A Dark, Dark Tale




'Once upon a time there was a dark, dark moor' で始まり、'a dark, dark' が繰り返される本の結末は...
表紙に描かれている黒猫が、この本の導き役です。もっとも最初から登場するわけではなく、'a dark,…

本が好き! 1級
書評数:2351 件
得票数:45055 票
「本職」は、本というより映画です。
本を読んでいても、映画好きの視点から、内容を見ていることが多いようです。




'Once upon a time there was a dark, dark moor' で始まり、'a dark, dark' が繰り返される本の結末は...
表紙に描かれている黒猫が、この本の導き役です。もっとも最初から登場するわけではなく、'a dark,…


ようやっと読み終わって、考え込んでしまいました。なんであんまり面白くなかったのだろうと...
ここでレビューを読んだり、本屋で手に取ったりして、気に入るだろうなと思い、読んだ本でがっかりすること…




ヒグチユウコの絵本を読んでいて、この絵本を思い出しました。
ルース・ブラウンは1941年生まれのイギリス絵本作家です。イギリスにはタペストリーの伝統がありますが…




「あの夏のおわり、いまでもはっきりとおもいだせる公園での日々 ぼくは、1匹のこねこにひろわれました」この印象的な出だしの文章と、同じくらい印象的な最後の文章を持つ、美しい絵本です。
保護者から捨てられたり、はぐれたりした弱者、血のつながっていない弱者が肩を寄せ合って「かぞく」として…




「彼がもしわざとつかまってみようとするような隠れた欲求を感じさえしなかったら、絶対に彼に嫌疑はかからなかったはずなのです」シムノン作『男の首』のメグレ警視のこの言葉がぴったりの相手と対峙するキャレラ!
「これが死んで本当にうれしいよ」自宅に入った強盗に刺殺されたように見える妻の死体の傍らで、夫の刑事専…





過去を引きずる、人生の敗者である主人公、同じように語らぬ過去から逃れられない登場人物たち、グーディスらしい一冊です。
本書の主人公コーリー・ブラッドフォードは、贈収賄の罪に問われ解雇された元刑事です。彼はこの町の貧民街…




絵本であり、詩の本であり、何よりも絵画の本です。
「すきになったら しりたくなる あなたの すきなものを すきになったり あなたにとって だいじな…



プラハ生まれで、ユダヤ人の父親とチェコ人の母親を持つ作者による、第二次大戦を挟む自分の「おやじ」の活躍(?)を描いた連作短編集です。
本書の作者オタ・パヴェルは本名をオットー・ポッペルといい、1965年にユダヤ風の名前から変えたもので…





ハードボイルド探偵小説と本格ミステリーの素晴らしい融合を見せる、ミステリー史上に残る傑作!少なくとも、ハメットやチャンドラーも、この点においては、同レベルの作品は書いていないと思います。
ロス・マクドナルドの代表作というと、個人的には『縞模様の霊柩車』(1962年)と本書『さむけ』(19…



始末屋ジャックが『マンハッタンの戦慄』で戦った、異界の生物ラコシの最後の一匹が登場!何度も映画化された『モロー博士の島』と伝説的カルト映画『フリークス』がベースの作品です。上下巻通しのレビューです。
ジャックが、恋人ジーアとその娘ヴィッキーと一緒にメトロポリタン美術館の入り口の階段でくつろいでいると…



これにて『シムノン選集』全十二巻読破です。
『シムノン選集』は「心理サスペンス小説界の巨匠、ジョルジュ・シムノンの本格小説を集めた日本ではじめて…




「文は人なりとすれば、映画もまた人なりーそんな思いを体現してくれた映画作家がフランソワ・トリュフォーだった」(著者山田宏一によるあとがきより)
「フランソワ・トリュフォーにはじめて会ったのは、1963年の3月、ユニフランス・フィルム主催のフラン…




原題は 'Hail, Hail, the Gangs All Here!' です。ちょっと意訳すると「87分署だよ、全員集合!」(古いですね)ぐらいですかね。シリーズ第二十五作です。
このシリーズの作品の冒頭には、常に次の言葉が掲げられています。 「この小説に現れる都会は架空の…




原題は 'Where’s Spot?' です。
本書は「コロちゃん」シリーズ第一作です。英語の名前は Spot なので、この名前には個人的には違和感…




これも映画、あれも映画、たぶん映画、きっと映画~(若い人は分からないかも)
「『本職』は、本というより映画です」などと自己紹介しておきながら、振り返ってみると、あまり映画に関す…





「映画の仕事は言葉では言いつくせないくらいすばらしいものであり、その証拠に、いったんこの仕事に手を染めた人は、誰ももうほかのことをやりたがらない」(トリュフォーの言葉)
本書の冒頭には『A movie about film-makingーなぜ映画についての映画なのか?』…




小学生4年生(何歳なんですかね)になったイタリアの女の子ラウラが書く日記、たぶん原文はとってもかわいいイタリア語なのでしょうが、翻訳でそのニュアンスを出すのは難しいのでしょうね。
2004年刊の本書は、ミラノの近くの町に住んでいる小学4年生の女の子の日記という形式をとっています。…




「眠ればいろいろな夢を見る、と人は言うが、生まれてからこのかた、自分はただひとつの夢しか見ない」(本書収録『林檎の谷』の冒頭より)
1985年刊の本書には、12人の作家による12の作品が収められています。読むのは初めてではないのです…





21世紀によみがえったフィルム・ノワールの世界!
「あんな脚がほしい」 本書は、名前の与えられていない「わたし」の願望のひとことで始まります。ヒ…



死とエロスをテーマとし、色彩描写の達人であるマンディアルグらしい作品です。
アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ(1909-1991)の主題は、常に死とエロスであり、その特徴…