赤富士と応為、そしてボストンの男たち


 
  

「著者の執念を感じる」と言わしめた本
「不思議に魅力的な本である」と故・立花隆氏に絶賛された前作『北斎と応為』に続く第2作。とはいっても、…

					本が好き! 1級
					書評数:2321 件
					得票数:49278 票
					
2005年より書評業。外国人向け情報誌の編集&翻訳、論文添削をしています。生きていく上で大切なことを教えてくれた本、懐かしい思い出と共にある本、これからも様々な本と出会えればと思います。


 
  

「著者の執念を感じる」と言わしめた本
「不思議に魅力的な本である」と故・立花隆氏に絶賛された前作『北斎と応為』に続く第2作。とはいっても、…



 
  

まるでパルプフィクションみたいな表紙
まるでパルプフィクションのような表紙だ。とてもミステリ小説のそれとは思えない。自由の女神像もうっす…



 
  

タイトルはフレンチノワールっぽいが あんまりリベンジものという印象がない
一八四〇年代のイギリス、身寄りのない少女ルーカンは勤め先の主人に言い寄られて屋敷を逃げ出し、学校…




 
  

あなたはいくつ知っていますか?
自分の年齢では80年代から漫画を読み始めた人が多いが、自身の場合2歳くらいから漫画を読んでいた。父…


 
  

過去のある映画監督の死を知った女性
1976年夏。ストックホルム郊外の湖畔に建つ、白い「家」。共同生活を送る、三組の若いカップルとひと…



 
  

王冠を賭けた恋の顛末
国王となったデイヴィッドはシンプソン夫人との結婚を叶えるため、ついに二人の関係を公にすることに決め…




 
  

やがて誰もが体験する 大切な人との別れ
第1話で登場したシロさんこと史朗の母親久栄は、エキセントリックだった。オーラの泉を見たと言い、性同…




 
  

ヨルダン川は渡れなくても 壁は越えられる
本作の原題はCrossing Jordan=ヨルダン川を渡る、となる。黒人霊歌の一節で、歌自体は魂…



 
  

『小さなことばたちの辞書』姉妹編
オックスフォード大学出版局の製本工場で働くペギーの母親は、製本工場で働いていたが、亡くなった。残さ…




 
  

準医師が体験する転落の一夜
準医師エルグノフは、病院の買い物のため馬に乗り外出するが、大雪の夜に道に迷う。泊まるところを探して…




 
  

男性3人が過去の恋について語るシリーズ
翌日、朝食にはたいへんおいしい肉饅頭と海老と羊肉のカツレツが出された という語りで始まる本作…



 
  

原題「彼は我慢=ペイシェンスを殺さない」その意味は?
第二次大戦下のロンドン、ロイヤル・アルバート動物園では「爆弾が落ちてくる中猛獣たちをどうすればいい…




 
  

好き嫌いが別れそうな可愛い女
オーレンカは、八等官の父親に愛し愛されて育つ。成長して後、チヴォリ遊園地の経営者で、劇団の指導者ク…



 
  

今では著者は米国副大統領 なぜアメリカは再びトランプを選んだのか
美女コンテストや『アプレンティス』で人気を得た起業家ドナルド・トランプ氏が大統領に再び就任した。世…




 
  

挿絵がまんまゴルゴ13です!(笑) 劇画調サム・スペード
スペード・アンド・アーチャー探偵事務所にワンダリーと名乗る女性が訪れて来る。彼女の依頼はサーズビー…



 
  

二度と見ることができない美術品たち
美術品盗難による被害額は、地下経済において麻薬、武器輸出に次いで第3位。今も多くの名品が世界中から…




 
  

おいしいと思って食べたすぐりの味は
初老の獣医イワン・イワーヌィチと、若手の中学教師ブールキンの二人が狩猟中に雨にあい、知人の若手の穀…



 
  

五十肩に加えて老眼まで!満身創痍の不運探偵 葉村晶シリーズ第七作
『依頼人は死んだ』で登場した時は二十代だった葉村晶。 静かな炎天 では四十肩に悩まされた。今回はと…



 
  

魔法でもなし得ないことがある
『ゴースト』シリーズ最終作。本シリーズは、全てカシの木に金の鎖でつながれた世界一物知りの猫が語って…




 
  

少年がテーマの短編二作
「少年たち」 カラリョーフ家の人々は、中学校から休暇で戻ってきた息子ヴァロージャを大歓迎。ヴァロー…