愛されてんだと自覚しな

1000年の輪廻転生を繰り返す恋人たちのロマンティックな話というだけでなく、どたばたアクションミステリーもあり。こういう若者向け小説もいいね。
1000年の記憶を持ち、今生は女性として暮らしている若い女の子が、なぜか徒名草文通録という古書を手に…

本が好き! 1級
書評数:241 件
得票数:2343 票
日経書評を追いかけています。
しかし、読書時間が朝食時と入浴時のみなので、どんどん本が積み上がっていってます…
星の数はあくまでも私の好みの問題で、本自体の価値や巧拙を示すものではありませんので、ご了承ください。
画像の許容量が少なすぎるのでこんな写真しか載せられない…

1000年の輪廻転生を繰り返す恋人たちのロマンティックな話というだけでなく、どたばたアクションミステリーもあり。こういう若者向け小説もいいね。
1000年の記憶を持ち、今生は女性として暮らしている若い女の子が、なぜか徒名草文通録という古書を手に…





これこれ。この事件とも何とも言えないじんわりとした違和感の連続が津村さんの本領だよね。日本の会社らしい雰囲気がめちゃくちゃ出てる。
この会社の代表は社員(会社法のでは無い方)の投票で決まるんだけど、三派に分かれていて、それぞれ色の漢…





日本統治下の台湾で、食いしん坊お嬢様作家と現地完璧通訳の珍道中、グルメと観光ガイドとしても優秀…だけなんてことはなくて、この展開、危うい…そして何重ものメタ構造は何?凄いぞ、これ。
作家の千鶴子が通訳の千鶴と仲良くなっていく様子は微笑ましくて、当時の台湾と日本の女子学生風俗がよくわ…




確かに軽い。重い題材を扱っているはずなのに、軽すぎる。
最近よく見る、現代を未来から過去として見る形でスタート。 大御所作家は鎌倉に住む、って、結構古い価…





家重と兵庫、両方とも凄い才能の持ち主なんだけど完璧ではなく、お互いに補い合って生きていくっていうのがいいのかな。
ちょうどNHK版の大奥見たばかりだったし、家重の状況は理解していたつもりでしたが、まいまいつぶろと呼…





アメリカの人種差別をカーストと読み解くなんてこと、思いもつきませんでした。
題名からインドの話だと思っていたけど、副題が「アメリカに渦巻く不満の根源」とあり、あれ?と読み始める…




「今どき『だわ』とか『かしら』とか言わないよ」なんて聞くと、「いやいや言うし」と思っていたけど、筆者のいう女ことばに始まる問題ってそんな単純じゃなかったです。
著者は翻訳業という知的職業についている、それなりの年齢の人なので、いわゆる「女ことば」を普通に使って…




何この可愛い話!と思ったらどんどん怖くなっていくんだよ。それもはっきりとわからないように。
ぼんやり読み始めた表題作の「とんこつQ&A」。 街の中華屋さん、小学生の男の子「ぼっちゃん」と…




奇を衒ったことは書いてありません。前からずっと言われていること。これをきちんと腹に落とさせる力があるんだよね。
ベストセラーで、やっと読むことが出来たので期待が高まります。 が、が。秒で読み終わる。漫画と文章が…




きのこの話?人間の話?どんどん混ざって分からなくなっていくのが、きのこに取り込まれていく人間の気持ちと同じなのかも。
最初はきのこが沢山生えているところの人の生活、って感じで始まるの。 きのこを踏みつぶして胞子をばら…





ああ、そうだったのか…と過去に遡っていくと紐解かれていく家族の秘密。秘密とすら認識されていない時代もあるのが何とも切ない。
2029年から一章一話ずつ、10年ごとに遡って一つ、いや二つの家族の話が続いていく。 何も予備…




真央が主人公なんだろうけど、多分狂言回しで、謎の四葉さんが主人公なのではないかと思います。人によって何が幸せなのかは違うんだ、というごく当たり前のことをじっくり教えてくれる本です。
あんまり恵まれてるとは言えない真央が、バイト先のスーパーで出会う四葉さんが謎に色んなことを知っていて…




救いがあるようで無いようで、結珠と果遠のそれぞれと二人の関係の成長はどきどきするくらい面白い。
最初から結珠と果遠が代わるがわる語っていくスタイルで、同じ光景を二人の異なる視点から説明していくのっ…




タイパ、コスパの世の中では東アジアでラテン語までやらないでしょうが、やはりヨーロッパの知識人と話すには、ある程度必要な教養かと。文法書ではなく哲学の本です。
かなりのベストセラーですよね。 韓国の人のラテン語の本、しかもわざわざ翻訳までなんて珍しい。でも韓…




最近親ガチャ論かますびしいけど、超お金持ちだからいいってわけでもないのねえ。血が余計にややこしくするんだな。お家騒動のニュースをちょっと聞いただけ、の話の概要がつかめます。
東洋経済の記者だった著者がキャリアを活かして、超有名な企業の創業家の血で血を洗う争いが一章一家族を費…




付添人とは少年事件の弁護人のこと。主人公朧が少年たちの付添人をしながら過去の自分も救っていくお話。恋愛要素は薄めだけど入ってるのが賛否分かれるかな。私は要らない。
主人公の朧太一は弁護士。子供の時の親に命じられて窃盗を繰り返し、前科あり。でも頑張って弁護士になった…



しんどかった…読むのに一年くらいかかったよ。女王を尊敬しながらも言うべきことはいう、という中立的な筆致で偏りが少ない感じだったのがよいです。プラチナジュビリーはカバーしていません。
女王と言えば、のエリザベス二世の生涯をじっくりと書いています。 私が知っているおばあちゃんになって…



高校生ってこんな感じだったかな、という遠い記憶を呼び覚ます…かな。ななみの境遇については後程…
本当はななみの境遇が一番大事なポイントなんだよ。 児童養護施設で暮らしていて、それを自分の大事…




戦争において女性が置かれる様々な立場だけでなく、シスターフッドが柱となっている。今のご時世にマッチしているけど、若者向けかな。
地元の図書館でもやたらと人気なのでなぜかしらと思っていたら、色々な賞を貰っているのですね。表紙の絵も…





二世代に渡る若さっていう残酷。犯人は割とあっさり明かされて、でもその背景は重苦しくて、救いがあるように見せかけて、あるのかないのか。
ネタバレはしないようにします。裏表紙に書いてある程度ならいいか。 結局10人を狙った連続殺人で…