけない点など幼児教育について実に内容豊かな一書でした。
強制し強要する義務教育の愚については今まで読んだ読書の中で知ったが、本書にあるような幼児教育の重要さ…




明治政府と明治天皇の真実の姿を暴く一書
孝明天皇の謎の死と明治天皇の替え玉説は以前から知っていた事柄だったが、あくまでも推論の域であり、明確…




民の教養は遥かに高く過酷な状況においても広く読書ができるほど心が豊かだったことに回帰し、豊かな日本人の文化教養と直向きな姿勢に感銘を受けた。
終戦当時に刊行し文化再生を説いた書。世界史における数々の芸術家や文化人を対象としたエッセイだが、どの…





改めてこれこそが世界最高峰の文学作品なんだと実感した。
第一巻を終えて第二巻目となると、本作の背景や人物が読めてきて次第に億劫だった文体も一転して非常に馴染…





副島隆彦以外の著者はあまり名前の知られていないが、論文は何れも切れ味の鋭い内容ばかり
副島隆彦とその副島を支持する所謂、SNSIの塾生によって寄稿された論文集。 副島隆彦以外の著者はあ…




創価学会、池田大作といった偶像は日本社会乗っ取りを目指す権利欲と反社会制によって凝り固まった集団だとよくわかる一書。
元創価学会委員長など創価学会の幹部職を歴任した矢野恂也氏による一定の創価理解というクッションを加えた…




伊坂作品の中では抜きに出た代表作
登場人物と現代と二年前の過去が生み出す世界…なかなか良かったです。 稚拙な文の印象や子供っぽいキャ…





自主性を失わせ「依存しかできない人間」を生み出すのが義務教育の目的。支配側として都合の良い労働者を生み出す為の組織。
サブタイトルが「義務教育には秘密がある」…正に義務教育には秘密がありました。 自己形成の為の限…





中学生くらいには読書感想文として読ませるべき一書
スマイルズによる名著である「自助論」は明治期の日本においても「西洋立志編」として福澤諭吉の学問のスス…




アメリカによる戦争の歴史もそうだが、アメリカでの反戦運動の意味合いも新しい発見だった。
アメリカ版のゴー宣だと第一印象で思った。2002年の同時多発テロをきっかけに対テロを大義名分とした中…




一般的な歴史観とは全く違う視点があまりにも斬新。あまりにもスケールが大きすぎる
幕末から明治にかけて深く関わったアーネスト・サトウによる回想録。 横浜で出回ったアーネスト・サト…




文学と謂われるものなんだなと染々と痛感
読み進めていくうちに あ~これが文学と謂われるものなんだなと染々と痛感した。 表面的には菊…



フォクナーの描く世界観はそれまでの小説とは違う手法で難解な技巧を用いてテーマを昇華していく
20世紀のアメリカ文学を代表する作家フォクナーの代表作。南北戦争後という背景においてアメリカ南部の架…