盤上の向日葵(上)




将棋の知識は一切無用。盤上に向日葵が咲くとき、いったい何が起きるのか。
柚月氏が将棋をテーマに大作を書いたというではないか。しかも本屋大賞で2位になるなど、評価も高い。文…
本が好き! 1級
書評数:446 件
得票数:5146 票
出版社勤務、アラフォーのイクメンサラリーマン。小説を中心に、ポピュラーサイエンス、評論など、ユルユルと紹介していきます。




将棋の知識は一切無用。盤上に向日葵が咲くとき、いったい何が起きるのか。
柚月氏が将棋をテーマに大作を書いたというではないか。しかも本屋大賞で2位になるなど、評価も高い。文…




沢崎のハードボイルドぶりは、短編でも健在
現在のところ、沢崎シリーズ唯一の短編集。大金にも、権威にも、女にもなびかない沢崎のハードボイルドぶ…




もはや、スポーツ科学の力を借りずに戦えるトップアスリートはいない
んで解説。一般人が興味を持ちそうな、次の話題をピックアップした本だ。 ・各種競技の記録と科学 …




切ないが、決して悲しくはない作品
いやあ、切ない。小川氏の作品は切なく、はかない、モノトーン調のものが多いが、なかでも本作品は切ない…




どんな権威にも臆せず、どんな大金にも揺らがない沢崎のハードボイルドぶりが光る
原尞氏のデビュー作にして、沢崎シリーズの第一弾。 行方不明のジャーナリストを探す仕事を引き受け…




「無償の愛って、どんなん?」という質問の答えは、この小説を読めば分かる
主人公の森宮優子の、主に高校3年生の1年間と並行して、その生い立ちが綴られた物語。優子は生まれの両…




遊び心が山盛りで、スリル満点の、ちょっとふざけたサスペンス
舞台は現在から半世紀ほど後の日本。システムエンジニアの渡辺に次から次へと禍が襲いかかる。渡辺はそれ…




猟奇的でありながら、どこか美しさを感じる連続殺人事件
1991年に上梓された司氏のデビュー作(文庫は1994年刊)。本格ミステリーの王道というべき、ゲー…




いまこそ読むべきとき
2011年の出版だが、いまこそ読むべきときだ。人類と感染症との歴史が分かりやすく解説された名著。 …




違う境遇で育っても、私は私なのだろうか
いつも通り、一人称が入れ替わりながら話が進んでいく。一人称を担当するのは2人の女性。一児の母と独身…




裏表紙のあらすじを読んだだけで涙がにじむ(はやっ)
金髪にピアスの不良高校生の大田が、ひょんなことから1歳10カ月の鈴香の面倒を見ることに。この大田は…




私のサボり癖も、治してもらえるだろうか…
コップに水が半分あるのを見て「もう半分しかないのか」と思う人と、「まだ半分あるのか」と思う人。この…




6は東京「六」大学の6
野球をテーマにした連作集。6は東京「六」大学の6だ。 全6章からなり、1章につき六大学の一校が…




ゾンビと戦いながら事件の謎を解くという、ぶっ飛びの設定
推理ゲーム、クローズドサークル、ゾンビパニックと、てんこ盛りの作品だ。ゾンビに襲われて孤立した山荘…




確かに、このビーナスは危険だ
行方不明の弟を、その妻、つまり義妹と探すことになった獣医師が主人公。「いかん、いかん」と思いつつ義…




クローズドサークル物だが、その設定がひとひねり効いている
1996年に文庫化された、東野氏の初期の作品。ミステリーの王道、クローズドサークル物だ。しかし、東…




史実にたくみにフィクションをまじえた、手に汗握る攻防
本屋大賞に輝いた、戦国エンタメ小説。一気に読み終えた。小4の息子が戦国時代にハマっており、タイミン…




小説だと分かっていても、ドキュメンタリーを読んでいるような気持ちになる
認知症の夫を介護する妻。老老介護の様子を描いた小説だ。小説だと分かっていても、ドキュメンタリーを読…



自分の足で一生歩き続けたい人は必読。運動を始めたい人にも薦めたい
歩き方だけでなく、歩き全般を科学した本。 散歩の延長ではなく、スポーツとしてのウオーキングを推…

悲しい物語なのだが、なぜか心が落ち着く一冊
かなり前から読もう読もうと思っていたイシグロ作品。モタモタしているうちにノーベル賞を取ってしまった…