楽園のカンヴァス




『ギャラリーフェイク』というマンガを思い出したのは私だけではないだろう
初めて読んだマハ小説。代表作の美術ミステリーを読んでみた。なるほど、マハ氏の美術への愛と知識がしみ…
本が好き! 1級
書評数:446 件
得票数:5146 票
出版社勤務、アラフォーのイクメンサラリーマン。小説を中心に、ポピュラーサイエンス、評論など、ユルユルと紹介していきます。




『ギャラリーフェイク』というマンガを思い出したのは私だけではないだろう
初めて読んだマハ小説。代表作の美術ミステリーを読んでみた。なるほど、マハ氏の美術への愛と知識がしみ…




下町情緒あふれる、しみじみとしたおばんざいのような小説
『東京近江寮食堂』の続編。主人公の妙子とそのパートナーの安江のコンビが、ときにはおかしく盛り上がり…




小川ワールド全開の、はかなくも美しい物語
屋敷に閉じ込められた三きょうだい。閉じ込められているにもかかわらず、いや閉じ込められているからこそ…




ほのぼのはよかったが、ちょっと読後感の悪い作品
大西氏のデビュー作。表題作を含む5編が収められた、連作中編集だ。1、3、5話目はアラサーの未婚女子…




いわゆる「日本人」の成り立ちを、最新の知見をまじえて解説した良書
いわゆる「日本人」の成り立ちを、最新の知見をまじえて解説した良書。前半は人類、すなわちホモ族誕生ま…




じわじわ溜まる涙あり、不意を突かれて急に流れるあり
私塾を営む夫婦の人生を、約50年間に渡って追うことにより、戦後教育の変遷をたどる。公教育とは、私教…

今回のテーマは張作霖爆殺事件だ
蒼穹の昴シリーズ第4弾。時代はいよいよ昭和に突入。今回は張作霖爆殺事件がテーマだ。 誰が、何の…




決してハッピーではない、「ムグッ」とでも言うべき結末
杉村三郎シリーズ第4弾。探偵事務所を構えることになった杉村が、四つの事件を解く、連作中編集。表題作…




新装表紙の裏の特別読み物も、思わずほろっときてしまった
初めて読んだ、しをん小説。気になる作品はいろいろあったのだが、駅伝を描いたというなら、まずは読まね…




きちんと着地させた小川氏に敬意
全10巻、合計17冊の大河SFシリーズ。まずは、きちんと着地させた小川氏に敬意を表したい。この手の…




小5の娘に買ってあげたら「学校の朝の読書で読んだで。めっちゃ面白かった~」とのこと。さっそく父も読んでみた。
小5の娘に買ってあげた本。もう読んだか聞くと 「学校の朝の読書で読んだで。めっちゃ面白かった~」…




合田シリーズ史上最高のエグさ
合田雄一郎シリーズ第4弾。 エグい。合田シリーズは総じてエグいが、中でも本作は、エグい指数ナン…




吉本新喜劇のノリ(笑)
抱腹絶倒。将棋指しである主人公の真田をはじめ、濃いキャラが次々に登場。神戸を舞台に、吉本新喜劇のノ…




双子の結びつきとは、こんなにも強いものなか
双子の兄弟が主人公。ただし弟はすでに死んでおり、泥棒である兄の脳内に弟の精神が宿っているという設定…




「万屋(よろずや)さん」の現代版
知人からご恵贈いただいた本。その知人が、著者のえらいてんちょう氏の下で働いていたのだそうだ。 …




続編を読みたくなること請け合い
朴訥な少年が、調律師という仕事に出会うことにより成長していく過程を、静謐に描いた作品。主人公がしっ…




30年ぶりのショートショート。さすが神様
娘に買ってあげた本だ。娘にもう呼んだか聞くと 「もう何回も読んだで~」 だそうだ。気に入ってく…




自由意志や精神や自我は、「無意識」の奴隷なのか
われわれが「意識」とか「自由意志」とか「自我」とか呼んでいるもの、さらにいえば「自分自身」と思って…




「しみじみ」という言葉がぴったり
鎌倉を舞台にした、心温まる小説。文具店を営みつつ、代書屋を仕事にする女性が主人公。先代である祖母か…




宇治線と言われたら、読まなしゃあないやん
宇治線を舞台にしたドラマの撮影中に、女優とスタッフが殺害された。それをきっかけに起こる、連続殺人。…