異端の数ゼロ――数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念
すべてを無に帰すゼロという数字の破壊力。
ハヤカワ文庫の<数理を愉しむシリーズ>のうちの一冊。同シリーズの『 カオスの紡ぐ夢の中で 』が面白…
本が好き! 1級
書評数:531 件
得票数:6200 票
あまりこだわりなく、興味を惹かれたらなんでも触れます。
★1 苦手
★2 少し苦手
★3 好き・考えさせられた
★4 お気に入り・強く考えさせられた
★5
すべてを無に帰すゼロという数字の破壊力。
ハヤカワ文庫の<数理を愉しむシリーズ>のうちの一冊。同シリーズの『 カオスの紡ぐ夢の中で 』が面白…
霊柩車の派手なデザインの理由。
本屋で手に取り、へえ、こんな本もあるんだ、と思って棚に戻しかけて、二度見。 どうしてあんな華美…
戦時中、生体解剖実験に関わった勝呂。彼は戦後、懲役刑に処されたのち、田舎でひっそりと患者を診ている。得体のしれない無気力さを感じさせるこの医師は、どのようにして生体解剖実験に関わっていったのか。
冒頭はある患者の視点から勝呂の様子を描きつつ、それが終わってからは最後まで勝呂がかかわった生体解剖…
桑名藩はなぜ、会津藩と同様に「朝敵」とされながら恭順に成功したのか。会津藩は本当に、ただ武士の矜持を守るためだけに、城下を巻き込んだ全面戦争に突入していったのか。
幕末、新政府軍への徹底抗戦を貫いたことで知られる会津藩に並ぶ佐幕派として、桑名藩が挙げられます。「…
「偽」善ではなく偽「善」、自業自得ではなく自業自「得」。言葉のとらえ方を少し変えるだけで、こんなにも意味合いが違ってくるのかと、改めて感じさせられた本。
偽善という言葉にもともと興味があって、タイトル買いです。あと、著者が前にテレビに出ていたのを見てい…
ゴリラの家にホームステイしてだいじなことを教わりました。
上の文は帯の文句ですが、これだけでもう興味を惹くには十分すぎますね。 ゴリラは人間の鏡である、…
やる気なさげにしつつも核心をつく鋭さをもっていて、生徒を楽にさせる教師のお話。
薦められて読んだ漫画。全3巻。 オープニングは、学園ドラマに憧れる熱血教師をダシにして異…
「成風堂」の書店員・杏子と、学生アルバイト・多絵が謎解きに挑む形の書店ミステリー。
今年もマイペースに書評を書いていくつもりなので、お付き合いくだされば幸いです。 冒頭の…
「禁忌」や「動物信仰」といったものは、人間が自然と共生するためのツールだった? 各地の伝承や物語に隠された環境思想を、民俗学者が読み解く。
図書館本。 鹿の腹を裂きその血に種籾を漬ける。ただその事実だけを見れば、意味の分からな…
未曽有の戦争を経て、焦土と化した島国、八洲。昭和一〇一年の夏、元女中の少女・叶葉は、機械兵が跋扈する廃墟で、少年のような風貌をした決戦兵器・九曜と出会う。
久しぶりに、原作とか何の前情報もないライトノベルを読みたくなったので、とりあえず至近の電撃大賞の受…
表面だけの付き合いから、合唱を通して、次第に心を開いていく女子高生たち。ハイロウズの歌詞をモチーフに、「ひとり」と「ひとり」としてとしてのつながりを描いた青春小説。
みにまます☆さんの書評 で存在を知ったのですぐに本屋に行ってきました。 音大付属高校の受…
レトリックが活躍するのは物語だけじゃない。日常生活にも深く根付くレトリック、30種を網羅。読めば「言葉」がもっと楽しくなる。
レトリックは日常の中に 趣味で小説を書いているので、もうちょっと文章がどうにかならないかと思…
ナイフで脅されたりするけど、あくまでも「愉快な動物園ミステリ」。
似鳥鶏6作目。なんだかすっかり似鳥鶏のファンですね。 過去感想→青春ミステリーシリーズ『 理由…
シリーズ2作目、話としては1作目の続き。万能鑑定士・凜田莉子が、日本にハイパーインフレ状態をもたらした偽札大量流通の真相を暴く。
前回感想『 万能鑑定士Qの事件簿1 』 話としては1巻の続き。これは意外な展開。 主人…
二足歩行兵器「機甲兵装」が犯罪に使われるようになった近未来。対応のため、警視庁内に新設された部署・SIPD。体内の異物としてすべての警官たちに忌み嫌われながら、大規模犯罪組織と対峙していく。
簡単に言えば『フルメタル・パニック!』の世界観で『機動警察 パトレイバー』をやってる感じで、はまる…
「事実」はただそこにあるものではなく、そこに作り出すもの。事実を理論に写し取るのではなく、理論が事実を描き出す。33年経ったいまでも、『新しい科学論』。
まるで小説のようにのめり込んで読みました。 「科学の進歩」「客観的な事実」なんてものが存在しな…
35年経ったいま、帰国できた拉致被害者はたったの5人でしかない。依然、北朝鮮に縛り付けられたまま過ごす拉致被害者たち。その声なき声を代弁した、渾身の手記。
「お母さん」「お母さん」と船室の壁を引っ掻きながら泣き叫び、爪は剥がれて、血や吐しゃ物にまみれた状…
足場が崩れ、確かな絆を求めて右往左往。けれどその絆はかつて、煩わしいと切り捨てたはずのもので……。
今日この雑誌の記事(2ページ目)で「代替可能な自分」の言葉を見かけて、面白そうだと思って思って読ん…
文化祭の準備で慌ただしい季節、無愛想な天使のイラストが学校中に掲示され、葉山は謎解きに挑むことに。
過去感想→『 まもなく電車が出現します 』『 さよならの次にくる(卒業式編・新学期編) 』『 理由…
昔の恋人が亡くなった。彼女には、5歳にもなる子供がいたことが明らかに。異常なほどしっかり者の娘・コハルと、シングルファーザーとなった笠間正宗が、共に過ごす日々
泣きそうになる瞬間ってのは割とあるけど、続き物の漫画の1巻で何度も泣きそうになるっていうのは初めて…