「災害」の社会心理
震災直後「外国人窃盗団」などのデマが生まれたのはなぜか、一地域への過剰集中報道がもたらす負の効果にはどういうものがあるのか。災害についての基礎知識をまとめた説明書。突っ込んだ解説はないが、簡易網羅的。
震災後、犯罪に関するデマ、外国人排斥のためのデマ、特定の企業・人物に関するデマなどが、メールやネッ…
本が好き! 1級
書評数:531 件
得票数:6200 票
あまりこだわりなく、興味を惹かれたらなんでも触れます。
★1 苦手
★2 少し苦手
★3 好き・考えさせられた
★4 お気に入り・強く考えさせられた
★5
震災直後「外国人窃盗団」などのデマが生まれたのはなぜか、一地域への過剰集中報道がもたらす負の効果にはどういうものがあるのか。災害についての基礎知識をまとめた説明書。突っ込んだ解説はないが、簡易網羅的。
震災後、犯罪に関するデマ、外国人排斥のためのデマ、特定の企業・人物に関するデマなどが、メールやネッ…
外様大名の受けた待遇について簡潔にまとめてある本。興味を引くためか、かなり俗っぽい副題がついていいるものの、中身はそうでもない。
構成は1部と2部の前後半に分かれています。1部では、江戸時代の基礎知識や、戦国期から江戸期の大名の…
一人の女性の妊娠から出産までを書いた長編。母体の不思議さ。女の人にとって自分の子どもがどういう存在なのか。どうあがいても出産を経験することのできない男にも、その不安定で頼りなげな感覚が伝わってきます。
食べる、喋る、待つ、動きを表現する単純な言葉がいちいち気持ち悪い。でも次はどんな気持ち悪さを描き出してくるんだろうと楽しみになって、読んでしまう。徐々に不気味さを増していく流れに、違和感がありません。
江戸で暮らす人間を、現代に通じるような場面を織り交ぜ活写しているので、登場人物がとにかく活き活きとして読める。登場人物同士がどこかですれ違っていてもおかしくないような、共有されている意識があります。
幼稚園生から高校生までの、津波の被害に遭った人たちが書いた作文集。大部分は書き写しだが、肉筆もある。作文は、本人はもちろんのこと、両親にもしっかりと説明して、双方承諾した場合にのみ書いてもらったもの。
以前、NHKのクローズアップ現代で紹介されていたので、気になっていた本です。 【説明】 東日…
光市母子殺害事件で、最も強く印象に残っているのは「ドラえもんが何とかしてくれると思いました」という言葉。
光市母子殺害、来年1月に最高裁で弁論 差し戻し上告審(2011-7-12 朝日新聞) 元少年は…
有名な「山椒魚」を含め、12作が収録された短編集。意外にも程良いユーモアがあり、読みやすい。
・山椒魚 成長した山椒魚が、狭苦しい岩場から出られなくなってしまった話を、山椒魚の視点から描きま…
全4巻完結の漫画。大正時代、東京に探偵事務所を構える松之宮遙(男)が、知り合いのつてで助手を雇うことに。現れたのは高苑真夜という15・6歳の少女だった。
伏線が現れた時から覚悟はしていましたが、切ないお話でしたね。 『 羊のうた 』から気になりだし…
全7巻完結の漫画です。破壊衝動を内包した発作が起こってしまう奇病に冒され、他人を巻き込まぬよう、ひっそりと暮らそうとする「羊」のうた。ヒロインが凛々しくてかっこいい。
実の親でなく、その友人夫婦のもとで暮らす高校一年生の 高城 一砂 は、中学の頃から片思いを続けてい…
「メディア良化法」が制定され、検閲組織と、その検閲に対抗する図書館組織との抗争が行われている、という背景の、図書館戦争シリーズ、本編完結編。
この巻で本編完結。「別冊図書館戦争」も1・2とあるそうですが、それは番外編ってことなんでしょうね。…
図書館戦争シリーズ3作目で、自主規制に関する話。
過去感想→『 図書館戦争 』『 図書館危機 』 この小説の舞台は、検閲が「成立してしまった…
検閲する側の論理が、検閲で守るはずの人間を傷つける。この巻も面白かったですね。本の感想を一応書いてる人間としては、「一刀両断レビュー」のくだりをよく覚えておきたい。
過激な検閲組織が創設された未来において、検閲に対抗するのは武装化した図書館組織。
単行本が刊行されたときに人気を博し、ライトノベル以外では珍しい、アニメ化もされた作品です。 【…
思春期独特のぐっちゃぐちゃの世界観で最後まで突っ走る小説。
大槻ケンヂ2冊目。過去感想→『 リンダリンダラバーソール 』 「僕」が学校に行く理由は、な…
二番煎じ×二番煎じを、商業作品として成立させているのはさすが。
"文学少女"シリーズの作者の、次のシリーズです。 【粗筋】 「心残りがあるんだ」恋多き学園の…
在日韓国人という政治的に微妙な立場の少年を主人公に据えた、青春・恋愛小説。流行したのは十年くらい前のようですが、陰と陽、様々な面で韓国が話題となっているいま読むと、また違う感想が?
十年くらい前に話題になった小説みたいです。映画化され、その時ヒロインを務めたのが柴咲コウということ…
現職の国会議員に中国のスパイがいる!? と大きく書かれた帯が目を引く、公安を舞台にしたミステリー。
公安警察において対アジアを担当する、外事二課。そこに所属する不破が、日本・中国・アメリカの三つの力…
自殺について書いた小説であるものの、特に新鮮味はない内容。
1年半ぶりくらいの重松清。過去感想→『 君の友だち 』『 疾走 』 双子の兄の自殺を経験し…
『われわれは、花を見て、枝葉を見ない。かりに枝葉は見ても、幹には目を向けない。まして根のことなど考えようともしない。とかく花という結果のみに目をうばわれて、根幹に思い及ばない。』
興味を持って買いに行くと、書店では、東大生が○○!(すぐ捨てたので覚えてない) とかいう帯がついて…