ひとりでおとまりしたよるに (児童書)




エイミーは、三つの宝物を持っておばあちゃんの家におとまりに行きました。さあ、どんな夜になるのかな。
「だいじょうぶにきまってるよ。ひとつか、ふたつ、ううん、みっつとまることにする。」 初めてひと…
本が好き! 免許皆伝
書評数:862 件
得票数:25661 票
「本が好き!」に参加してから、色々な本を紹介していただき読書の幅が広がりました。




エイミーは、三つの宝物を持っておばあちゃんの家におとまりに行きました。さあ、どんな夜になるのかな。
「だいじょうぶにきまってるよ。ひとつか、ふたつ、ううん、みっつとまることにする。」 初めてひと…




愛らしいしっぽちゃん達と、愛すべき人々の物語。
いきなり私事で恐縮なのですが、先日我が家に柴犬(オス)のちびっこがやって来ました。ほとんど夫婦ふたり…





悲痛さに心を揺すぶられた後に湧きあがる静かな感動。3.11の後、この物語は格別の重みを持って我々に迫って来る。
主人公のメイクピースは、極北の地にある無人の街にひとりで住んでいる。かつては満ち足りた幸福な時代があ…




告白はお手紙で!これ、江戸の常識。
誰かを好きになる気持ちは今も昔も変わらない。恋愛は、その想いを伝える「告白」から始まる。メールも電話…




言葉遣いから見えてくる、生きにくい世の中。相手を思いやる気持ちを持ちながら、断言すべきことはきちんと言いたいものだよね。
「おコート様のほうと、おバック様のほうをお預かりします。」 「別の貯水槽からも、汚染水が漏れている…




美しく可愛らしく美味しそうで知識も増える、スグレモノの一冊。
この書評を読む前に、ちょっと表紙をご覧いただけませんか?ほら、こんな可愛いのが何百種類も楽しめるので…




美味しそうな料理や成長してゆく少年の姿など、色々楽しめる連作短編ミステリ。
東京神楽坂で履物店を営むお蔦さんは、元芸者でしゃっきりとしたおばあちゃん。孫の望は父の転勤について行…




竹から生まれてくる前、かぐや姫はどのような人生を生きたのか。前世譚から読み解く「かぐや姫の罪」。
昨年、ジブリ映画『かぐや姫の物語』を見た。「限りある命だからこそ人生は輝く」という感動作だったが、キ…



ありがちな設定で結末の予想もついちゃうのに、読後にほのぼのと良い気分に浸れる物語。
タイトルを見ると、自分でお弁当を作る料理上手な男子の話だと思うでしょ?違うんです。自分でメシなんか作…





末永く繰り返し読んでゆきたい作家に出会った。
どことなくユーモラスな語り口。飾り気のない文章はスッと心に入り込み、目の前にその風景が見えてくる。そ…




「幸せってなんだろ。」と思ったら読むべし。
思い出すと、理由はわからないが満ち足りた気持ちになる記憶がある。これはそういう記憶について考察した本…





わくわく感と喜びが、ページの向こうに弾けている。厳寒の季節を描きながら、なんと心を温めてくれる物語なのだろう。
薄くてさわるとすぐに割れてしまう最初の氷は、お楽しみの到来を告げる合図だ。庭のカエデの木の枝が寒さで…




日常の謎と竜神伝説。現実とファンタジーがうまくかみ合った作品。
湖の水底に長い体を横たえて 嵐など知らず 永い時を生きるはずだった はて、探偵小説にしては…



奇妙な本泥棒と熱血探偵。アメリカ古書コレクターの世界を描いたノンフィクション。
稀少で価値の高い本のことを「稀覯本」と言う。ジョン・ギルキーという男は、1999年から2003年まで…



「金色様」には江戸より宇宙がお似合いでございます。
遊郭「しなの屋」の大旦那・熊悟朗は、遊女になりたいとやってきた若い女を見て疑いを持つ。遥香と名乗る女…



黒猫リュシアンは、心に闇を抱えた激情型の青年なのだ。
その店には星の数ほど本があるけれど、お客はめったにやってこない。たったひとり、毎日やってくるのはミル…





アーサー・ビナードの英訳は賢治の心を、山村浩二の絵は賢治の故郷を甦らせた。
強い雨の降る里山の道を、ひとりの青年が傘もささずに歩いてゆく。 Rain won’t stop …





捨て子の傭兵とユダヤの名家の末息子。ふたりの人生を通し、ドイツ三十年戦争の時代を描く歴史戦記。
アディは、荷車を引き戦地を渡り歩く途中の村で、裕福なユダヤ人の息子イシュアを偶然助けた。絆が生まれ、…





読了した本にも新たな発見を与えてくれる、秀逸な書評集。
『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞を受賞した平松洋子さんの新しい書評集。 国内海外、昔も今のも多数の…




風景、料理、衣装やレース、住人たち、全てが好ましい。スーツケースひとつ持って、この世界に旅立ちたい。
日射しの強い砂漠の国で、複雑なレースの文様を鑑賞したり、ろうそくを灯した庭で友人たちと素朴な手料理を…